目次
水着の洗い方
水着は消耗品であるのは変わりありません。しかし、日頃の洗濯方法やお手入れ方法でぐんと寿命は長くなります。基本的な水着の洗い方を見ていきましょう。
手洗い方法
水着に装飾品がついている、大事に使いたいというものは、手洗いしましょう。
◆必要なもの
・水
・おしゃれ着洗剤
・洗面器
・バスタオル
◆手順
①洗面器に水と洗剤を合わせます。
目安としては水4Lに対し洗剤10mlです。
②①に水着を入れ、浮かせたり沈めたりするようにして優しく押し洗いしましょう。
縫い目は砂やゴミが溜まりやすい箇所です。優しく生地を伸ばしながら洗いましょう。
③洗い終えたら洗剤液を捨て、ゆすいだあと水を張り、②の要領で再度すすぎます。
④大きめのタオルで挟み、タオルドライします。
生地の型崩れを防ぐためにもタオルドライがおススメです。タオルドライが面倒な場合は、洗濯ネットに水着を入れ、15〜30秒ほど洗濯機で脱水します。
⑤風通しのよい日陰で干します。
縫い目などに砂が残っていた場合は、乾燥後、生地を伸ばしながら払うと簡単に落ちます。
洗濯機による洗濯方法
洗濯機で洗う場合は、洗濯ネットに入れ、ドライコースを選択します。できるだけ単独で洗うようにしましょう。また、水着は裏返して洗うことで水着の装飾部を傷めずに洗うことができます。
水着についたカビの落とし方
去年使った水着を出してみると黒い点々がある…なんて悲しい経験をされた方も少なくないでしょう。カビは定着していなければ、通常の洗濯で落とせます。しかし、いつも通り洗濯しても取れない場合、カビが繊維に根付いてしまった証拠です。カビの色素を薄くする処置が必要でしょう。
消毒用エタノールを使う
ポツポツ生えた白いカビであれば、黒カビと比べると軽度であると言えます。白カビには消毒用エタノールを使いましょう。
◆必要なもの
・タオル
・白い布
・消毒用エタノール
◆手順
①タオルに消毒用エタノールを染み込ませます。
②白いカビの生えた箇所の裏側に白い布を当て、①で叩くように拭いていきます。
③カビが落ちたら、日陰でしっかり乾燥させましょう。
酸素系漂白剤を使う
カビの色素を抜くためには、漂白剤を使用しなければ基本は取れません。黒カビの場合は一度発生するとなかなか取れないので、何度か繰り返して目立たなくさせましょう。
◆必要なもの
・酸素系漂白剤
・歯ブラシ
◆手順
①酸素系漂白剤を歯ブラシにつけます
②カビの部分に優しく叩くようにしてなじませます。
③すすぎ洗いをし、②の作業を汚れが薄くなるまで繰り返します。
④汚れが落ちたら、通常通り洗濯し、風通しのよい日陰で乾燥させましょう。
酸素系漂白剤に浸けこむ
上に記した方法でも落ちない場合は浸け置きしましょう。
◆必要なもの
・ぬるま湯
・酸素系漂白剤
・歯ブラシ
・洗面器
◆手順
①ぬるま湯に酸素系漂白剤を溶かし、水着をしっかり浸します。
ここでも必ず「酸素系漂白剤」を使って下さい。
②1時間ほど(※あくまで目安)、時間を置きます。
漂白剤を使うと色落ちや生地の傷みが発生しやすいです。様子を見て、薄くなったらすぐに取り出しましょう。
③しっかりとすすぎます。
④汚れが落ちたら、通常通り洗濯し、風通しのよい日陰で乾燥させましょう。
浴室用のカビ取剤を使う
カビがある部分に浴室用のカビ取剤をつけます。生地が傷みますので、長時間は放置しないでください。薄くなったらしっかりとすすぎましょう。
専門店に出す
ホームクリーニングではどうにもならない場合は、クリーニング店に相談してみましょう。
いずれにしても、水着にはえてしまったカビを薄くするには荒治療をするしかありません。
生地がとても傷みますので、それをふまえた上で行ってみてくださいね。
シミの落とし方
女性の中には海やプールでも白肌でキレイな状態で遊びたい!という人も多いですよね。でも化粧や日焼け止めをしたまま水着になると、知らぬ間に黄色や茶色いシミができていることも。化粧や日焼け止めは油分を含むので、水洗いでは簡単に落とせません。そんな場合、どうしたらよいでしょうか?
