【イチゴのカビ対策】苺はカビても食べられる?対処法や見分け方などを紹介!

 

苺のカビ

 

甘酸っぱくて、見た目も可愛らしい苺は、人気が高い果物ですよね。

 

栽培地域や種類によっても異なりますが、多くは12月頃から5月頃に市場でも売られていますね。

 

買って日数が経っていない場合でも、苺はカビることがあります。

 

そこで、今回は苺のカビについて、詳しくお話ししていきます。

 

カビる原因

 

苺がかびやすい原因としては、①カビが発生する条件、②配送時の環境、③苺の販売時期、などが関係していると考えられます。

 

◆カビが発生する条件

どんな食品においても、カビが発生するには4つの条件が必要になります。

 

酸素、温度、湿度、栄養素です。

 

カビも生きるために酸素を必要とします。

 

20~30℃はカビが繁殖しやすい温度帯で、湿度は高いほどカビの発生率も高まります。

 

梅雨時期は暑くて湿気やすいので、カビの繁殖絶頂期という訳ですね。

 

また、カビは植物のように光を浴びて栄養分を作れません。

 

その代わりに、食品に付着することで食品が持つ栄養をもらって繁殖を繰り返しています。

 

配送時の環境

苺は接触や衝撃に非常に弱いです。

 

お店へ配送される最中に、当たってしまうなど衝撃が加われば、そこからカビていきます。

 

また、私達自身も注意したいのが、購入してからの持ち帰り方です。

 

買い物袋の中で、他の食品の下に苺を重ねてしまうと、苺を傷める原因になるので気を付けましょう。

 

苺の販売時期

市場に苺が出回り始める12月前後では、実がかたく丈夫なものが多いです。

 

その一方、5月前後は収穫期のピークを越えて、熟した柔らかいものが多いです。

 

そのため、春過ぎから初夏にかけて販売される苺は熟している分、少しの衝撃や重みでも腐りやすくなっています。

 

購入する際には旬の時期も考慮されると良いでしょう。

 

品種によっても旬は異なりますが、2~3月頃に販売されている苺は適度に熟しているのでおススメです。

 

カビの見分け方

農作物は自然の恵みなので、多少の変色などがあっても、気に留めない方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

しかし、いざ家で発見した時には急に不安になるってことがあります。

 

カビかどうか見分け方が難しい場合は、下記の点を気にかけてみて下さい。

 

ふわふわした綿状のものが付着していないか

ふわふわと綿状に浮き上がって見えるのはカビの大きな特徴と言えます。

 

似た付着物がないかよく確認しましょう。

 

黒っぽい斑点はないか、大きさと凹みを確認

苺に黒い斑点があったとしたら、カビである場合とそうでない場合があります。

 

目安となるのが、斑点の大きさと、凹みがあるかどうかです。

 

斑点の範囲が広く凹んで見える場合は、腐敗により実が溶けた証拠なのでカビである可能性が高いです。

 

斑点以外で黒いところはなく凹みがない場合は、苺の粒に起こった病気の可能性があります。

 

苺の粒が成長不良で黒くなった可能性や、栽培時の虫食いで黒くなった可能性が考えられます。

 

心配な場合は食べるのを控えましょう。

 

変色や付着物がある箇所を確認

カビが発生しやすい場所として、苺同士の接触面であることが多いです。

 

苺同士がくっついた部分に変色・付着物がある場合は、カビである可能性が高くなるので注意しましょう。

 

 

カビの種類

苺に発生するカビとして、白色、黒色、緑色をしたカビがあります。

 

カビは多種多様です。同じ色をしたカビが同じ種類とは限りません。

 

同じ種類のカビであっても違う色になる場合もあり、種類や安全性を見極めるのは難しいです。

 

ここでは、簡単な目安として、色別でご紹介します。

 

白いカビ

苺に発生するカビと言えば、白いカビを目にする人が多いと思います。

 

ふわふわした綿状ものが菌糸です。

 

この菌糸が根を伸ばしながら繁殖しているため、綿のように浮き上がって見えます。

 

黒いカビ

苺の一部または全体が灰色や黒くなっている場合は、カビの可能性が考えられます。

 

ふわふわした綿状のものが発生する場合や、腐敗することで果実が溶けて凹んでしまっている時もあります。

 

緑のカビ

白いカビと同様に、苺では緑色のカビを発見する頻度が多いです。

 

果物にもよく発生するカビで、全体は緑っぽく、周辺は白い粉状のものでかたどっている様に見えます。

 

カビても食べられる?

