【マウンテンパーカーの洗濯】洗い方やお手入れ方法(シワ・臭い・カビ・汚れ)

 

マウンテンパーカーの洗い方

 

洗濯方法

一般的なマウンテンパーカーはナイロンやポリエステルで作られており、その上に撥水剤を塗布されています。

 

素材の割合は各メーカーにより異なり、アウトドア専門店の商品などは独自開発された化学繊維を使用している場合もあります。

 

パーカーの裏側には特殊樹脂などの別素材がコーティングされています。

 

基本的には普通の洗濯物と同じ洗剤で同じように洗うことはできません。

 

クリーニングに出すしかない?

普通の洗濯物と同じように洗濯できないとなると

 

「クリーニングに出すしかないのでは?」

 

と思うかもしれません。

 

しかし、マウンテンパーカーの中には自宅で洗える素材の種類も多く存在します。

 

水洗いや洗濯OKな場合、注意点を守って自宅で洗濯すれば、毎回クリーニングに出す必要はありません。

 

洗濯ができるかの目安は、衣類についた洗濯表示に書いてあるので確認してみましょう。

 

種類によっては水洗いできず、ドライマークが付いている場合はクリーニング屋に持ち込みましょう。

 

また、取り外し不可能なファーがついたマウンテンパーカーなどの場合は、自宅での洗濯は難しいです。

 

心配な場合は専門店にお任せするか、メーカーに一度洗い方を問い合わせすると良いでしょう。

 

ご家庭で洗う際の注意点

マウンテンパーカーは撥水効果や防風効果を持たせた機能性衣類です。

 

そのため、普通の衣類とは違い、守らなければならない注意点があります。

 

注意事項を確認していきましょう。

 

◆洗濯表示を確認

マウンテンパーカーによっては素材の割合が異なっており、洗濯方法も違います。

 

まずは使っているマウンテンパーカーの洗濯表示を確認し、それに従いましょう。

 

◆漂白剤や柔軟剤は使用しない

マウンテンパーカーの特殊加工を傷めたり、変色を防ぐためにも、漂白剤・蛍光増白剤を含んでいる洗剤を使ってはいけません。

 

また、柔軟剤も撥水力の低下の原因になりますので避けましょう。

 

マウンテンパーカーを洗う際には、中性洗剤もしくは防水ウェア用の洗剤が市販されているのでそちらを使って洗います。

 

◆洗濯前の下準備

引っかかりによる破損を防ぐため、以下の準備をしておきましょう。

 

・ファスナーやマジックテープ、ボタンは全て閉じる

 

・袖や裾のドローコードは伸ばしてまっすぐにしておく

 

・フードが収納式の場合は出して洗えるようにしておく

 

◆撥水性を回復させるための作業を行う

マウンテンパーカーの強みは撥水性です。

 

自宅での洗濯や乾燥が問題ない衣類の場合は、長く着続けるためにも洗濯後に撥水性を回復させるための熱処理を行いましょう。

 

手洗い方法

型崩れが気になる方や少しでも生地の傷みを軽減したい方は手洗いがおすすめです。

 

生地の傷みや劣化を防ぐために、中性洗剤(おしゃれ着洗いなど)もしくは防水ウェア専用洗剤を使いましょう。

 

防水ウェア専用洗剤は、普通の洗剤同様に汚れを落としながら防水撥水機能を守ってくれる洗剤です。

 

 

必要な物

・ぬるま湯

 

・中性洗剤もしくは防水フェア専用洗剤

 

・バスタオル

 

・バケツや洗面器(マウンテンパーカーが入るサイズ)

 

手順

①バケツにぬるま湯と洗剤を入れ、マウンテンパーカーを浸します。

 

 

②汚れを押し出すように優しく押し洗いします。

 

気になる汚れがある場合は、柔らかなタオルやスポンジで軽く擦って落としましょう。

 

③洗い終えたらよくすすぎ、バスタオルで水気を取ります。

 

すすぎ残しがあると、撥水性の低下につながるので、念入りにすすぎましょう。

 

 

④風通しのよい日陰に干します。

 

表面を叩いて優しくシワを伸ばすようにしてから、日陰干しすると良いでしょう。

 

洗濯機での洗い方

洗濯機を使って洗えば、手間いらずに楽チンです。

 

マウンテンパーカーを洗濯ネットに入れ、手洗いコース短時間コースなど一番水流の弱いコースで回しましょう。

 

洗剤は中性洗剤もしくは防水ウェア専用洗剤を使います。

 

粉残りや塊ができると撥水加工を傷める場合があるので、水で十分に溶かしてから使用しましょう。

 

洗濯を回し終わったら、手洗い方法と同様にバスタオルで水気を取り除き、風通しのよい日陰で干します。

 

ダウン素材マウンテンパーカーの洗い方

お持ちのマウンテンパーカーがダウンの場合は特に注意が必要です。

 

洗剤は、市販されているダウン専用洗剤を使います。

 

ダウン特有のモコモコをロフトと言いますが、そのロフトを潰さないよう頻繁な丸洗いは避けましょう。

 

気になる汚れがついたときは、水で薄めたダウン専用洗剤をタオルにつけ、拭取るように落とします。

 

これらのお手入れを小まめにした上で、どうしても洗いたいときやシーズンが終わり保管する前などに洗いましょう。

 

洗い方は、通常のマウンテンパーカーの洗い方を参照してください。

 

