普段から使っている帽子でも、気付けばカビがポツポツ出ていることがありますよね。
お気に入りの帽子にカビが生えた事はもちろん、カビが生えていた帽子を頭に被っていたかと思うとそれもショックです。
他にも、イヤな臭いが染み付いて取れないなんてこともしばしば…
衣類などと違って頻繁に洗濯しないことから、気を付けていないとトラブルが発生しがちです。
帽子のカビ・臭い取り
カビ・臭いの原因は?
そもそも帽子にカビや臭いがついてしまう原因はどんなことが考えられるのでしょうか?
・皮脂や汗
頭皮は汗腺が多く、皮脂汚れや汗による汚れが付着しやすいです。こうした汚れが付着した状態で帽子を長時間被ることで湿気や熱気がこもって、臭いやカビが増える環境へ早変わり。赤カビや白カビは繁殖力も高く、発生し始めると一気に増えて気付いた時にはカビだらけなんてことにもなりかねません。
・化粧汚れ
女性に多いのが日焼け止めやファンデーションなどの化粧汚れです。ホコリなどの汚れと化粧汚れなどの油脂分が組み合わるとカビや臭いの原因に繋がります。ついた場合は素早く対処する他、付着しないようにあらかじめ対策グッツ等を利用することが大切になってくるでしょう。
・洗濯頻度の低さ
冒頭でもお話しした通り、帽子は衣類ほど頻繁に洗わない人がほとんどではないでしょうか?例えば毎日被っている帽子を数週間おきに洗うとしたら、汚れは蓄積された分だけ落としづらくなります。落ち切らなかった汚れが再燃して、何度洗っても取れない事態にまで発展する場合も…。型崩れしやすい帽子は洗うのに抵抗がありますし、フェルト生地の様に洗濯できない場合も多く、なかなか気軽に洗濯できない背景も関係しているでしょう。
帽子のカビ取り方法
帽子のカビは取れないのか?と言われると、そんなことはありません。カビの程度や種類によっては自宅で処理できることもあります。では、続いては具体的なカビ取り方法についてです。帽子のカビ取り方法をお伝えする前に、まずは下記の注意点を確認しましょう。
※注意点※
・手洗いが基本
洗濯機を使用しても良い場合、型崩れ帽子グッツを使えば効率よく洗えますが、帽子のためには手洗いがベスト。帽子の縁や内側など部分的な汚れが多いので、実際に目で確かめながら洗った方が安心です。
・衣類表示の確認をする
第一前提として、自宅で洗濯可能な帽子であるかを確認しましょう。特殊加工の革製品やフェルト生地のように専門店へ依頼しなければならない場合は無理に洗濯するのは厳禁。また、洗う時の温度や漂白剤使用の可否欄も十分にチェックしましょう。
・カビの種類や進行状況により落ちないことも
カビの中でも白や赤、緑といったカビは比較的こすり洗いで落とせますが、黒カビのように頑固に根付くものはなかなか落とせません。
以上のことは洗濯する上で重要な要素です。正しく学んだ上で作業に取り掛かりましょう!
酸素系漂白剤を使う
帽子には色柄物にも対応した酸素系漂白剤を使用します。漂白力の効果をあげたいのであれば、液体よりも粉末がオススメ。カビの度合いによっては漂白剤の量を増やしたり、浸け置き時間を長くしてもOK。
必要なもの
・歯ブラシ
・洗面器
・ぬるま湯
・石鹸
・酸素系粉末漂白剤
手順
①帽子ブラシ等であらかじめホコリやゴミを取り除いておきます。
②全体的に帽子を濡らしましょう。
③十分に泡立てた石鹸を使い、歯ブラシでカビを擦ります。
④水でよくすすぎ洗いしましょう。
⑤洗面器に50℃前後のお湯をため、粉末の酸素系漂白剤を溶かし入れます。
※目安はお湯1Lに対し10ml(約小さじ2)ですが、詳しい漂白量は商品の裏面を確認して下さい。
⑥⑤の中に帽子をしっかり浸します。
※浸っていない部分があると、仕上がりがまだらになるので注意しましょう。
⑦約1時間そのまま浸け置きしましょう。
⑧すすぎ洗いします。
⑨風通しの良い日陰干しでしっかり乾燥させましょう。
※型崩れ防止と速乾のために、新聞紙やタオルを詰めて平らに置くと、形が整いやすいです。
無水エタノールを使う
洗えない、型崩れしやすく洗濯できない帽子には無水エタノールを使用しましょう。コットン等を無水エタノールに浸し、カビの部分を叩くようにして拭き取ります。カビ菌自体には効果があるものの、シミや斑点になった部分は落ちない可能性があります。
塩素系漂白剤を使う
酸素系よりも漂白力の強い塩素系漂白剤を使う方法もあります。衣類用であれば『ワイドハイタ―』、お風呂のカビ取りで有名な『カビキラー』などがこの部類に当たります。ただし、使用できるのは柄のない白い帽子に限ります。頭やツバなど部分的に白い帽子などになら使えるかもしれません。
カビキラー等をカビの部分に噴射し、そのまま15~30分時間を置きましょう。(※スプレータイプが簡単でオススメです。)帽子の一部分に使う場合、長時間放置すると繊維を伝って全体へ浸透して色抜けする危険性があります。こまめに様子を見るようにして下さい。最後はしっかり水ですすぎ洗いし、日陰干しで乾燥させましょう。漂白するとどうしても帽子を傷めてしまいます。この方法を試す時は買い替えても良いような帽子から行った方が無難です。