プリクラの劣化
プリクラは劣化しやすい
プリクラは、現像した写真よりも劣化しやすいです。それは、プリクラに使われる台紙では、写真用のものに比べて、耐久性に力を入れていないからです。そのため、プリクラを長く保管したいときには、きちんとした環境に置いておくことが、とても大切。環境が悪いと、色あせや変色が生じたり、台紙がベコベコになって破れたりすることがあります。撮ってからずっと、財布に入れっぱなしのプリクラがある人! 想い出をきれいに残すためにも、プリクラが長持ちする環境で、保管してみてはいかがでしょうか。
保管するときのポイント
◆直射日光に当てない
色あせや変色の原因に
プリクラは、直射日光などの紫外線に弱いです。日が当たる場所に置いておくと、色あせや変色などの原因となります。あまりにも長く放置すると、白くモヤがかかったような質感となり、誰の顔なのかも分からなくなってしまいます。
避けたい保管場所
西日の入る部屋や、窓辺の棚など、直射日光が当たる場所には保管しないようにしましょう。
◆湿気の高い場所に置かない
湿気やカビ、虫食いに注意
プリクラの台紙は、湿気が苦手です。湿気の高い場所に置いておくと。変色や色のにじみが生じることがあります。また、湿気を吸った台紙が、デコボコと波打って、見た目が汚くなってしまうこともあります。さらに、湿気がある場所では、カビや虫食いが発生しやすいというリスクもあります。
避けたい保管場所
キッチンや洗面所などの水回りには、保管しないようにしましょう。また、押入れや屋根裏などの収納には、湿気が溜まりやすいです。保管するときには、除湿剤を一緒に置いておくといいでしょう。
◆高温、高熱となる場所に置かない
熱で変形、変色することも
高温、高熱となる場所も、プリクラを保管するのに向いていません。台紙が、熱で曲がったり、変色したりすることがあります。
避けたい保管場所
電子レンジの上や、パソコンなどの機器の近くなどは、熱を発することが多いためNGです。また、車の中や、締め切った部屋なども、夏場は熱気が溜まりやすいため、保管には向いていません。
◆折り曲げない、重ねない
できるだけ折り曲げない、重ねない
プリクラはできるだけ、折り曲げたり、重ねたりせずに保管しましょう。折り曲げると、折り目が色落ちしやすくなります。重ねると、プリクラ同士がくっ付いてしまい、剥がすときに破れてしまうことがあります。
保管するときには
プリクラは、平らに整えた状態で保管しましょう。また、プリクラ同士を重ねないよう、一枚ずつの間に仕切りを挟んで、保管するといいです。もし重ねて保管する場合は、印刷した面同士を重ねないように、注意してください。
プリクラの保管・収納方法
ポケットアルバム
◆ポケットアルバムで保管
プリクラの保管に、ぜひお薦めなのが、写真用のポケットアルバムです。プリクラの台紙は、L版写真とほぼ同じサイズ。台紙1枚ずつを、ポケットにすっぽりと収めて保管できます。プリクラ同士を重ねず、きれいな状態で保管できるので安心。本のように開いて、いつでも観賞でき、目当てのプリクラを探すときも便利です。ポケットにピッタリと収まるので、バサバサとページをめくっても、プリクラがずれる心配がありません。
◆保管するときの工夫
インデックスシールを貼って、月ごとや年ごとに区切りを付けてみましょう。アルバムのように整理でき、後で見るときにも分かりやすいです。また、イベントでひとまとめにしたり、家族や友人などのメンバーごとに区切って、整理整頓すると見やすくなります。
クリアファイル
◆クリアファイルで保管
クリアファイルは、プリクラ保管にも活用できます。B5サイズなど、小さめのクリアファイルがお薦めです。クリアファイルは、ポケットアルバムと同じく、保管しながら、観賞もしやすいということが利点です。また、パラパラと見ていても、指紋や手垢が付きにくいという長所もあります。ただし、プリクラよりもポケットのサイズが大きいと、ページをめくっているうちに、プリクラの並びが崩れてしまいがちです。きちんと整理して保管したい人には、少し使いづらいかもしれません。
◆保管するときの工夫