クレンジングオイルを使う
顔の化粧を落とす感覚と同じように、洋服や水着にもクレンジングオイルを使いましょう。水に濡れたままの状態よりも、乾いた状態で作業した方がよいです。
◆必要なもの
・クレンジングオイル
・ぬるま湯
◆手順
①シミがついた箇所に、クレンジングオイルをつけて指でなじませます。
②押し洗いするイメージで洗い、汚れが落ちたらぬるま湯ですすぎ洗いしましょう。
日焼け止め専用のクレンジング剤も有効的かもしれません。
応急処置としては、コンビニなどでも販売しているコットンシートのメイク落としでも代用しても良いでしょう。大事なのは油分を繊維に吸着させないようにすることです。
台所用洗剤+クレンジングオイルを組み合わせる
頑固なシミなら、クレンジングオイルだけでなく、台所用洗剤も組み合わせましょう。
◆必要なもの
・台所用洗剤
・クレンジングオイル
・歯ブラシ
・ぬるま湯
◆手順
①台所用洗剤とクレンジングオイルを1:1の割合で混ぜ合わせます。
②①の液をシミの箇所に塗り込みます。
③歯ブラシにも①の液をつけて、汚れを叩くようにして洗います。
④ぬるま湯ですすぎ洗いしましょう。
液が残ると輪ジミの原因になるので、しっかり洗い流しましょう。
シミ抜き用品を使う
シミの部分に貼り付けるだけでシミが取れる携帯用タイプや、洗剤のようにして洗えるタイプがあります。洋服に使えるものなので、水着に試してみても良いかもしれません。
ニオイを取る方法
プール特有の塩素臭が気になる場合もありますよね。そんな時は「重曹」を使いましょう。重曹は消臭効果が高く、油汚れも取り除いてくれる優れものです。洗面器等にぬるま湯にためて、重曹を薄めて液を作ります。水着をしっかりと浸し、1晩浸け置きしましょう。浸け置きが終わったら、すすぎ洗いをして日陰で乾燥させます。重曹は手肌への影響も心配です。ゴム手袋を着用するようにしましょう。
水着を大事に着るために
夏の思い出がいっぱい詰まった水着を大事に着るために、以下の点に注意しましょう。
着る前に水洗いする
おろしたての場合、水洗いすることで、劣化の原因になる顔や体の皮脂汚れがつきにくくなるそうです。一度水洗いして乾燥させてから使うようにしましょう。水着にプリントがされている場合は、プリント箇所を優しく手で伸ばして柔らかくしておくことも大事です。
熱摩擦を避ける
水着を着ている間は、できるだけ熱摩擦がないようにしましょう。プールサイドや滑り台などで熱が加わると、生地の劣化につながります。また、温水プールやサウナなども同様です。避けることができるなら、避けた方が良いでしょう。
使った後はすぐに洗う
水着に付着した汚れや塩素、海水をそのままにしておくのは水着にとって良くありません。できれば使用後はすぐに水洗いし、自宅でしっかりと洗濯すると良いでしょう。外出先で水洗いした後は、タオルで水気と取り除き、タオルに包んだままで持ち帰りましょう。パッドなどを型崩れさせるといけないので、折り畳まずに包むのがポイントです。
ハンガーにかける
夏しか着ない水着だと、折り畳んで収納したくなりますね。しかし、折り目がつくことで形が崩れて結果的に見栄えを悪くすることもあります。保管する時はハンガーにかけるようにしましょう。
水着のカビ・汚れ
水着は傷みやすく、塩素に弱い
海水やプールで着用しても良い服なのだから、丈夫でしょう!と思っているのは大間違い。本来の水着は塩素などの殺菌成分にも弱く、生地の特性上傷んで生地がたるみやすいとされます。プールで着る専用の服なのに、なんだか意外ですよね。
塩素に弱いとされる理由は、水着に使用する繊維
多くの水着に使われる主な繊維は「ポリエステル」と「ポリウレタン」で構成されています。伸縮性や着心地の良さをアップさせる繊維を組み合わせることで、水の中で動いても体にフィットする柔軟性が生まれます。しかし、この「ポリウレタン」が塩素に弱いため、劣化してくると伸縮性が衰えるだけでなく、生地を薄くさせてしまうこともあります。
一般的に、水着は使用時間が100時間前後を超えると交換するのが望ましいと言われています。どんな洋服も使用回数が増えれば傷むのと同じで、水着も消耗品であることを念頭に置いておくと良いでしょう。
洗う前の注意点
水着を着用後、自宅へ持ち帰る前に以下の点に注意しましょう。
◆その場で水洗い
学校ではプールの後にシャワーで塩素を洗い流しますよね。プールなどでも同様にシャワーが設置されている場合は、着たままで構いませんのでシャワーを浴びましょう。着替えた後に単独で水洗いするでも、もちろん構いません。プールの水や海水を含んだままにしておくと、変色や生地の痛みにつながります。海水に入った場合は、できるだけ砂も落としておきましょう。裏返しにして洗うと落ちやすいです。
◆持ち帰る時はタオルに包む
ビニール袋など通気性が悪い袋に入れて持ち帰ると、中で蒸れて色移りの原因になることがあります。ぎゅっと絞ると型崩れの原因にもなるので、乾いたタオルで水分をとり、そのまま包んで持ち帰りましょう。
◆高温になる場所で放置しない
水着は熱に弱い繊維を含んでいます。夏場、車内に長時間放置していれば変色や劣化を招く原因になります。注意しましょう。