【ポリプロピレン(PP)の捨て方】ゴミとしての分別や処分・廃棄方法【燃えるゴミ、プラスチックゴミ】

燃えるゴミとして捨てる

燃えるゴミになるか確認

◆自治体の分別を確認

「PP」と材質表示されているものは、一般的には、燃えるゴミ・燃やすゴミとして分別できます。燃えるゴミの例として、プラスチック類が含まれている自治体が該当します。お住まいの自治体が発行する広報やホームページ、町内会の回覧板などで、分別基準を確認してください。なお、分別基準については、自治体によって異なります。自分が居住地する地域の分別に従って、捨てましょう。

 

◆サイズを確認

燃えるゴミとして捨てることができるプラスチック類は、原則、ゴミ袋に入るサイズであることが多いです。自治体によっては、70㎝以下であるなど、対象となるサイズを細かく指定しています。ポリバケツなど、大きなものを捨てるときには、燃えるゴミの対象となるのかを、あらかじめ確認しておきましょう。

 

◆「プラ」マークがあるかを確認

「プラ」マークが表示されているものは、もちろん燃えるゴミには含めません。資源ゴミとして出して、資源を有効活用しましょう。ですが、「プラ」マークが付いているからと言って、絶対に、燃えるゴミに出してはいけないわけではありません。「プラ」マークのものであっても、油汚れなどが激しいものや、口が狭くて洗いにくいものは、燃えるゴミとして出してもOKです。また、ちょっとしたお菓子の袋などは、分別するのが面倒なので、燃えるゴミに混ぜている人も多いです。

 

燃えるゴミとなるプロピレンの例

「プラ」マークがないポリプロピレン製の製品は、プラスチック類として、燃えるゴミとなります。ちなみに、「プラ」マークがないプラスチック類とは、容器や包装ではない、商品そのものです。たとえば、洗面器やバケツ、子どものおもちゃ、ボールペンなどの文房具、プランターや植木鉢、食器やハンガーなどがあります。ちなみに、CDケースは、一見、ケースが包装のようにも思えますが、CDと一体化しているとみなし、容器包装には含まれません。ですので、CDケースやビデオケースなども、燃えるゴミとして分別されます。

 

捨て方

◆汚れたままゴミ袋に入れて

生ゴミなどと一緒に、ゴミ袋に入れて捨ててください。焼却して処分するので、汚れなどを洗わなくても大丈夫です。たとえば、腐った食材が入ったタッパーや、カビが生えた洗面器などを、汚れたままゴミ袋に突っ込んでもOKです。また、カミソリや折れたハンガーなど、ゴミ袋を破ったり、手をケガする恐れがあるものは、新聞紙などに包んでから捨てると安全です。

 

◆ゴミ袋に入れなくていい場合も

自治体によっては、ゴミ袋に入らないサイズのポリプロピレンを、ゴミ袋に入れずに捨てることができます。有料の指定ゴミ袋を使用している自治体では、よく見られる捨て方です。この場合は、ポリプロピレンのゴミに、自治体指定のゴミ袋を貼り付けてから、集積場に出してください。たとえば、ポリプロピレン製の収納ケースやプランターを捨てるときに、当てはまるケースです。

 

 

燃えないゴミとして捨てる

燃えないゴミとなる場合

ポリプロピレン製のゴミを、燃えないゴミ・燃やさないゴミとして分別することがあります。燃えないゴミに、プラスチック類が含まれている場合が当てはまります。このような分別は今では少なくなりましたが、まだ自治体によっては残っているところがあります。

 

捨て方

自治体の指示に従って、ゴミ集積場などに出しましょう。埋め立てゴミとして扱うため、さっと洗ってから出すのがマナーです。また、紐などで束ねたり、指定ゴミ袋を貼り付ける必要がある自治体もあります。詳しくは、お住まいの自治体にてご確認ください。

 

容器包装リサイクル(資源ゴミ)として捨てる

容器包装リサイクルとは

◆対象となるポリプロピレン

ポリプロピレン製ゴミのほとんどは、容器包装リサイクルの対象となります。この場合は、「プラ」マークが表示されているため、ポリプロピレン製と知らずに分別していることが多いです。たとえば、シャンプーや調味料のボトル、総菜や食品パック、お菓子の袋や商品のラッピングなどが当てはまります。

 

◆「プラ」マークが付いたものだけ

容器包装リサイクルでは、プラスチックを回収し、リサイクルして活用することを目的としています。対象となるゴミには、必ず「プラ」マークが表示されているので、このマークが付いたものだけを集めて出してください。反対に、容器や包装のように思えても、「プラ」マークが付いていないものは、対象外。燃えるゴミなどとして捨てることとなります。

 

捨て方

◆洗ってからゴミ袋へ

シャンプーボトルなど、中身が残っているものは、流水でよくすすぎます。ティッシュなどで、残ったものを拭き取ってもいいです。さっと汚れを落とせばOK。ベタつきがなくなるまで洗ったり、わざわざ洗剤で洗う必要はありません。軽く洗ったら、乾かして水気を取ってから、ゴミ袋に入れておきます。

