【ナイロンバッグの洗濯方法】洗い方や黒ずみ・白い汚れの落とし方【ナイロン鞄をクリーニング】

 

ナイロン素材の特徴

 

ナイロンバッグを洗う前に・・・、ナイロン素材の特徴を知っておきましょう

 

・濡れても、水をほとんど吸わないため、乾きも早い

・生地に弾力があり、シワになりにくい

・熱に弱く、伸縮や硬化などのリスクがあるため、乾燥機で乾かすのはNG

 

 

汚れ・カビの簡単な落とし方

 

小さな汚れやカビを、サクッと落とす方法を紹介します。

 

消しゴム

消しゴムで、汚れをこすり落とす方法です。埃や煤汚れなどの黒ずみ、鉛筆やボールペンの引っかき傷などの着色汚れに効果的です。壁やコンクリ床にこすれたときの、白い汚れなどもキレイに落とせます。

 

メラミンスポンジ

 

消しゴムでは落ちなかった汚れは、メラミンスポンジで落とせることも。水を含ませてから、軽く絞ったメラミンスポンジで、ゴシゴシとこすってみましょう。ただし、メラミンスポンジはあくまでも部分使いで! バッグの表面加工が剥がれてしまうリスクがあるため、全体を洗うときにはお薦めしません。

 

部分洗い

◆部分洗いをするとき

汚れた場所だけを、部分洗いする方法があります。たとえば、ワインの飲みこぼしや、インク汚れなど、一部分だけが集中的に汚れている場合にお薦めです。

 

◆用意するもの

・水かぬるま湯

・洗面器

・エマールなどのおしゃれ着洗い洗剤、または重曹

・タオル、または使い古しの歯ブラシ

 

 

 

◆洗い方

①洗面器に水かぬるま湯を張り、おしゃれ着洗い洗剤(または重曹)を溶かします。

②その中にタオルを浸してから、固く絞ります。

③絞ったタオルで、ナイロンバッグの汚れた部分を拭き取ります。少し力を入れて、パンパンと叩くようにして、汚れを落としてください。

④頑固な汚れには、歯ブラシを使いましょう。繊維の中から汚れを掻き出すようにして、小刻みにブラッシングしてください。ナイロンの編み目(線)に沿って、こするのがポイントです。

⑤きれいな水に浸してから絞ったタオルで、洗剤をよく拭き取ります。次に、乾いたタオルで、水分をよく吸い取ります。仕上げに、陰干しで乾かしてください。

 

消毒用エタノール

ナイロンバッグにカビが生えたときには、消毒用エタノールで拭き取りましょう。

 

◆用意するもの

・消毒用エタノール

・コットン、またはティッシュ

・タオル

 

 

◆落とし方

①消毒用エタノールをコットンなどに含ませてから、ナイロンバッグの汚れた部分に軽く押し当てて、すぐに離します。コットンがないときは、小さく丸めたティッシュで代用できます。

②タオルは水道水で濡らして、軽く絞っておきます。濡れタオルで、消毒用エタノールを付けた部分を拭きます。カビが落ちるように、少し力を入れて、こするように拭き取ってください。

③洗い直した濡れタオルで何度か拭き取って、消毒用エタノールをよく落とします。水洗いすると、なお安心です。その後、干して乾かします。

 

 

ご家庭での洗濯方法

お洗濯の前に

◆洗濯前の準備

①ナイロンバッグの付属品で、取り外しできるものは、すべて取り外します。なお、ベルト部分や持ち手などは、取り外した状態で、一緒に洗います。

②ファスナーを開けて、中身が残っていないかを確認しましょう。また、ファスナーを全開にした状態で、バッグを逆さにして振り、中に残っている砂などのゴミを落としてください。

③手洗いの際には、ゴム手袋をはめておくと安心です。

 

◆洗濯時の注意点

・色移りに注意

ナイロンバッグは、単品で洗うのが原則。複数のバッグを一緒に洗うときは、同系色のバッグでまとめてください。とくに、黒や赤などの濃い色のバッグは、色落ちや色移りがしやすいので注意しましょう。

 

・熱湯はNG

ナイロンバッグを熱湯で洗うのはNGです。お湯で洗うときには、人肌程度の温度(35度~40度)であれば、ナイロン素材を傷めるリスクがありません。

 

・強くこすらない

手洗いでは、バッグの表面を強くこすることはNGです。ナイロンバッグでは、特殊加工などで、表面をコーティングしていることがあります。強くこすると、コーティングが剥がれてしまい、バッグが劣化しやすくなってしまいます。

 

