【ゴム手袋の洗い方】内側の臭いの取り方や対策、手入れ方法【洗濯で嫌な匂いを取る】

ゴム手袋の臭い

 

掃除や洗濯に大活躍のゴム手袋。

 

ハイターなどの強い薬剤を使う時には必須アイテムですね。

 

手荒れ防止や、冬には冷え対策としても役立ちます。

 

しっかり洗っているはずなのに使えば使うほど、ゴム手袋から嫌な臭いがすることがあります。

 

外した後も手に残ったりして、使うのが憂鬱になりますね。

 

ここでは、ゴム手袋の臭いの原因を知った上で、臭いの取り方や対策についてご紹介していきます。

 

さっそく見ていきましょう。

 

臭くなる原因

ゴム手袋の嫌な臭いは、洗剤や漂白剤を使う機会も多いので、洗剤類の洗い残しが原因と思われる方も多いかもしれません。

 

しかし、思い返してみると、ゴム手袋を使った後の手に、嫌な臭いが染みついていませんか?

 

ゴム手袋は厚手ですし、洗剤や漂白剤が原因だとしたら、外側だけに影響が出そうですよね。

 

つまり、ゴム手袋の嫌な臭いは内側から発生していることが分かります。

 

では、どんな理由で臭くなってしまうのでしょうか?

 

◆ゴム手袋の通気性

ゴム手袋は水や油分を通さない頑丈な作りをしています。

 

しかし、その反面、通気性が非常に悪く、内側には湿気が溜まりやすい構造になっています。

 

厚手になるほど、空気が抜けづらく、内側の熱気や湿気がこもりやすくなるでしょう。

 

また、手袋は空気が抜けづらい形状をしているため、乾燥に時間がかかります。

 

その隙に、雑菌やカビが付着して発生しやすくなってしまいます。

 

◆手汗や皮脂汚れの蓄積

通気性の悪いゴム手袋をはいていると、手垢が付着したり手汗が出て汗臭いです。

 

また、使うたびに皮脂や手についた汚れはゴム手袋に蓄積されていきます。

 

皮脂などの美味しい栄養分と、湿気や水分がある過ごしやすい環境に、喜んで雑菌は繁殖します。

 

雑菌が繁殖する際に発生する臭いこそが、ゴム手袋の悪臭の正体です。

 

せっかく手荒れ防止としてゴム手袋を使用していても、雑菌汚れが原因で、結果的に手荒れを悪化させることもあります。

 

 

お手入れ方法

 

臭いの原因は「ゴム手袋の通気性の悪さ」と「雑菌臭」が原因であると分かりましたね。

 

それでは、この問題を解決するためにどうすればいいのでしょうか?重要なポイントは2点あります。

 

①ゴム手袋の内側についた雑菌臭を洗って取り除くこと

 

②ゴム手袋内に空気をしっかり入れて乾燥させること

 

捨てるしかない…と諦めていたゴム手袋も、定期的なお手入れを行うことで、キレイな状態を維持できます。

 

続いて、具体的な方法についてみていきましょう。

 

洗い方

臭いの原因を取り除くポイントとして、内側の雑菌臭を取り除くことだとお伝えしました。

 

もちろん外側についた洗剤や漂白剤を洗い流さないままにすれば、劣化の原因にも繋がります。

 

内側・外側の両面をキレイな状態を保てば、長く気持ち良く使っていくことができますよ。

 

手洗い方法

手を洗う要領で手洗いして洗浄する方法があります。

 

手洗いすれば強い摩擦がない分、ゴム手袋にとっては優しいやり方になります。

 

薄手のゴム手袋を使っている場合におすすめですよ。

 

必要な物

・手洗い石けん、もしくは台所用洗剤

 

・アルコールスプレー(※なくても大丈夫です)

 

手順

まず、臭いの原因となりやすい内側の洗い方からご紹介します。

 

①ゴム手袋の裏表を逆にするように裏返します。

 

うまく裏返せない場合は、手をいれる箇所から、風船を膨らませる容量で息を吹き入れると指先までしっかりと膨らんで裏返せます。

 

口を付けるのに抵抗がある方は、中にお湯を入れ、手を入れる部分をぎゅっと握るとポコンと出てきます。

 

 

②裏表逆にしたゴム手袋を手にはめ、手洗い用の石けんで手を洗うようにして洗います。

 

指先や指の間は、汚れが溜まりやすい場所なので入念に洗いましょう。

 

汚れがひどい場合はお湯で洗うか、台所用洗剤を使うと洗浄力もアップしますよ。

 

ちなみに、一般的なゴム手袋の耐熱温度は50~60℃です。

 

ゴム手袋によっては耐熱温度が決まっており、熱すぎると劣化を早める原因になります。

 

③水気をしっかり切って、風通しが良い場所で日陰干しして乾燥させます。

 

水気が残らないようにして、日陰干ししましょう。

 

ゴム手袋などのゴム製品は、直接日光に当てると、ひび割れや傷みやすくなる原因になります。

 

 

乾燥前にアルコールを噴射すると、アルコールが持つ揮発性を活きて、より早く乾かすことができますよ。

 

続いて、外側の洗い方をみていきましょう。

 

 

④使い終わったゴム手袋を手につけたまま、キレイに洗い流しましょう。

 

この時にゴム手袋に洗剤や漂白剤が残っていると、ひび割れや穴開きの原因になって、効果が減ります。

 

使用後の汚れが残らないようにしっかり洗いましょう。

 

