【おはぎの日持ち】何日間保存できる?【手作り・販売品】

おはぎと賞味期限

長いようで短い日持ち

たまに食べたくなる和菓子といえば、おはぎを挙げる人が多いです。お彼岸に食べたり、お供えに使うほか、ちょっとした手土産としておはぎを買うこともありますよね。おはぎは、あんことお餅でシンプルに作られているため、日持ちしやすい印象があります。さらに、お砂糖たっぷりの和菓子ですから、長持ちしそうな感じがしますよね。しかし、おはぎを腐らせてしまった!という経験がある人も、少なからずいるようです。実は、長いようで短いのが、おはぎの日持ち。油断していると、すぐに食べられなくなってしまうのでご用心を。

 

和菓子屋のおはぎの賞味期限

和菓子屋さんで買ったおはぎは、当日中が賞味期限です。昔ながらの和菓子屋さんでは、おはぎが裸の状態で並んでおり、買うと紙やプラパックなどに包んでくれます。このような売り方では、賞味期限が記載されていないことがありますが、基本的には当日中です。ほとんどのお店では、店員さんがおはぎを手渡すとき、今日中に食べてくださいねと付け加えてくれるはずです。賞味期限が書いてあっても書いてなくても、和菓子屋さんのおはぎは、その日のうちに食べてしまいましょう。

 

個包装のおはぎの賞味期限

和菓子屋さんの中には、おはぎを個包装して売っていることがあります。この場合は、個包装したパックに、賞味期限を記載したシールが貼られています。それでも、賞味期限は当日中であることがほとんど。おはぎの場合、個包装といっても、真空ではなく、簡単にラップしただけの状態であることが多いです。包装されているからと言って、とりたてて日持ちが延びるわけではないと思ってください。

 

スーパーのおはぎの賞味期限

賞味期限は当日中

お彼岸の時季や春頃には、スーパーにもたくさんのおはぎが並びます。スーパーで売っているおはぎには、主に2種類があります。ひとつが、スーパーの店舗で手作りしているおはぎ。もうひとつが、和菓子屋などから仕入れて売っているおはぎです。どちらの商品にも、必ず賞味期限が記載されており、ほぼ当日中のはずです。

 

日持ちは包装や保存による

スーパーで手作りしているおはぎは、お店の独自性が出るため、大きさも形もさまざま。和菓子屋のものよりも、大きくてどっしりとしたおはぎがよく見られます。また、お総菜やお弁当を入れるプラパックに詰めて、2個売りや4個売りされていることが多いです。スーパーのおはぎは、和菓子屋で作ったものと比べて、日持ちが悪いということはないです。しかし、パッキングや保存状態によっては、和菓子屋よりも劣化しやすいこともあります。

 

おはぎ専門店の賞味期限

有名店の賞味期限

おはぎの専門店といえば、さいちや口福堂、仙太郎などを思い浮かべるでしょうか。これらのお店では、店頭売りが基本です。そして、賞味期限も当日中です。同じく、おはぎマニアに人気がある京都の今西軒や、期間限定のおはぎを出している老舗とらやも、賞味期限は当日中です。また、変わり種のおはぎを売っている、京都の小多福では、賞味期限を翌日までとしているようです。おはぎの有名店では、賞味期限を当日中か、せいぜいで翌日までとしていることが一般的です。

 

冷凍おはぎの賞味期限

専門店のおはぎの中には、冷凍した状態で売っているものがあります。このような冷凍したおはぎを買えば、長く保存することができます。冷凍おはぎの賞味期限は、だいたい1ヶ月ほど。通常は一日しか持たないおはぎを、何週間も楽しむことができるのが嬉しいですよね。ちなみに、冷凍おはぎは、ネット通販しているお店など、お取り寄せに対応したお店で販売されています。たとえば、デパ地下で人気がある、サザエの十勝おはぎは、店舗で買うほかネットでも注文できます。ネットで買うと、冷凍おはぎがクール便で配送されてくるので、そのまま冷凍して保存できます。

 

手作りおはぎの賞味期限

おはぎはたくさん作りがち

お彼岸などで家族が集まった機会に、おはぎを手作りする家庭もあるでしょう。おはぎを手作りする場合、ついついたくさん作りがちです。と言うのも、あんこの小豆を茹でたり、お餅をついたりするのは、けっこう大変。どうせならたくさん作って、いっぱい食べようという発想になってしまいます。そうでなくても、小豆やお餅は、小さい単位では作りにくく、どっさりと作った方が美味しく仕上がりますからね。いざ手作りをすると、おはぎが10個も20個も出来てしまった!ということはよくあります。