・漂白剤はNG

変色や変質のリスクがあるため、漂白剤を使うのは避けましょう。衣類用の酸素系漂白剤ならば、変色するリスクは少ないですが、微妙な風合いに影響が出ることはあります。あくまでも漂白剤は、最終手段に使いましょう。

 

手洗い方法

◆用意するもの

・バッグが入るサイズの洗面器やバケツ

・水かぬるま湯

・エマールなどのおしゃれ着洗い洗剤

・スポンジ、使い古しの歯ブラシ

・バスタオル

 

 

◆洗い方

①洗面器に水かぬるま湯を張り、おしゃれ着洗い洗剤を溶かします。

②洗面器の中に、ナイロンバッグを浸します。洗面器の底まで押して、バッグ全体によく洗剤水を染み込ませてください。

③両手を使って、押し洗いをします。バッグを水面に沈ませたり、浮かせたりしながら、ざぶんざぶんと洗ってください。

④とくに汚れた部分は、スポンジや歯ブラシを使って、優しくこすり洗いをします。なお、ベルト部分などは、スポンジでさっと撫でるようにして洗ってください。バッグの内側の生地も、忘れずに洗いましょう。

⑤洗面器の中身を、きれいな水に入れ替えます。ナイロンバッグを再び浸し、もみ洗いをして、しっかりと洗剤を落とします。

⑥すすぎ終わったナイロンバッグを、水から取り出してから、バスタオルで包みます。バスタオルに水分が吸い取られることで、脱水の代わりとなります。バッグの内側にもタオルを入れて、よく吸水させましょう。

 

洗濯機での洗い方

◆注意点

バッグを洗濯機で丸洗いすることは、基本的にお薦めしません。洗濯機洗いでは、縫製がほつれやすく、わずかながらも伸縮が生じることもあります。バッグがダメージを受けることも踏まえて、もし傷んでも惜しくないものだけを洗うほうがいいです。たとえば、ナイロン製のショッピングバッグなど、シンプルで手ごろなものならば、洗っても大丈夫だと思います。また、脱水まで行うのは厳禁です。脱水前に必ず、洗濯機から取り出しましょう。

 

◆用意するもの

・洗濯ネット

・おしゃれ着洗い洗剤

・バスタオル

 

 

◆洗い方

①ナイロンバッグをひっくり返してから、洗濯ネットに入れます。

②洗濯機は、手洗いモードかドライモードにして、「脱水なし」に設定します。脱水をキャンセルできない場合は、脱水前に停止させて、洗濯機から取り出しましょう。

③おしゃれ著洗い洗剤を入れて、洗濯をスタートします。洗濯が終わったら、ナイロンバッグをバスタオルに包んで、吸水させます。バッグの内側も、タオルでしっかりと水気を取りましょう。その後、陰干しで乾かします。

干し方

◆陰干し

洗ったナイロンバッグは、風通しのいい場所で、陰干しで乾かしましょう。直射日光の当たる場所は、ナイロンの変色などに繋がるため避けましょう。

 

◆形を整える

ボストンバッグやリュックなど、丸みがある形のバッグでは、ぺしゃんこにならないように形を整えましょう。バッグの中に、筒状に丸めたタオルや古着を詰めて、中身を膨らませながら干すといいです。

 

◆平置きや吊るし干し

干し方としては、平置きや吊るし干しなどがあります。ボストンバッグなど、どっしりとした形のバッグでは、平置きにして乾かすのがいいです。一方、リュックやトートバッグなどは、ファスナーを開けたまま、吊るし干しにするのがお薦め。ピンチハンガーを使って、立体的に形を整えながら、洗濯バサミに留めて吊しましょう。

 

防水スプレー

洗った後のナイロンバッグには、防水スプレーを吹き付けておくと、次の汚れが付きにくくなります。バッグが乾いた後、使用する前のきれいな状態で、スプレーしましょう。

 

 

クリーニングに出す場合

 

ナイロン素材は、特別に洗濯が難しい素材ではないので、ほとんどのクリーニング店で受け付けてくれます。チェーン店などの大手クリーニング店であれば、ほぼOKです。ブランド品のナイロンバッグや、長く愛用したいバッグなどは、自分で洗濯するというリスクを侵さずに、クリーニングに出すのが無難です。染みやカビができたバッグについても、クリーニングに出せば、キレイに落とすことができます。

 

価格は、クリーニング店によって千差万別。また同じお店であっても、ナイロンバッグの大きさや形状、ブランドであるかどうかなどで、価格が変わってくることがあります。バッグのクリーニング料金については、あらかじめお店で問い合わせてから、依頼するのがいいでしょう。参考までに、経験上では、千円から数千円ほどが相場です。