ゴミとしての分類
分類する時には、「ボールペンの材質」と各地域の「ゴミ分類表」を確認する必要があります。最近はプラスチック製ボールペンが多い傾向にありますが、中には木製や金属製ボールペンもあります。捨てたいボールペンが何製であるか確認しましょう。
材質が確認できたら、次は自治体で決められたゴミ分類表を確認します。ゴミ分類表は各家庭に配布されているゴミカレンダーや、HPでも確認ができます。「○○市 ゴミ 分類」と検索すれば、お住まいのゴミ分類について検索をかけることができますよ。もしくは役所へ直接連絡すれば、担当者に繋いで質問できます。HPでは載っていない細かい捨て方を聞きたい時は電話で確認した方が良いでしょう。
一般的なゴミの分類
捨てる時に一番に悩むのが、ゴミの分類じゃないでしょうか?
細かく分類がされていて、HPを確認しても欲しい情報がすぐ見つけられず、複雑なケースもありますよね。
まずはボールペンの一般的な分類をご紹介します。
燃えるゴミ
燃えるゴミに分類される地域が多いです。ボールペンは安価なプラスチックや樹脂を使用して製造することが多く、全体でみると燃える部分がほとんどを占めます。一番多くを占める材質が何製かによって、分類が変わると考えると判断しやすいかもしれません。
燃えないゴミ
自治体によっては燃えないゴミに分類されている地域もあります。ボールペンに金属製のバネが使われる場合は燃えないゴミに分類されるので、それに準じているようです。
また、ボールペン本体部分がガラスや金属製の場合は燃えないゴミとして取り扱われることが多いでしょう。
その他分類
自治体によっては独自の分類を定めているケースもあります。ボールペンを部品ごとに分類するように指示する地域も少なくありません。金具は別にして、ボールペンのプラスチック部本体は資源プラスチックに分類するというような分類方法です。HPや分類表では細かな捨て方を確認できない場合が多いため、役所に確認してから捨てるのが無難です。
ゴミの出し方
ボールペンを捨てる際は、分別を確認した後に、本体をそのまま指定のゴミ袋へ入れて捨てます。他のゴミと一緒になってもかまいませんので、燃えるゴミか燃えないゴミかをしっかり確認しましょう。ボールペンは尖った形状をしており、ゴミ袋を突き破ることがあります。ゴミ袋の側面ではなく、中央部に入れるなど配慮しましょう。
大量に捨てる場合
大掃除や机の中の整理でボールペンを大量に捨てることがあるでしょう。量が増えると起こりやすいのが袋の破損です。捨てる最中にペン先が出てきて袋を破らないように工夫する必要があります。ボールペンの先端をガムテープなどで包めば、誤作動でペン先が出てきません。また、ペンの凹凸が擦れて袋を破ることもなくなります。
多くて大変な場合、全部をまとめて新聞紙でくるみ、上からテープを止めて固定すれば簡単にすみますよ。
分解する必要はあるか?
自治体によっては、ボールペン内部に使われる部品を分解して捨てるように指示する地域もあります。しかし、「可能なものは分解する」としている地域が多く、必ず分解しなければいけない訳ではありません。ボールペンの種類によっては、分解できないものもあります。製造工場では異物混入を避けるためにボールペンを分解できないようになっている物も多いそうです。
分解できない場合は、燃えないゴミやプラスチックゴミとして捨てられることが多いです。中には燃えるゴミとして扱う場所もあります。これも地域によって異なりますので、必ずお住まいのゴミの分類に従うようにして下さいね。
ボールペンのパーツ
ボールペンは色々なパーツや素材が組み合わさって作られています。
一番外側のペンのホールド部分、インク、インクを入れる筒、ペン先などです。シャープペンつきであれば、中の芯と上部の消しゴムなども付属しますね。特にペンの先端は金属が使われていることがほとんどです。
バネや接合部、切り離しの部分にも金属パーツが使われているケースがあります。バネなどの金具は燃えないゴミ、ゴム部分は燃えるゴミもしくは燃えないゴミとして分類されることが多いでしょう。金属製やガラス製のボールペンもありますが、こちらは燃えないゴミとして扱われます。
インクの芯
ボールペンの芯はペン先が金属、残りはプラスチックでできている事が多く、何ゴミとして捨てるか迷います。まずは住む地域でボールペンが何ゴミとして分類されるのか確認しましょう。例えば、燃えるゴミに分類されており、分解の必要がないとされていれば、そのまま燃えるゴミに出してしまえばOK。金属が含むため燃えないゴミとして扱われていれば、燃えないゴミとして出しましょう。金属部は取り外すように指定があれば、バネやペン先だけ取り除きます。金属部のペン先はハサミで切り落とし、それぞれ燃えるゴミ・燃えないゴミに分けて出しましょう。
金属を含んだゴミ
金属なのにそのまま燃えるゴミとして大丈夫か?と心配になる方もいるかもしれません。
書類に紛れたホッチキスやクリップを、誤って捨ててしまう経験をした方もいるでしょう。
機能が高い焼却炉を所有する地域なら、金属によっては溶けてしまう場合や、焼却灰として最終的に埋め立て処理とする場合もあります。焼却炉の種類や処理温度によっても異なるようです。
溶けることもあるなら、捨ててもいいのか!と思うかもしれませんが、もちろんそういうことではありません。各個人ができる限りの分別を日頃から心がけることで、環境保全や資源を守られます。細かい分類は面倒になることもありますが、きちんとした分類を心がけ、リサイクルすることで出すゴミの量を格段に減らすことができます。結果的にゴミ袋の消費が減った上に、正しい知識の習得を少しずつ実感できるかもしれませんよ。
捨てる以外の利用方法
ボールペンも購入すれば数百円するので、新品ともなれば捨てるのがもったいなく感じますよね。そんな時はまず再利用できる方法を考えてみましょう。
私自身がよくやっていた方法です。いらない文房具を会社に持っていくと、自然と誰かが使ってくれています。持ち心地が悪いなどの理由から使わなくなった場合、他の人によってはそのボールペンは使いやすいこともあるでしょう。
芯だけ取り出す
景品で貰ったボールペンは社名やロゴが入っていて、それが恥ずかしく思うことはありませんか?そんな時は芯だけ取り出して替え芯として活用しましょう。
カバンや玄関先に常備
外出先での急なメモや荷物受取のサインなどで使えます。場所ごとにボールペンを配置させておくことでわざわざボールペンを探す必要もないですし、消費もはやいですよ。私の母は電話の隣にメモ帳とボールペンを置いて、長電話の最中にずっと使っていました。ながら作業で描いた絵や文字はユーモアがあって、見返すと大変面白かったです。
リサイクルショップ
色々な物を中古販売するリサイクルショップでは、ボールペンを買い取ってもらうこともできます。壊れかけのものやインクのないもの、汚れのひどいものは買い取ってもらえないので、新品のボールペン処分に向いています。
寄付する
ボールペンは頑丈な作りをしており、世界的に見ても製造技術の優れた製品といえます。お近くに放課後クラブや児童施設などがあれば、寄付することできっと役立ちます。日本だけでなく、筆記具の足りていない外国の途上国などでは、ボールペンは貴重な品です。支援団体を通して、宅配で送るだけで海外にボールペンを寄付することができます。海外旅行先でお世話になったガイドや店員へ渡すと、喜ばれたという方もいらっしゃいました。