【ブロッコリーが腐る】見分け方(色・臭い)や対処・防止方法【腐るとどうなる?】

ブロッコリーと消費期限

ブロッコリーは栄養価が高い

緑黄色野菜であるブロッコリーは、栄養価がとても豊富。一年じゅう出回っているので、毎日のおかずやお弁当などに重宝します。しかし、収穫できる時季によっては、値段が倍近く異なることがあり、安くなっているタイミングで買いだめする人もいるかと思います。

 

ブロッコリーは劣化が早い

スーパーに売られているときには、青々しくて濃い緑色をしているブロッコリーが山積みにされていますよね。でも、冷蔵庫に入れて保管しているうちに、色が落ちてきたり、みずみずしさがなくなってきます。ブロッコリーは、野菜の中では劣化が早く、新鮮な期間が短いです。

 

消費期限

冷蔵庫で一週間ほど

ブロッコリーの消費期限は、腐って食べられなくなるまで。おおよそですが、冷蔵庫に入れてから3~4日ぐらいまでが、美味しく食べられる目安です。

 

実際には、明らかに劣化するには、1~2週間は掛かりますので、一週間ぐらいは問題なく食べられます。ただし、これはあくまでも、冷蔵庫で保管した場合。常温に置いた場合は、数日のうちに劣化が始まりますので、ご注意ください。

 

夏場は消費期限が縮まる

夏場の暑い時季には、たとえ冷蔵庫で保存したとしても、消費期限は少し縮まります。それは、冷蔵庫に入れるまでの間に、温度が高い場所に置かれることがあるから。

 

たとえば、炎天下の中、買い物袋をぶら下げて帰ったり、クーラーが効きにくい車の中に置いておくと、劣化が早くなります。また、夏場は、スーパーなどに並ぶまでの流通過程でも、暑い中を運んで来ることとなります。ですので、スーパーに並んだ時点で、少々傷んでいるものが混ざっていることもあります。

 

常温保存は避けて

ブロッコリーは、涼しいところで保存するのが原則。常温で保存するのは避けてください。たった一晩、常温に置いただけでも、見るからに色が変わったり、萎びてくることがあります。もし常温で置いた場合は、1~2日のうちに食べてしまいましょう。

 

冷凍保存で一ヶ月ほど

ブロッコリーは、冷凍保存することができます。冷凍保存では、茹でてから冷凍するのが一般的です。冷凍庫に入れてから、1ヶ月程を目安に食べ切りましょう。

 

 

ブロッコリーが劣化すると・・・

 

・色があせてくる、緑色が薄くなる

・萎びて弾力がなくなり、弱々しくなる

・房の表面が黄色っぽくなる

・茎が茶色くなる、シワシワになる

・房が全体的に茶色くなる

・軸がグニャグニャとして、全体的に柔らかくなる

・房の表面がヌルヌルしてくる

・黄色い汁気が出て、茎などが溶け始めている

・腐敗臭などの嫌な臭いがする

・カビが生える、シワシワに干からびる

 

劣化したブロッコリーは食べられる?

色あせ、弾力がない

ブロッコリーの緑色が薄くなったように感じたら、早めに食べ切ってしまいましょう。同じく、持ったときの弾力がなく、茎や房が弱々しく感じたときにも、劣化が始まっています。

 

どちらの場合も、まだ傷んではいないので、食べても大丈夫です。ですが、新鮮とは言いがたく、味が落ち始めている状態です。

 

黄色くなった!

黄色くなった原因はつぼみ

ブロッコリーの房が、なんとなく黄色に見えたときにも要注意!劣化が始まっています。スーパーに並んでいるブロッコリーでも、房の真ん中だけがほんの少し、黄色掛かっていることがありますよね。

 

これは、ブロッコリーのつぼみが膨らみかけているためです。よーく見ると、小さな黄色いつぼみが、ブツブツと膨らんでいるのが分かります。常温で置いておくと、小さな花を咲かせることもあります。

 

ブロッコリーはつぼみと茎を食べている

ブロッコリーとして食べているものは、実は、お花のつぼみと茎の部分。収穫をせずに放っておくと、黄色やクリーム色のお花が咲きます。もちろん、収穫してスーパーに並んでいるものは、これ以上成長はしません。ですが、茎に溜め込んだ栄養を使って、つぼみを膨らませたり、小さなお花を咲かせることはあります。

 

食べても大丈夫!