 

◆月数回の資源回収に出す

容器包装リサイクルの対象となるゴミは、資源回収や資源ゴミとして、月に1~2回、回収されることが多いです。名称や回収回数は、自治体によって異なります。どちらにしろ、普通ゴミよりも回収回数は少ないので、ゴミ袋に入れてストックしておくことになります。回収日には、透明なゴミ袋に入れ、口を縛ってから出してください。

 

◆スーパーなどの回収ラックに出す

容器包装リサイクルの対象となるゴミは、近くのスーパーマーケットなどで回収していることがあります。この場合は、スーパーの出入り口や駐車場に、大きなラックが用意されています。たとえば、総菜や弁当パック、透明パック、ペットボトルなど、分別ごとにラックが分けられており、該当するラックに捨てることができます。スーパーの開店時間であれば、常時、ラックが出されていることが多く、こまめに捨てたいときにはとても助かります。

 

 

粗大ゴミとして捨てる

粗大ゴミになるか確認

◆サイズや材質で確認する

ポリプレピレン製ゴミには稀ですが、粗大ゴミとなる場合があります。粗大ゴミになるかどうかは、材質とサイズから、自治体が判断することがほとんどです。たとえ、サイズがとても大きくても、大きすぎたり、プラ以外の材質が多く含まれる場合は、粗大ゴミになりません。捨てたいポリプロピレンが、粗大ゴミなのかどうかは、あらかじめ自治体に確認しましょう。

 

◆自治体の粗大ゴミ一覧表で確認

自治体の環境局などが発行するゴミ分別表には、粗大ゴミの一覧表が掲載されています。まずは、一覧表に、該当する項目があるかを確認しましょう。なお、項目欄に記載されている料金は、粗大ゴミを捨てるときに掛かる代金です。粗大ゴミは、戸別収集となっており、家の前までゴミを取りに来てもらえます。その代わり、粗大ゴミひとつにつき、回収料金が掛かる仕組みとなっています。

 

粗大ゴミの出し方

①自治体に回収の申込みをします。電話や市役所の窓口、インターネットなどで申込みができます。捨てたいゴミの名称や大きさなどを、担当者に伝えてください。その後の順序について、担当者から指示があります。

 

②コンビニや郵便局、スーパーなどで、粗大ゴミ回収のための引換券を購入してください。引換券は、ゴミ処理券、ゴミ引換券などと呼ばれ、色々なお店で販売されています。

 

③引換券を、粗大ゴミの目立つところに貼り付けます。

 

④自治体の指定する日時に、指定された場所に出してください。場所は、自宅の敷地前であることがほとんどです。なお、立ち会いは不要です。

 

ポリプロピレン

 

ポリプロピレンとは、プラスチック素材のひとつです。適度な固さがあり、熱や摩擦に強く、加工しやすいという特徴があります。そして、出来上がりが非常に軽いため、シャンプーボトルなどの容器の素材として、重宝がられています。

 

生活のいろんなものに活用

化粧品やヘアケア製品などのプラボトルは、ポリプロピレン製のものが多いです。タッパーなど食品用のストック容器や、プラ製の収納ケース、DVDケースなども、ほぼポリプロピレン製です。ほかにも、洗面器や食器などの生活用品や、衣服などの繊維類、自動車の部品など、ありとあらゆるものに活用されています。

 

「PP」マークがポリプロピレン

ポリプロピレンで出来ているのかどうかは、材質を表すマークを見て確認しましょう。「PP」と表記されていれば、ポリプロピレン製です。「PP」マークは、それほど昔に買ったものでなければ、ボトルやケースなどに直接、印字されています。もしくは、その商品が入っていたケースや包装などにも印字されています。

 

「PP」マークと「プラ」マーク

たとえポリプロピレン製であっても、「プラ」マークが表記されているときには、容器包装リサイクルの対象となります。そして、「プラ」マークが付いているものを捨てるときには、リサイクルできる廃棄物として、資源ゴミに出すこととなります。この場合は、材質が何であるかを問わず、とにかく資源ゴミです。ですので、ポリプロピレン製なのかどうかを、わざわざ調べる必要はありません。

 

まとめ

 

◆プラスチックゴミ

商品のパッケージや緩衝材、食料品の空になった容器、プラマークのあるものはプラスチックゴミとして捨てられる

 

◆燃えるゴミ・燃えないゴミ

ポリプロピレン製品(パッケージなど以外)は燃えるゴミや燃えないゴミに分類されることがある

 

地域によって燃えるゴミ・燃えないゴミの分類は異なる

 

◆粗大ゴミ

粗大ごみサイズに該当する場合は、役所にゴミの回収を申請し、手数料を払って回収してもらう

 

◆産業廃棄物

環境や生物への健康被害が懸念されるもの(農薬の入っていた容器など)は、申請して産業廃棄物として処理してもらう