【人工大理石の掃除】黄ばみや汚れ、黒ずみ、水垢の落とし方【磨き方】

人工大理石の汚れ

人工大理石の素材

人工大理石は天然大理石と違い、アクリル樹脂やポリエステル樹脂を主な成分として作られたものです。

 

人工で作ることによって色調や質感も自由に選べますし、透明感が高く、インテリアに合わせて変更も可能です。

 

一方で、頑丈な天然石と比べると、柔らかいため傷がつきやすいといえるでしょう。

 

また、紫外線による変色や汚れが色移りして色素沈着しやすく、熱に弱いため高熱な調理器具を置くと変質する場合があります。

 

さらに、傷ができることでカビが発生することもあるようです。

 

小さな汚れや傷も見逃さずに、なるべくこまめに掃除やお手入れすることが重要になってきます。

 

人工大理石を掃除する時の注意点

人工大理石は天然大理石と比べると、柔らかいため傷がつきやすいです。

 

細かい傷がついてしまう可能性があるので、金属タワシやスポンジを使用した掃除は避けた方が良いでしょう。

 

掃除にはクエン酸や酢が大活躍ですが、人工大理石には不向きです。

 

注意
酸が入った薬剤を使うと、表面の加工を溶かして変質させてしまう可能性があるので注意が必要です。

 

 

様々な汚れの落とし方

 

人工大理石は傷がつきやすいため、掃除する時にも力を入れて擦り洗いする場合は力加減に注意が必要です。

 

キッチンやお風呂場などで使われる人工大理石の汚れは水垢、油汚れ、黄ばみなどの変色、カビなどがあります。

 

綺麗な色調や見た目を保つためにも、日頃から少しずつ汚れを落とすことでゴシゴシする必要もありませんね。

 

しかし、ついてしまった汚れは落としたいですよね。

 

メラミンスポンジ

 

パッと見て汚れていない場合でも、メラミンスポンジで擦ると汚れがつく場合があります。

 

日頃のお手入れとして、メラミンスポンジで優しく擦って掃除しましょう。

 

キッチンやバスタブなどの水垢が溜まりやすい場所で使うと、くすみが取れて綺麗になります。

 

中性洗剤

汚れが気になる箇所を、中性洗剤をつけたスポンジで優しく擦り洗いしましょう。

 

油汚れなどにも効果的ですよ。

 

洗った箇所は水洗いするか、水洗いできない場合は水で濡らした布巾などで綺麗に拭き取ります。

 

洗剤が残ると人工大理石を変質させてしまう原因になるので、しっかり取り除いて下さいね。

 

重曹を使う

 

キッチン周りは調味料や飲み物など液体をこぼしやすいですよね。

 

中性洗剤でも取れない茶渋などの汚れには、重曹を使うことで効果が期待できます。

 

重曹を水に溶かしてクリーム状にするか、少量を直接振りかけて、濡らしたスポンジで優しく擦りましょう。

 

擦り終わったら、水洗いもしくは水で濡らした布巾で綺麗に拭き取って下さいね。

 

キッチン泡ハイターを使う

 

黄ばみやカビがひどい場合は、キッチン泡ハイターを利用した方法があります。

 

黄ばみやカビが気になる箇所にキッチンペーパーを敷いて、キッチン泡ハイターを適量吹き付けます。

 

その上からラップをかぶせることで、密閉度が上がって汚れが落ちやすくなります。

 

2~3時間はそのまま放置して時間が経ったら、水で洗うか水で浸した布巾で拭き取りましょう。

 

注意
白色系統の人工大理石には有効的ですが、人工大理石の色によっては退色する恐れがあります。

 

ご家庭にある人工大理石の色を確認してから、使うようにしましょう。

 

クリームクレンザー

頑固な汚れの場合は、クリームクレンザーを布につけて優しく擦りましょう。

 

