【ホーロー(琺瑯)のサビ取り方法】錆の落とし方やサビ止めを紹介【鍋、やかん、ケトルなど】



 

本記事では、ホーローのサビ取り方法やサビの防止方法などを紹介しています。

 

洗うときの注意点

熱を冷ましてから洗う

ホーロー製の鍋やヤカンを洗うときには、まず、粗熱を取ってください。コンロにかけていた鍋などは、非常に熱くなっています。すぐに水で冷やすと、急激な温度差が生じ、ホーローには負担となってしまいます。火を止めてからしばらく放置して、ホーローが冷えてから洗うといいです。

 

固いタワシを使わない

ホーローを洗うときには、スチールタワシなどの固い素材を使うのはNGです。クレンザーなどの研磨剤を使うのもNG。メラミンスポンジなど、磨いて汚れを落とすスポンジなども、使うのは避けてください。ホーローの表面を覆うガラスコーティングは、研磨することで剥がれたり、傷が付くことがあるからです。

 

塩素系漂白剤は使わない・酸素系漂白剤はOK

ホーローの汚れ落としに、漂白剤を使ってもいいのでしょうか。結論から言うと、酸素系の漂白剤ならば、ホーローに使っても大丈夫です。漂白剤の表示どおり、浸け置き洗いなどで洗ってください。ただし、まれに光沢が落ちることがあるため、頻繁には使わないほうがいいでしょう。一方、塩素系の漂白剤は、できるだけ使わないでください。もしホーローに傷などがあった場合、塩素系漂白剤が付着すると、サビやすくなります。光沢が落ちることもあります。

 

ホーローの洗い方

毎日の洗い方

日々のお手入れとしては、食器洗い洗剤を使い、水洗いで行います。スポンジで洗剤をよく泡立ててから、ホーローに当てて、優しく撫でるようにして洗ってください。ホーローの表面は、つるつると滑りが良いため、柔らかいスポンジでも充分に汚れが落とせます。

 

汚れが落としにくいときは・・・

◆水を沸騰させて洗う

熱湯で汚れをふやかしてから、汚れを落とす方法です。

 

①汚れが付いたホーロー鍋に、水を入れてから、コンロにかけます。

②水が沸騰したら、火を止め、しばらく放置します。

③お湯が冷めてきたら、スポンジを使って、汚れた部分をこすり洗いしてください。お湯が完全に冷め切る前に、ぬるま湯の状態でこすり洗いすると、汚れを落としやすいです。

 

◆天日干し

昔ながらのやり方ですが、天日干しで、焦げ付きなどの汚れを浮かせることができます。

 

①焦げ付きができたホーロー鍋などを、直射日光の当たる場所で干してください。夏場など、日差しが強くて、よく晴れた日に干すのがいいです。

②焦げ付きによく日が当たるように、角度を整えてながら、1週間ほど干し続けます。夜や雨の日には、室内に入れるのを忘れないようにしましょう。

③日光で焦げ付きが乾き、ひび割れてきます。

④ぬるま湯に浸したスポンジを使い、優しくこすりながら、焦げ付きを落としてください。

 

 

頑固な汚れやサビの落とし方

重曹

ホーローのお手入れとして代表的なのが、重曹を使う方法です。重曹は、漂白剤のように強い成分ではなく、クレンザーのように研磨剤が入ってもいません。そのため、ホーローのように、傷が付きやすくサビやすい素材にも、安心して使うことができます。

 

 

◆重曹で浸け置き

①ホーロー鍋などに水を入れます。サビなどの汚れが、隠れるぐらいの高さまで入れてください。

②鍋の水に、重曹を入れます。入れる量は、水1リットルにつき、重曹大さじ1杯を目安にしてください。

③鍋を火にかけて、沸騰させます。沸騰したら火を止めて、1時間ほど放置します。

④鍋の水を捨ててから、スポンジなどで優しく、こすり洗いをしてください。重曹で汚れが浮いているので、スポンジで撫でるだけでも、汚れがつるんと落とせます。

⑤一度で落とし切れなかった場合は、①から④を何回か繰り返してください。

 

◆重曹ペースト

重曹で浸け置き洗いをしても、まだ汚れが落ちないときには、重曹ペーストの出番です。重曹がクレンザー代わりとなり、こびり付いた汚れをよく落としてくれます。

 

①重曹に少量の水を加え、ペースト状になるまで混ぜてください。

②ペースト状になった重曹を、クッキングペーパーに少量取ります。

③ホーローの汚れた部分に当てて、優しくこすってください。汚れが落ちたら、水で重曹をすすいでください。

 

クエン酸

重曹の代わりに、クエン酸を使って、ホーローの汚れを落とすことができます。水を沸騰させなくてもよく、浸け置きだけでOKです。

 

 

①ホーロー鍋に、サビなどの汚れが隠れるぐらいまで、水を入れます。

②鍋の水に、クエン酸をスプーン1杯ほど入れてから、かき混ぜて溶かします。

③そのまま一晩(半日~1日程度)放置します。

④水を捨ててから、スポンジを使って、優しくこすり洗いをしてください。

 

