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焼いても煮ても、甘くてほっくりした食感がたまらないカボチャ。
甘い味は小さい子供でも食べやすくて、お母さんにとっても料理しやすい野菜ですよね。
秋冬にかけては、ハロウィンやクリスマスに向けて、カボチャスイーツやカボチャ料理が多数販売されるようになります。
カボチャは風通しの良い場所で保管すれば、1~2か月は賞味期限が持つということをご存知でしょうか?
そんな長期保存できるはずのカボチャなのに、なぜ腐ってしまうのか?
どうなると腐っていると言えるのか?
目次
カボチャの腐敗
カボチャは腐る?
冒頭でもお伝えしましたが、カボチャは比較的保存がきく野菜です。
しかし、それはカボチャ丸ごとの状態で保管されていた場合に限ります。
カットされたカボチャは当てはまりません。
腐る原因
カボチャが腐る場合、カットされたカボチャで発見することが多いでしょう。
ではカットされたカボチャはなぜ腐るのか?
考えられる理由をいくつか挙げました。
◆カボチャが持つ栄養素+空気への接触
カボチャは本来糖分や水分、デンプンを多く含む野菜です。
通常は、硬く乾燥した皮が蓋の役割を果たしてくれ、外に漏れ出していません。
また、カボチャは湿気に弱い野菜なので、空気中の湿気を吸い取りやすいとされています。
一度カットしてしまうと、水分や糖分が流れ出て、空気中の湿気がカット面に付着することで腐りやすくなります。
◆カットされたカボチャをそのまま冷蔵保管
かぼちゃは種やワタが原因となって腐り始めることが多いです。
かぼちゃはビタミンE、ビタミンC、βカロテン、食物繊維などが豊富な緑黄色野菜です。
実は、このワタ部分にはβカロテンが果実の5倍も含まれているとも言われています。
栄養価が高いからこそ、細菌やカビが好んで住処にしてしまうため、腐りやすくなります。
◆保管時の状態が悪い
カットされたかぼちゃを、食材が詰め込まれた風通りが悪い冷蔵庫へ保管すると腐りやすいです。
また、同じ冷蔵庫内に熟しすぎた野菜や果物がある場合も、「エチレンガス」という追熟を促すガスが発生するので、注意しなければなりません。
表面が白い場合はカビ?
カットカボチャの表面全体が白くなった状態で販売されているのを、店頭で見かけることがたまにあります。
これはカビ?と疑った方もいるのではないでしょうか。
しかし、カット面が全体的に白い膜で覆われている場合や、白く粉っぽい場合は、カビではありません。
これは、カボチャに含まれる「デンプン」が時間の経過により結晶化して白くなったことによるものです。
ただ、時間が経過して乾燥することで、多少は品質が低下していますので、見つけた場合は早めに食べた方が良いでしょう。
腐った場合の見分け方
先ほどの項目で、カット面全体が白い場合はカビではない、とお伝えしました。
しかし、実際にカビたカボチャと見比べなければ、判断できずに心配になってしまうでしょう。
腐っている、カビているカボチャの見分け方について、お話していきます。
◆見た目
かぼちゃが腐り始めた場合は、ワタや種が水分を吸ったようにドロッとして見えるでしょう。
次第に、ワタや種に白いふわふわした綿状のカビが発生します。
酷くなるとカビが蔓延することで、実の部分にも白色や青緑色、黒色のカビが発生していきます。
◆手触り
かぼちゃが腐り始めると、表面にベタっとした汁が発生したり、腐敗が進行することで実が柔らかい状態になっていきます。
収穫時や販売時に、どこに当たるなどした場合は、衝撃が加わった箇所から柔らかくなって腐敗し始めることもあります。
◆臭い
カビが目に見えて発生している場合、すでにカビ臭さを感じることができるまでになっているでしょう。
カボチャはウリ科に属しており、キュウリや冬瓜などもこれに分類されます。
ウリ科に属す野菜に共通する、本来の青臭い匂いがしない場合は、要注意です。
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カボチャが腐った場合の対処方法
カボチャが腐ってしまった場合は、どうするのか適切なのでしょうか?
腐った部分や症状によって違うので、順番に見ていきましょう。
種やワタが腐敗した場合
腐りやすいのは、種やワタの部分です。
種やワタがドロッとしていたり、少し腐敗している程度であれば、おそらく食べられるでしょう。
種やワタに面する実の部分を、少し多めに取り除いて綺麗にすることで、多少の品質は劣るものの問題なく召し上がれます。
種やワタにカビが発生した場合
種やワタに、白色や青緑色などのカビが発生している場合は、食べない方が良いです。
残念ですが、捨ててしまいましょう。
カビ毒の中には、発がん性があるものや腎臓などの臓器に影響を与えてしまう種類もあります。
知らずに食べてしまい、健常の人では大丈夫だったとしても、幼い子供や高齢の方は重症化するケースもあるでしょう。
症状があらわれた場合は、お近くの病院へ受診して下さい。
実が腐敗したり、カビている場合
実が腐敗したり、カビている場合は、実の奥底まで進行している可能性があります。
食べずにそのまま捨ててしまう方が安全でしょう。
実を大幅にくり抜いて加熱調理
実に腐敗やカビが発生していても、どうしても食べたい!
という方は、発生箇所から3~4㎝奥まで実をくり抜いて使用するようにしましょう。
一番安全性を高められる調理法は揚げ物なので、コロッケや天ぷらにすると良いでしょう。
しかし、奥底まで腐敗やカビが浸食していた場合、加熱しても変な味やカビ臭い味を感じられることもあります。
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傷まないようにする保存方法
カボチャを傷ませずに長持ちさせる保存方法とは、どんなものでしょうか?
野菜によって、基本的な保存方法が異なり、野菜ごとに分ける必要があります。
カボチャの適切な保存方法を知って、長持ちさせましょう。
カットされたカボチャは、ワタと種を取り除いてから冷蔵保管
劣化を早めるワタと種は、早々取り除いてしまいましょう。
スプーンで周辺をぐるりと回しながら取り除くと簡単です。
キッチンペーパーなどで表面の水気をとってラップで包めば、4~5日は保存可能です。
きれいにワタが取れないからといって、水洗いするのはNGです。
保存前に、いかに水分を取り除いて保管するかが、長持ちさせるカギになります。
また、取り除いたワタと種は捨てずに再利用しましょう。
ワタはスープに入れたり、ケーキやクッキーに混ぜ込む調理法もあります。
種は素揚げして味付けするだけで、おつまみの1品にもなりますよ。
すぐに使用してしまう場合は、種だけ掻きだすように取り除いて調理すれば、ワタの栄養価をそのまま摂取できます。
下処理をして、冷凍保管
早めに食べきれない場合は、冷凍保存がおススメです。
カボチャのワタや種を取り除き、お好みの大きさにカットして専用密閉袋で冷凍すれば、1か月の保存が可能です。
あらかじめ電子レンジで加熱してから冷凍すれば、解凍してもすぐに使用できて便利ですね。
茹でる方法もありますが、実に余分な水分を吸収させてしまうため、解凍した時に少し水っぽさを感じるかもしれません。そ
の場合、煮物にすると味染みが良く、美味しくいただけます。
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