せっかく購入した苺なのに食べられないと悲しいですよね。

 

カビても食べられるか?というのが実際気になるところだと思います。

 

カビた部分を取り除けば食べられる?

カビた部分を取り除くだけでは危険です。

 

カビは菌糸という根を伸ばして奥底まで浸食しているため、目に見えない部分でもカビ菌は広がっています。

 

さらに、パックの中で苺が密着した状態だと、パック全体に菌が飛び散っている可能性が高いです。

 

同じパック内の苺を食べるのもおススメはできません。

 

ジャムに加工するなど、加熱したら食べられるか?

カビの中には強い「耐熱性」を持った種類もあります。

 

加熱しても完全に死滅しない可能性があるので、食べずにそのまま捨ててしまいましょう。

 

カビ臭いのは大丈夫?

苺がカビ臭ければ、すでにカビに侵されている可能性が高いです。

 

苺は香り高い果物なので、本来の甘酸っぱい匂いがしなければ、カビの繁殖が進行している証拠です。

 

 

カビの対処方法

 

苺がカビた時はどうすればいいのでしょうか?

 

対処方法についても見ていきましょう。

 

カビた苺を発見した場合は、速やかに捨てる

カビた苺は周りの苺にとっても有害なので、発見した場合はすぐに捨てましょう。

 

パックで保管していた場合は、苺同士が密着することで蔓延しやすいです。

 

できれば、パックごと全て捨ててしまった方が良いでしょう。

 

多少のカビであれば、誤って食べたとしても問題ないと言われています。

 

しかし、免疫力が低い方は食中毒を発症する危険性もあるので、注意しましょう。

 

冷蔵庫内を清掃

パックのままで冷蔵保管していると、密閉されていないので、カビの胞子が外へ漏れ出しやすい状態です。

 

冷蔵庫内を布巾で吹いて、アルコールを噴射することで他の食品への二次汚染を防げるでしょう。

 

 

カビの防止方法

 

鮮度が良いとしても、苺は傷みやすいです。

 

一般的にしっかりと冷蔵保管していれば、2~3日はもつとされています。

 

美味しい苺を食べるためにも、カビを防止しながら、長持ちさせる方法を知っておくと良いでしょう。

 

乾燥させないようにする

苺にとって乾燥は大敵です。パックでの保管は、大変乾燥しやすいです。

 

密閉できる蓋付のガラス製容器やジップロックなどの袋に入れて保管しましょう。

 

苺同士を接触させないよう保存する

苺同士をギュウギュウに詰めたり重ねて保管すると、擦れて傷みを早める原因になります。

 

パックから取り出して、隣り合わないようにゆとりを持たせて保存容器で保管してあげましょう。

 

別の方法としては、卵のパックに苺を1つずつ入れる方法もあります。

 

ただし、洗剤できちんと洗浄したものを使用して下さいね。

 

水洗いは食べる直前に

苺は水分が苦手なので、冷蔵保存する前に水洗いしてはいけません。

 

食べる直前に洗うようにしてください。

 

綺麗な状態でフリーザーパックに入れて、冷凍保存

冷凍保存は栄養素が壊れにくく、長期で保存できるのでおススメ。

 

苺を水洗いして水分を拭き取った後(擦らず優しく拭き取ると良いです)、フリーザーパックに入れて保存するだけです。

 

長期で保存できるだけでなく、冷凍のまま食べたり、ジュースやシャーベットにすることで食べ方の幅も広がります。

 

ジャムなどに加工する

ジャムなどの糖度が高いものは、腐敗しづらいというメリットがあります。

 

加熱すると、苺が持つビタミンCなどの栄養素が壊れてしまうというデメリットはありますが、長期保存には最適です。

 

しっかりと煮詰めて瓶に密閉すれば、市販品より期限が短いものの、2~3か月は持ちます。

 

その際、必ず煮沸消毒した清潔な瓶を使用しましょう。