お酢

クエン酸の代わりに、食用のお酢を使って、汚れを落とす方法です。

 

①ホーロー鍋の底1㎜ぐらいまで、お酢を入れます。

②水を少量加えてから、火にかけます。熱しながら鍋を回し、汚れ全体に酢水が行き渡るようにします。

③沸騰したら弱火にして、数分間煮てから、火を止めます。汚れが柔らかくなっているので、スポンジなどでこすって落としてください。

 

酸素系漂白剤

どうしても落ちない頑固な汚れには、酸素系の漂白剤を使ってみましょう。長年の間にこび付いてしまった焦げ付きや、サビなどに、効果てきめんです。

 

 

①ホーロー鍋に水を入れてから、酸素系漂白剤を少量溶かします。

②コンロにかけて、弱火で加熱してください。

③2~3分ほど加熱して、グツグツとしてきたら、火を止めます。

④しばらく置いてから、お湯を捨ててください。スポンジなどで軽く撫でるだけで、つるつるピカピカになります。

 

 

ホーローが錆びたとき

 

調理器具は買い換えを検討

ホーロー製の鍋やヤカンがごっそりと錆びたとき、基本的には、買い換えをお薦めします。確かに、ホーローのサビを取る方法は、インターネットなどで色々と見掛けます。たとえば、ホーロー用の修理キットを使ったり、漂白剤やヤスリを使って、サビを落とすことができるでしょう。しかし、サビができた部分は、すでにガラスコーティングが剥がれているため、すぐにまた、サビができてしまいます。そして、いちど剥がれてしまったガラスコーティングを、直すことはできません。さらに、サビ取りを繰り返すうちに、ホーローの素材が傷み、割れや欠けなどが生じやすくなる恐れがあります。ホーロー鍋など、火にかけて熱湯などを扱う器具では、サビ取りを行わず、新しいものに買い換えるほうが安全です。

 

サビ取り剤

◆サビ取り消しゴム

 

ほんの少しのサビならば、サビ取り剤で落としても大丈夫です。サビ取り剤を使うときは、溶液タイプのものよりも、消しゴムタイプのほうがお薦め。ホーローをあまり傷めずに、表面のサビだけをさっと落とすことができます。しかし、サビ取り消しゴムを、何度も繰り返して使うのはNG! ホーローが削れて、中の金属が向きだしになってしまいます。

 

◆使い方

ホーローをできるだけ削らないよう、表面をそっと撫でるようにして使ってください。そして、使用するのは数回限り。使えば使うほど、金属が露出して、サビができやすくなります。たとえば、ヤカンのフタの縁など、直火に触れない部分のかすかなサビを、さっと落とすのに向いています。

 

◆ホーロー用修理キット

ホーロー製の洗面器や浴槽などは、ホーロー用の修理キットを利用してもOKです。ただし、ホーロー製の保存容器など、食品を入れて使う道具には、使用しないでください。

 

①スポンジでサビをこすります。落ちないときは、サンドペーパーを使い、サビをこすって落としてください。

②修理キットの指示書きのとおり、パテを作って、サビ部分に塗り付けます。

③硬化するまで放置して、よく乾してください。仕上げに、サンドペーパーで軽くこすって、表面を滑らかに整えましょう。

 

 

ホーローのサビを防ぐには

サビを防ぐ使い方

  • 衝撃を与えない、固い物でこすらない
  • 空だきしない
  • 熱した後、急冷しない

 

サビを防ぐ工夫

  • 洗った後は、よく乾かしてから仕舞う
  • フタと鍋の間に、クッキングペーパーを挟んでから仕舞うなど、水気が残らない工夫を
  • 水に浸けたまま、長く放置しない。
  • こまめにサビを洗い取る
  • サビを取った後は、油を塗り込んでおく

 

ホーロー(琺瑯)

ホーローの生活道具

料理好きに人気がある、ホーロー製の鍋やヤカン。ホーローは、調理器具のほかにも、保存容器や食器、洗面器などの水回り道具にもよく使われています。

 

ホーローとは

ホーローとは、金属とガラスの良い面を合わせた素材です。具体的には、鉄などの金属の表面に、ガラスの釉薬を焼き付けて作られています。金属が持つ、強度や熱伝導の良さという利点と、ガラスが持つ、耐久性や光沢の美しさという利点が重なり、丈夫で美しい素材となっています。

 

ホーローのお手入れ

使い勝手がいいため、キッチンなどに欠かせないホーローですが、お手入れを間違えると、サビやすいという欠点があります。とくに、ホーロー鍋などは、ホーローの性質を知った上で、お手入れをすることが大切。普通のアルミ鍋などと、同じやり方でお手入れしていると、表面が剥がれたり、サビ付いたりすることがあるので注意しましょう。

 

ホーローの長所

  • 汚れが付きにくいので、お手入れが楽
  • 湿気に強く、カビにくい
  • 熱に強いので、直火でも使える
  • 臭いが付きにくい
  • 酢や塩分にも強く、変色、変質の心配が少ない

 

ホーローの短所

  • 表面のコーティングが剥がれやすい、傷が付きやすい
  • 剥がれたところがサビやすい
  • 急激な温度差には弱い