 

手作りおはぎの賞味期限

手作りしたおはぎも、当日中に食べるのが基本です。作った時間が午後であれば、翌日までは食べてもほぼ大丈夫です。ただし、手作りのおはぎは、出来たてを食べるのが一番美味しい!ので、ズルズルと翌日まで置いておくのはお薦めしません。なお、暑い時季は、半日ほどで劣化が始まることもあります。夏に作ったおはぎは、常温で置かず、出来たてをすぐにほおばりましょう。

 

おはぎの保存方法

常温保存

冷暗所で常温保存

おはぎは、市販、手作りのどちらでも、常温で保存できます。直射日光が当たらず、高温とならない、冷暗所に置いて保存しましょう。お部屋で保存する場合、エアコンの風が直接当たる場所や、家電の上など高温となりやすい場所には置かないでください。エアコンの風は、温度を左右しやすく、さらに、おはぎが乾燥しやすくなります。また、日当たりのいい部屋では、窓辺など、日差しが差し込む場所には置かないようにしましょう。

 

乾燥しないように包んで

おはぎは、乾燥しないように、包んだ状態で保存します。個包装されているおはぎは、封を開けずにそのまま。和菓子屋で紙などに包んでもらった場合は、包んだまま保存します。また、手作りのおはぎは、ラップを掛けるか、一個ずつをラップで包んでから保存するといいです。たくさんのおはぎを保存するときには、タッパー容器などにまとめて入れてもいいですね。ちなみに、おはぎは、あんこやお餅のしっとり感が命です。パサついたおはぎは、食感が悪く、美味しさが半減してしまいますので気を付けましょう。

 

冷蔵保存

冷蔵保存はできるが味が落ちる

暑い時季には、おはぎを冷蔵して保存するのも可です。ただし、常温で置いておくのが不安な時季を除いて、冷蔵保存はあまりお薦めしません。と言うのも、おはぎは冷蔵保存すると、一気に味が落ちてしまうからです。おはぎが傷むのは心配ですが、冷蔵保存して不味くなるのも残念ですよね。ですので、炎天下の屋外や、クーラーがない部屋とかでない限り、急いで冷蔵庫に入れる必要はないのではないかと思います。夏場であっても、クーラーが効いた部屋で、常温保存すれば充分です。

 

冷蔵保存すると味が落ちる理由

冷蔵庫に入れたおはぎは、お餅の部分がパサパサ、ゴワゴワしてしまい、食感が悪くなってしまいます。これは、もち米が劣化したことが原因。もち米のデンプンは、低温下に置くことで劣化するため、食べると固く感じるようになります。しかし、傷んだり腐っている状態ではないため、食べても大丈夫です。

 

固くなったおはぎはチンして

冷蔵庫に入れて固くなったおはぎを、元に戻す方法があります。それは、電子レンジでチンすること。温めることで、お餅がもちもちと柔らかくなり、おはぎの食感を取り戻します。ただし、電子レンジのかけ過ぎにはご注意。いくらお餅が柔らかくなっても、あんこが焦げてしまうと、風味が悪くなりますので。また、チンするときには必ず、おはぎをラップで覆ってください。ラップせずに温めると、あんこが乾燥してパサつき、やはり風味が落ちてしまいます。

 

冷凍保存

余ったおはぎは冷凍

おはぎは、冷凍して保存することができます。大量に作って余ったおはぎは、冷凍保存しておき、少しずつ食べるといいですよ。1ヶ月は持ちますので、急な来客時のお茶菓子や、おやつや夜食などにも大活躍。和菓子屋やスーパーなどの市販のおはぎも、冷凍して保存できます。

 

新鮮なうちに冷凍を

手作りのおはぎも、市販のおはぎも、冷凍するときには早めに決断しましょう。今日中に食べられる分を残して、食べられない分はすぐに冷凍庫に入れてしまうといいです。少しでも新鮮な状態で冷凍した方が、保存状態も良くなりますので。賞味期限ギリギリまで引っ張ってから、冷凍庫に入れるのは避けましょう。また、手作りのおはぎの場合は、よく冷まして熱が取れてから、冷凍庫に入れてください。熱い状態で入れると、冷凍庫の他の食べ物が劣化してしまう原因となります。

 

冷凍方法
  1. おはぎを1個ずつ、ラップなどで包んでおきます。個包装のものは、包装された状態のままでOKです。
  2. 包んだおはぎを、ジップロックやタッパーなどの密閉容器に入れます。それを、冷凍庫に入れて保存します。
  3. 食べるときには、常温で解凍するか、電子レンジで温めて解凍しましょう。