ブラックボードの消し方
専用ペンの重要性
ブラックボードはホワイト用マーカーでも黒板用のチョークでもなく、ブラックボードに適したマーカーを使う必要があります。
黒板・ホワイトボード・ブラックボードはそれぞれ使われる板の素材が違っており、書いて消せるペンの成分も異なっているからです。
ホワイトボードやブラックボード専用のペンはすぐに表面で固まって、ボードへの浸透を防ぐ役割を持っています。
しかし、通常の水性ペンや油性ペンを使った場合、表面に留まらずに、ボードへどんどん浸透するために消せなくなってしまいます。
ブラックボードマーカーの種類
◆蛍光マーカー
POPマーカーとも呼ばれる蛍光色のマーカーです。
カラフルでくっきりとした色が特徴で発色が良いです。
ブラックボードをおしゃれに飾り、よく目立つのでPOPに使うには最適です。
ガラスにも使うことができる種類もあります。
◆チョークマーカー
ゲルチョークやポストチョークなど色々な呼び方があります。
書き心地は蛍光マーカーとあまり変わりはありませんが、書いた文字は黒板に使われる固形チョークのような質感で、それぞれの特徴を取り入れているものです。
チョークのように書くときに引っかかることもなく、ホワイトボードのように滑りやすいこともなく、紙に書いているような感覚で書くことができます。
ポスカ(マーカー)の消し方
ポスカといえば、色の種類も豊富でポップな印象を与えてくれる便利なペンです。
しかし、何度も書いていると汚れが残ることもあります。
せっかく広告するためのブラックボードが汚れていては、見えづらくてもったいないですね。
ポスカとは
ポスカが何であるか、聞き馴染みある人も多いでしょうか?
私は学生時代にとてもお世話になりました。
水性顔料インクのサインペンを指し、三菱鉛筆株式会社から発売されている商品です。
通常の水性ペンと比べると、はっきりとした色調で重ね書きしても色が混ざらず、色々な場所に書き込めるという点が魅力です。
水性ペンは、紙や布以外の吸水性が悪い表面には書き込めないデメリットがありました。
ポスカの様々な消し方
水性だから水性ペンで書いた文字も擦れば落ちるでしょう!
と勘違いされる方も多いのでは?
私もその一人でした。
しかし、水性ペンは種類によっても、落とすことが目的として作られているペンと落ちないことを目的としたペンが存在します。
ボード専用ペンの場合は簡単に落とせることを目的としているため、成分がボードに染み込まない仕組みになっています。
①水で濡らしたペーパーや雑巾で拭き取る
水で濡らしたペーパーや雑巾を汚れた箇所にかぶせます。
水分が足りない状態でかぶせると、逆にインク染みを広げてしまう原因になるので、しっかりと濡らしてあげましょう。
あとは、絞って水切りしたペーパーや雑巾でゴシゴシ擦り拭きするだけです。
②アルコールで落とす
アルコール度数が高い方が色素の分解力が高いので、無水エタノールを使用すると良いかもしれません。
もしない場合は消毒用アルコールティッシュなどを使っても構いません。
ちなみに、無水アルコールは濃度99.5%以上で、消毒用アルコールは濃度80%前後であることが多いようです。
落とし方は、コットンや紙ペーパーにアルコールを染み込ませ、染み込ませたコットンで汚れた箇所を拭き取ります。
③メラニンスポンジで落とす
水で湿らせたメラニンスポンジを使い、汚れた箇所をクルクルと擦るだけです。
ただし、表面加工が施されている様なブラックボードの場合には、傷をつけてしまう可能性があるので使用しない方が良いでしょう。
チョークの消し方
ブラックボードの中にはチョークもペンも両方使えるように加工された物も売られていますよ。
チョークで書かれた文字を見ると懐かしさや温かさが表現されて特有の魅力がありますね。
チョークの様々な消し方
チョークは主に2種類に分かれます。
貝殻などを原料とした炭酸カルシウム製チョークと、鉱物(石膏)を原料とした硫酸カルシウム製チョークがあります。
前者は硬く折れづらい特性がありますが、筆圧が強いと表面に傷がついて跡が残りやすいです。
一方、後者は柔らかく消しやすいですが、粉塵が出やすい特徴があります。
チョークによっても汚れの種類は違います。
ボードの表面に傷がついて跡残りが原因になる場合や、細かい粉残りが原因で汚れてしまう場合に分かれそうですね。
①マイクロファイバーやナノファイバー繊維で拭き取る
マイクロファイバーやナノファイバーは特有の微細構造をもつので、小さな汚れも吸着させやすく綺麗に拭き取ることができます。
水に濡らす必要はありません。
いたずらに拭くのではなく、一定方向に拭き取るようにするのがポイントです。
②水に濡らして固く絞った布で水拭きする
表面に残った書き跡や細かい粉汚れが主な原因で、ボードがくすんだような印象を与えてしまう場合があります。
そんな時は、水に濡らして固く絞った布で水拭きすることで、汚れを落とすことができます。
③塗りなおし塗料を使う
どうしても跡や汚れが取れない場合は、専用の塗りなおし塗料を利用することをおすすめします。
塗るだけで、簡単に新しいブラックボードが出来上がります。
ダイソーなどの100円ショップでも、塗料を塗った面が黒板になる塗料が販売されているそうです。
お手入れ方法と使用のポイント
ブラックボードを綺麗な状態で保つためにはどうすればいいのでしょうか?
日頃の使い方を注意していれば、ブラックボードを長持ちさせることができますよ。
専用のペンを使用する
何よりも専用のペンを使用することで、跡や汚れを残すことなく綺麗な状態を保つことができます。
長時間書いたままにしない
長時間書きっぱなしにしていると、塗料の劣化による色素沈着やゴミやホコリの付着によって、インクが落ちづらくなる場合もあります。
書いたままにしていると、時間の経過で一部の文字が消えてしまうこともあるでしょう。
定期的なお手入れをする
表面にゴミやホコリが溜まっている状態で文字を書けば、インクは消えづらくなります。
1週間に2回程度、水で濡らした雑巾で表面の汚れを取り除くようにしましょう。
水分が残った状態のままペンで書いてしまうと、ますます消えづらくなります。
自由に切り貼りできるブラックボードを利用する
100円ショップなどで、好きな大きさに切って貼り付けできるブラックボードがあります。
もちろん何度も文字を消したり書いたりもできますよ。
専用のお手入れ用品を使う
ブラックボード専用のお手入れ用品を使えば、効率よく綺麗にできますよ。