洗剤が違うだけで手順は同じです。

 

ダウンの場合、干すときはハンガーではなく平置きにして干しましょう。

 

ハンガーで干すとダウンの偏りの原因になります。

 

 

 

様々な汚れの落とし方

 

マウンテンパーカーはアウトドアで使う機会も多いので

 

「いつの間にか汚れていた…」ということがありますね。

 

インナーのように頻繁に洗濯しないため、汚れが残ったままにしておけば後々取り除きづらくなります。

 

ここでは汚れの落とし方について、紹介しましょう。

 

ただし、マウンテンパーカーの種類によっては処理できない場合もあります。

 

必ず洗濯表示を確認の上、ご自身の判断で試していただくようお願いします。

 

黒ずみ

首周りや裾口は色々な場所と擦れたり、皮脂汚れが原因で黒ずみができやすいです。

 

そんな場合は、ぬるま湯に浸し固形石鹸を使って、歯ブラシなどで汚れを擦り洗いしましょう。

 

固形石鹸をしっかり泡立てて汚れにつけることがポイントですよ。

 

擦りすぎて生地を傷めないように注意して下さいね。

 

洗いが終わったら、泡が残らないようにしっかりすすいでください。

 

指で押して泡が出てくるようであれば、何度かすすぎましょう。

 

その後は、水気をタオルで取って日陰干しして下さい。

 

 

カビ

マウンテンパーカーは撥水性や通気性が高いため、ほとんどカビることはありません。

 

通常のお手入れで、濡れた部分を拭いて水分を取り除いて乾燥させるだけでも十分な予防になります。

 

それでもカビを発見した場合は、まずは雑巾でカビを取り除きましょう。

 

その後、エタノールを染み込ませたタオルで叩き拭くようにします。

 

エタノールにはカビに含まれるタンパク質を分解させる効果が期待できます。

 

生地の種類やエタノールの分量によっては、生地を傷める危険性もあるので注意しましょう。

 

染み

一般的には、汗や皮脂汚れ由来の黄ばみには酸素系漂白剤を使う方法や、油染みの場合はクレンジングオイルやベンジンを使う方法が効果的とされます。

 

注意
マウンテンパーカーに漂白剤は使ってはいけませんし、色落ちや加工を剥がす危険性があります。

 

ご自宅での染み抜きはやめ、クリーニング専門店へ相談しましょう。

 

 

臭い対策

 

マウンテンパーカーはアウトドアで大活躍な分、汗や雨を受けて臭いが気になる場合もありますよね。

 

特殊加工が施されているから、多少の汚れや濡れは問題ないと思ってしばらく置いておくと、汗臭さやカビ臭さが発生してしまいます。

 

ここでは、臭い対策について見ていきましょう。

 

臭いの防止方法

臭いは雑菌が繁殖することで発生してしまいます。

 

・雑菌を増やさない

 

・雑菌を取り除く

 

ことによって、臭いを予防、消すことに繋がりますよ。

 

◆洗う、もしくはクリーニングする

雑菌を取り除くのに効果的なのが、洗う方法です。

 

洗えない素材の場合は、クリーニングに出しましょう。

 

◆汚れや濡れた部分を拭く

撥水効果があるマウンテンパーカーですが、使用頻度などによって生地が劣化していた場合に、雨や汗が内側へ染み出してしまうこともあるでしょう。

 

雨で濡れてしまったら、乾いたタオルで拭き取りましょう。

 

汗がついた場合も乾いたタオル、もしくは濡れタオルで拭き取る習慣をつけるだけでも臭い対策になります。

 

◆使用後に風通しが良い場所で日陰干しする

使用後に風通しが良い場所で乾燥させましょう。

 

乾燥させるだけでも臭いが軽減出来ますよ。

 

ダウン素材の場合は、裏返して短時間だけ天日干ししても良いでしょう。

 

撥水性の復活方法

洗濯して乾燥させた後は、撥水性を復活させるための熱処理を行いましょう。

 

少し面倒に思うかもしれませんが、この作業により機能性が低下することなく長く着ることができますよ。

 

撥水性が低下する主な理由は、汚れと摩擦が原因とされています。

 

小さな汚れが表面の撥水剤の上に付着することで、どんどん水分を吸収しやすくしてしまいます。

 

また、摩擦によって表面を覆う撥水剤加工が剥がれていくためです。

 

そのため、洗濯によって汚れを取り除き撥水性を高めてあげる加工をすれば、撥水性は回復します。

 

アイロンをかける

当て布をし、温度を低温(80℃〜120℃)に設定したアイロンをかけましょう。

 

生地を傷めていないか注意しながら作業しましょう。

 

注意
ダウン素材の場合、アイロンは避けて下さい。

 

丸めてしまっておいたマウンテンパーカーはシワができやすいですが、この方法でシワも綺麗にすることができますよ。

 

ドライヤーを全体にかける

優しくシワを伸ばすようにしながらドライヤーをかけましょう。

 

撥水スプレーを使う

専用の撥水スプレーを使うことで、撥水効果を簡単に取り戻すことができます。

 

その上からアイロンのスチームを当てて定着させておくとさらに効果が高められます。

 

また、ゴワテックスやコットンなど、マウンテンパーカーの素材別に専用の撥水スプレーが作られているようですよ。

 

今使っているマウンテンパーカーに合う撥水スプレーを探してみて下さいね。