【パウンドケーキの保存方法】期間や場所(容器、冷蔵庫など)、保管の仕方(切る アルミホイルなど)【夏・冬対応】

パウンドケーキの賞味期限

出だし

パウンドケーキが一本丸ごと手に入ったとき、どのように保存していますか。

 

保存するからには、甘くしっとりとした風味を、できるだけ長く持たせたいものですよね。パウンドケーキの美味しさを保ちながら、長く保存できる方法をご紹介します。

 

パウンドケーキは日持ちしやすい

パウンドケーキは、焼き菓子のひとつ。

 

ケーキと名前は付きますが、かなり日持ちがするお菓子です。一般的なケーキは、生クリームや生フルーツなどをサンドしているため、当日中か翌日までには食べ切る必要があります。

 

しかし、パウンドケーキは、いちど焼き上げて、しっかりと火を通して作られています。材料には、卵やバターなどの生ものを使っていますが、オーブンなどで熱することで、長く日持ちできるようになります。

 

賞味期限

手作りで1週間ほど

手作りのパウンドケーキは、1週間ほど日持ちします。涼しい時季に上手く保存すれば、10日近く、風味をあまり損なわずに保存することもできます。ショートケーキやモンブランのようなケーキに比べると、圧倒的に長く保存できます。

 

日持ちしにくいケース

パウンドケーキの中に入れた材料によって、賞味期限が短くなることがあります。たとえば、バナナやリンゴなどの、生のフルーツを材料にして焼き上げたパウンドケーキは、日持ちしにくいです。

 

2~3日ほどで風味が損なわれることがあります。これは、フルーツに含まれる水分が、パウンドケーキを腐らせる原因となるから。また、ダイエット用など、お砂糖を減らしたレシピで作ったパウンドケーキも、日持ちしにくいです。

 

日持ちしやすいケース

反対に、お砂糖やアルコールが多めに含まれているパウンドケーキは、賞味期限が長くなります。ですので、フルーツを使っていたとしても、アルコール漬けやシロップ漬けにしたものでは、賞味期限が延びることがあります。

 

ちなみに、クルミなどのナッツや、チョコレートやココアなどを練り込んでも、あまり賞味期限に影響は及ぼしません。

 

市販のパウンドケーキ

市販のパウンドケーキには、賞味期限がパッケージに記載されています。ですので、市販のものでは、封さえ開けていなければ、何も迷うことはありません。賞味期限の日付までは安心して食べられます。

 

と言うのも、市販のパウンドケーキでは、保存状態を良くするためのシート(脱酸素剤)を封入したり、真空状態でパッキングするなどして、長持ちできるように工夫されているからです。

 

 

パウンドケーキの保存方法

常温保存

常温でOK!だが夏場は注意

パウンドケーキは、常温で保存できます。春秋の穏やかな季節ならば、部屋やキッチンに置きっぱなしにしても大丈夫です。ただし、夏や梅雨の時季などに、気温が高いところや湿気の高いところに置くのはNGです。

 

夏場や梅雨は、エアコンの効いた部屋で保存するようにしましょう。とくに、熱帯夜が続く夏場は、保存する場所に注意。日中はクーラーで冷えている部屋も、誰もいない夜中には暑くなります。

 

寝るときには、エアコンをかけた寝室に移動させるなど、パウンドケーキの保管場所に配慮が必要です。

 

常温で寝かせると美味しくなる!

ケーキを常温保存するということに、抵抗がある人もいるかもしれません。しかし、パウンドケーキは焼き菓子なので、常温保存でも全く大丈夫です。

 

そして、常温で保存することで、さらに美味しくなるというメリットもあります。常温で1~2日置いておくことを、パウンドケーキを寝かすという言い方をします。パウンドケーキを寝かすことで、より味がなじみ、美味しくいただくことができます。

 

常温保存の方法

①焼いたパウンドケーキはすぐに型から外し、粗熱が取れるまで置いておきます。

 

②少し温かさが残るうちに、ラップで包みます。蒸気が溜まることが気になる人は、しばらくは少し隙間を空けて、ラップを掛けるといいです。ですが、ある程度は蒸気を残した方が、しっとりとした状態で保存できます。

 

③ラップで隙間がないように包み、ジップロックやタッパー容器などに入れて保存します。お皿に載せて保存してもOKですが、乾きやすいので注意しましょう。

 