クレンザーには汚れを浮き上がらせる「界面活性剤」の成分と、浮いた汚れを削り落とす「研磨材」の成分が組み合わさって効果が出ます。

 

クレンザーには粉末とクリーム状がありますが、粉末と比べクリームは粒子が細かく優しく汚れを落とせます。

 

どうしても取れない場合は、不織布研磨剤ブランドとして有名なスコッチブライトスポンジを使う方法もあります。

 

織りのない繊維が汚れを落としやすくし、普通のスポンジよりも傷がつきづらいとされます。

 

強く擦りすぎると傷ついてしまうので、擦り過ぎには注意しましょう。

 

 

研磨する

どうしても汚れや黄ばみ、くすみが取れなくて困った!というときは、最終手段として研磨する方法があります。

 

手で磨く方法や電動工具を用いて研磨する方法がありますが、今回は手で磨く方法を見ていきましょう。

 

研磨パッドには天然大理石用と人工大理石用がありますが、人工大理石対応の研磨パッドを用意して下さいね。

 

研磨パッドは研磨力が高いダイヤモンドが含まれているため、磨くことで綺麗になるという仕組みです。

 

おすすめは、大理石用ダイヤモンドハンド研磨パッドの#400、#800、#1800、#3500のセットです。

 

数字が小さいほど目が粗く、汚れや傷を削り取る役割があります。

 

数字が大きくなれば目が細かいため、つや出し効果の役割があります。

 

そのため、研磨力がある#400から順番で磨いていきましょう。

 

 

では、さっそく磨き方を見ていきましょう。

 

◆必要な物

・研磨パッド

 

・水

 

・雑巾

 

・ドライヤー

 

 

手順

①水拭きやアルコールで研磨する箇所を綺麗にしておきます。

 

 

②研磨する箇所に水をたらします。

 

 

③はじめに#400のパッドを使って磨いていきます。

 

目安は10㎝角に対して1分間です。上下左右、様々な方向に磨きましょう。

 

 

④磨き終えたら、水分を雑巾でキレイに拭き取り、ドライヤーで乾かします。

 

うまく拭き取れていないと、次に磨く工程でうまく磨けない場合があります。

 

表面がザラザラしなくなるまでしっかり拭き取り、光に照らして磨きムラがないか確認しましょう。

 

ムラを発見した場合は同じパッドを使って、ムラがなくなるまで丁寧に磨いていきます。

 

 

⑤②~④の要領で、#400→#800→#1800→#3500の順番で磨いていきましょう。

 

 

お手入れ方法

 

人工大理石は色素沈着しやすく、傷がつきやすいです。

 

頑固な汚れを引き起こさないためにも、日頃のお手入れをきちんと行うことが大事です。

 

こまめに掃除する

お茶やソースなど色のある液体がついたままだと、色移りしてしまいます。

 

汚れた場合は布巾ですぐに拭き取りましょう。

 

また、調理中は知らぬ間に料理の液が飛び散っている可能性があるので、調理後に全体を布巾で拭き上げると良いでしょう。

 

バスタブについても皮脂汚れや水垢が溜まりやすいです。

 

表面の汚れをスポンジやメラミンスポンジを使って、こまめに掃除しましょう。

 

キッチン用保護シートを使う

液はねや汚れの付着を防止するためにキッチン用保護シートが販売されています。

 

透明なものを使えば人工大理石の風合いを邪魔することもありません。

 

最近では100円ショップやホームセンターで多数販売されているので、試してみても良いかもしれませんね。

 

熱くなった調理器具を直置きしない

人工大理石は熱に弱いので、熱いものを置くと変色する可能性があります。

 

・鍋敷きを利用する

 

・冷ましてから置く など

 

直接置かないように工夫しましょう。

 

人工大理石用のコーティング剤を使う

専用のコーティング剤を使えば汚れにくく、つやも長持ちします。

 

日頃のお手入れに取り入れてみてはどうでしょうか?