 

⑤キレイに洗い流したら、手洗い石けん、もしくは台所用洗剤で入念に洗いましょう。

 

手洗い石けんか、汚れが気になる場合は台所用洗剤を利用すると良いでしょう。

 

手洗い石けんは、肌を守るため洗浄力が低く、肌を保護する成分が含まれています。

 

そのため、内側についた雑菌汚れには最適です。

 

一方、台所用洗浄は油分を落とす強い洗浄力と、界面活性剤などの洗剤が残らない工夫などが施されています。

 

料理の油汚れや臭い取りにはぴったりでしょう。

 

 

⑥しっかり水気を切って、風通しがよい場所で日陰干しして乾燥させましょう。

 

シンクに置きっぱなしにすると、水気がかかることもあり、うまく乾燥できません。

 

また、湿気が多い場所での保管は、カビが生える原因になりやすいです。

 

洗濯機での洗い方

手洗いしている暇がない!という方は、洗濯機で洗えば簡単にすみます。

 

ただし、洗濯機は強い摩擦と遠心力で洗浄するので、薄手のゴム手袋よりも厚手のゴム手袋の方が向いています。

 

薄手のゴム手袋を利用する場合は、破れや穴開きの原因になるので、洗濯ネットを2重にするなどの工夫が必要かもしれません。

 

必要な物

・洗濯ネット

・洗濯用洗剤

 

手順

①ゴム手袋の外側は台所用洗剤などで事前に洗ってキレイにしておきましょう。

 

 

②裏返して内側を向けたゴム手袋を洗濯ネットに入れます。

 

指先は汚れが蓄積しやすい箇所なので、きちんと裏返しできたことを確認しましょう。

 

 

③通常の洗濯を行います。他の洗濯物といっしょにしても大丈夫です。

 

 

④洗濯が終わったら取り出して、風通りの良い日陰干しで乾燥させます。

 

 

指先などに水が入り込んで、裏返すと水が飛び出てくることがあります。

 

ゴム手袋内に残った水を出し切ってから、乾燥させるようにしましょう。

 

 

臭いの防止方法

 

洗って乾燥させることで臭いは取れると分かりましたが、防止方法があるのなら実践しておきたいものです。

 

臭いを防止するには、手汗や皮脂汚れの付着を防ぎ、乾燥した状態が持続されることが大事になってきます。

 

順番にみていきましょう。

 

綿手袋をつけた上に、重ねてゴム手袋を着用する

ゴム手袋は吸水性がないために、手汗が内部に残って臭いを発生しやすい環境になっています。

 

そのため、綿手袋のような手汗や皮脂を吸水してくれる素材をつけることで、対策になるでしょう。

 

蒸れることによる不快感や、手荒れ防止にもつながるので一石二鳥ですよ。

 

 

ゴム手袋をはめる前に手洗いする

ゴム手袋をはめる前に手に汚れが付着していると、それを栄養分に雑菌が繁殖し始めます。

 

料理や掃除を終えた後の手は、目に見えない雑菌がいっぱいです。

 

面倒かもしれませんが、しっかり手洗いしてから手袋をはめるだけでも格段に違ってきますよ。

 

手洗いした手にアルコールスプレーを噴射すると殺菌作用が働いて、さらに効果が高まります。

 

使用後は必ず干して乾燥させる

基本的なことになりますが、使用後は必ず干して乾燥させる習慣をつけましょう。

 

出っ張りに引っ掛けられるワイヤークリップや、専用の手袋ハンガーなどもあって便利ですよ。

 

手袋ハンガーは型崩れを防止し、指先1本ずつ乾燥させることが可能ですね。

 

定位置を決めることで習慣化しやすいので、物の配置を決めておくのも良いでしょう。

 

 

 

使用目的ごとにゴム手袋を分ける

これは主に外側に関する臭い防止対策になります。

 

料理や洗い物などの作業ごとにゴム手袋を分ける方法です。

 

ゴム手袋1つに対しての使用回数が減れば、その分劣化スピードを落とすことができますし、臭いの原因も特定しやすくなります。

 

余裕があれば、水色ゴム手袋は○○作業用、など色別に使用目的を決めて持っていると分かりやすく衛生的です。

 

 

ゴム製品の消臭

 

 

ゴム手袋は便利だけど、ゴム製品特有の臭いも苦手!

 

という方もいるのではないでしょうか?

 

独特の臭いが苦手で使えないという人が私の周りにも多くいます。

 

人によってはニオイを嗅ぐだけで気持ち悪くなるという人も。

 

今回はせっかくなので、ゴム製品の消臭についても紹介したいと思います。

 

重曹水につける

重曹には消臭効果があり、靴や衣服の消臭にも使用されることがあります。

 

その効果を利用して、重曹水につけ込んでおくと特有のゴム臭が消えやすいでしょう。

 

おろしたてに行うと良いですよ。

 

重曹水につけた後に風にさらせば、さらに効果が期待できます。

 

重曹大さじ2に対して、水500mlを混ぜて、15分程度つけて洗い流すだけです。

 

重曹は肌に負担がかかりづらいという点も良いですね。

 

1週間ほど日陰で風にさらす

ゴム手袋特有のゴム臭は最初に取り除いておけば、その後はニオイが残る心配はありません。

 

方法は簡単で、1週間ほど日陰で風に当てておくだけです。

 

1日置きに表裏を逆にすると、両面とも消臭できておすすめです。