黄色くなったブロッコリーは、食べても害はありません。ただし、見た目が微妙かもしれませんね。また、黄色くなったブロッコリーは、弾力がなくなるなど、劣化が始まっていることがほとんどです。火を通して、できるだけ早く食べ切りましょう。

 

食感は悪くなる

黄色くなったブロッコリーは、食感が悪くなります。茎が柔らかくなり、つぼみ部分がパサつくためです。色も、ブロッコリーらしくはないです。

 

ですので、茹でてそのまま、マヨネーズを付けて食べるには、ちょっと微妙かもしれませんね。煮込み料理など、色や食感が目立たない料理に混ぜて、食べるのがお薦めです。

 

茶色くなったらNG

ブロッコリーの房は、黄色くなった後は、全体的に茶色くなっていきます。同時に、茎が萎びて、茶色く変色してきます。このようになると、食べるには微妙です。

 

もし食べる場合は、茶色くなった部分を切り落として、緑色の部分だけを食べてください。

 

ヌメリや臭い、汁気があったらNG

軸がグニャグニャして、ヌメリが出ているときには、ブロッコリーは腐っています。食べずに捨ててください。腐敗臭のような嫌な臭いがするので、食べようとは思わないでしょうが。この後、黄色い汁気が出て、ブロッコリーが溶け始めます。腐らずに、カビが生えたり、干からびてしまうこともありますが、同じく食べることはできません。

 

劣化したブロッコリー、お薦めの食べ方

シチューやカレーライスに!

シチューやカレーライスに入れると、ブロッコリーの変色が目立ちにくくなります。ブロッコリーが柔らかくなるまで煮込むので、食感もごまかしがききますよ。細かく刻んで、ナポリタンやキーマカレーに入れても、色が見えにくくなりお薦めです。

 

スープやソースの隠し味に!

ちょっと面倒ですが、ブロッコリーを粉砕してしまうと、変色が分からなくなります。ブロッコリーは柔らかく茹でてから、ミキサーやブレンダーを使って、ペースト状にしてください。ペースト状のブロッコリーは、ポタージュスープに使ったり、パスタソースやシチューの隠し味に入れて利用できます。

 

 

こんなブロッコリーは大丈夫!?

白い粉が付いている!

ブロッコリーの房に、白い粉が付いていることがあります。消毒が掛かっているようにも見えますが、ほとんどの場合は、ブルームと呼ばれる野菜本来の成分です。

 

また、流通過程で水洗いや冷凍保存したときに、水道水のミネラル分が残って、白い粉となることもあります。どちらの場合であっても、食べても大丈夫です。

 

紫色っぽく見える!

ブロッコリーの房が、紫色っぽく見えることがあります。冬場のスーパーなどで見掛けたことはありませんか? これは、アントシアニンという、野菜本来の成分のしわざです。温度が低い環境で、自らの身を守るために出る成分であり、食べても害はありません。茹でると、濃い緑色に戻りますのでご安心を。

 

ブロッコリーの保存方法

冷蔵保存のとき

冷蔵庫の野菜室に入れて保存します。そのまま裸で入れるよりも、ビニール袋などに入れて保存する方が、乾燥しにくくなります。また、新聞紙で軽く包んでから、冷蔵庫に入れると、新鮮な状態を長持ちさせることができます。

 

冷凍保存のとき

①軽く水洗いしてから、ブロッコリーをカットします。食べるときの大きさ(一口サイズなど)に合せて、カットしておくのがお薦め。解凍したときに、調理しやすくなります。

 

②大きめの鍋に水を沸騰させ、塩をひとつまみ入れます。そこにブロッコリーを入れて、さっと茹でてください。ブロッコリーの緑色が濃くなり、表面に浮いてきたら、お湯から上げます。すぐに食べるときよりも、少し固めに茹でるのがコツです。

 

③ザルでお湯を切り、しばらく冷まします。よく冷めたら、タッパーやジップロックなどで密閉してから、冷凍庫に入れてください。瞬間冷凍など、急速に冷やせる機能を使うと、シャキシャキ感が残って美味しく保存できますよ。

 

④食べるときには、凍ったまま調理できます。いちど火を通しているので、解凍したものをそのまま食べてもOKです。レンジで数十秒チンすれば、すぐに食卓に出せるので便利。また、小分けして冷凍したものを、お弁当に入れて、自然解凍させて食べるのもOKです。