④食べるときには、必要な分だけをカットしてください。全部カットしてしまうと、切り口からパサ付きやすくなります。また、カットした切り口も、忘れずにラップで包んでおきましょう。

 

冷蔵保存

冷蔵庫に入れてもOK

パウンドケーキは、冷蔵保存してもOKです。梅雨や夏場の暑い時季には、サクッと冷蔵庫に入れてしまう方が安心です。なお、冷蔵庫に入れるときには、必ずラップで巻いてから保存してください。

 

冷蔵保存の方法

1本丸ごとのパウンドケーキでは、隙間がないように、ラップをグルグルと巻きます。1枚ずつにカットされたパウンドケーキでは、1枚ずつをラップで包みましょう。

 

ラップしたパウンドケーキは、お皿などの上に乗せるか、タッパーウェアなどに入れて、冷蔵庫に保存してください。なお、冷蔵保存したパウンドケーキは、賞味期限が短くなることがあります。4~5日でパサつきが出てきますので、やや早めに食べ切りましょう。

 

冷蔵すると固くなる

冷蔵庫に入れたパウンドケーキは、少し固くなるというデメリットがあります。それは、材料に使ったバターが、冷えて固まってしまうから。

 

しっとりと柔らかいパウンドケーキがお好みの方は、すぐに冷蔵庫に入れるのは避けた方がいいと思います。しかし、チョコレートや洋酒を練り込んだパウンドケーキは、少し固めの方が、ザッハートルテのような質感が出て美味しくなることも。

 

暑い時季には、よく冷えたパウンドケーキの方が美味しく食べられることもありますよね。パウンドケーキの種類によって、冷蔵保存するかどうかを使い分けてみましょう。

 

食べるときには

冷蔵庫で保存したパウンドケーキを食べるときには、そのまま冷えた状態を楽しんでもOKです。でも、正直、パウンドケーキの固さが気になるかと思います。

 

ですので、食べる1~2時間前には、冷蔵庫から取り出しておき、常温に置いておくといいです。部屋の温度でゆっくりとバターが溶け、ふんわりとした柔らかさを取り戻してくれますよ。しかし、早めに取り出すことを忘れていたり、急な来客ですぐに食べたい!ということもありますよね。

 

この場合は、電子レンジでチンしましょう。パウンドケーキが一気に柔らかくなり、ジューシーな味わいとなります。なお、電子レンジは、400~500Wの低めの設定で、数十秒かければ充分です。

 

冷凍保存

 

好きなタイミングで食べられる

パウンドケーキを長持ちさせたいときには、冷凍保存がお薦めです。自分で焼いたパウンドケーキを冷凍保存しておけば、食べたいタイミングで食べることができます。たくさんストックしておけば、急な来客時にも便利ですよね。

 

カットしてから冷凍する

冷凍保存するときには、パウンドケーキは必ずカットしてください。1本丸ごとで冷凍できないことはないですが、解凍するときに大変です。真ん中まで充分に温まるまで熱すると、表面がパサつきますし、食べたい分だけカットするにも、固くて包丁が入らないからです。

 

冷凍保存の方法

①手作りのパウンドケーキは、必ず粗熱を取り、よく冷ましてから冷凍します。

 

②適度な厚みにカットしてから、1枚ずつラップで包んでください。

 

③ラップしたものを、ジップロックなどに入れてから、冷凍室で保存します。冷凍室の中で、他の食品などに押しつぶされると、ケーキが潰れてしまいます。よくスペースを空けてから、保存しましょう。なお、賞味期限は、1ヶ月ほどです。

 

食べるとき

自然解凍やレンジでチンして

食べるときには、パウンドケーキを解凍します。常温で4~6時間置いておき、自然解凍させたほうが、風合いが変わりにくいです。お急ぎの場合は、電子レンジでチンしたり、トースターで焼いてもOK。とくに、トースターで焼いたパウンドケーキは、外側サックリ、内側フワッとした、独特の質感となり美味しいです。

 

トースターでの解凍方法

トースターで焼くときには、あらかじめ電子レンジで少し解凍しておくのがお薦め。カチカチに凍った状態で焼くよりは、電子レンジで数十秒温めてから焼いたほうが、早く熱が通ります。

 

また、凍ったままトースターで焼く場合は、アルミホイルで全体を包んで焼くのがお薦めです。ホイル蒸しを作るときのような感じで、パウンドケーキを1枚ずつ包んで焼いてください。表面が焦げにくくなり、しっとり感が保たれるので、出来上がりが美味しくなります。