ひとつのファイルの中に、複数のプリクラを入れて保管するときには、同じグループごとにまとめてみましょう。月ごとにひとつのファイルに入れたり、友人ごとにまとめるなどして、自分好みにファイリングしてみるといいです。
チケットホルダー
◆チケットホルダーで保管
チケットホルダーも、プリクラにちょうどいいサイズです。PP製などのしっかりした素材を使うと、プリクラが折れ曲がりにくくなります。透明なホルダーでは、中身が見えるので、どのプリクラが入っているかが一目で分かり、整理しやすいです。
◆保管するときの工夫
ひとつのホルダーに、複数枚のプリクラを入れることができます。プリクラ同士がくっ付くのが心配なときは、プリクラとプリクラの間に、ティッシュなどを挟んでおくといいでしょう。月ごとや友人ごとに、ホルダーを分けて保管するのがお薦めです。
お菓子などの缶
◆空いた缶に保管
プリクラ保管の定番と言えば、缶ケースに入れることです。お菓子や乾物などを食べた後、空いた缶を使えば、元手がかからず経済的。できるだけ、ピッタリと密閉できる缶を使うのがいいでしょう。保管方法は、缶ケースにそのまま、プリクラをドサドサと入れるだけ。整理整頓が苦手な人でも、すぐにできる手軽な保管方法です。
◆保管するときの工夫
後で見るときに分かりやすくするには、缶の中で、仕分けをしておくといいです。グルーピングしてから封筒に入れたり、ビニール袋に入れるなどして、小分けしてから缶に仕舞いましょう。
ペンケース
案外と多いのが、ペンケースでプリクラを保管する方法です。子どものときに使っていたペンケースを、プリクラケースに使用すれば、眠っていたガラクタを活用できるので一石二鳥。缶ペンケースを使えば、なお密閉度や頑丈度が増します。
タッパー
◆タッパーで保管
密閉度が高いといえば、タッパーです。お料理を保存するのに使うタッパーですが、プリクラを保管するときにも利用できます。湿気からプリクラを守りたいときには、最強の保管方法です。
◆保管するときの工夫
プリクラを折り曲げなくても入るサイズの、タッパーを用意してください。また、タッパーの中に、シリカゲルなどの乾燥剤を入れておくと、より安心。押入れや屋根裏など、湿気が気になる場所に置いておくときに、お薦めの保管方法です。
プラスチックケース
◆プラスチックケースで保管
タッパーよりも見映えよく保管できるのが、プラスチックケースを使う方法です。プラスチックケースは、資料整理などに使う、薄型のものがお薦め。100均の文房具コーナーなどでも、手に入ります。とにかくたくさんのプリクラを、ドサッと保管できるので便利です。
◆保管するときの工夫
グルーピングして保管するときにはテプラなどで見出しを作り、プラスチックケースに貼っておくと分かりやすいです。また、適当に入れる場合には、プリクラの裏面に、撮影年月と場所を記入しておくのがお薦め。後で見返すときに、撮影した時期や場所が分かるので、想い出が蘇りやすくなります。
ジップロック
◆ジップロックで保管
家にあるもので手軽に行えるのが、ジップロックを使った保管方法です。食材などを冷凍保存するときや、密閉保存するときに使うジップロック。なんと、プリクラの保管にも活躍します。ジップロックでは、ジッパーを閉めて密閉できるので、湿気やカビ、虫食いなどから、プリクラを守ることができます。
◆保管するときの工夫
小型サイズの袋状のジップロックに、数枚ずつ、プリクラを入れて保管しましょう。ジップロックには直接、マジックなどで書き込みができます。入れたプリクラの情報を、ジップロックに書きためていくと、管理しやすくなります。
プリクラ帳
◆プリクラ帳で保管
プリクラが一世風靡した時代には、誰もがプリクラ帳を持っていました。プリクラ帳は、いろいろなプリクラを貼り付けて、コレクションするにはとても便利です。アルバム代わりに、ペタペタ貼り付けておき、保管することができます。
◆保管するときの工夫と注意点
ノートでプリクラ帳を作るときには、余白に書き込みをしたり、デコレーションをして、おしゃれに着飾ってみましょう。しかし、ノートでは、シールとしての機能を残したまま、保管することは難しいです。いちど貼り付けてしまうと、きれいに剥がすことができず、再利用しにくくなるからです。
データとして保管
最近のプリクラ機では、画像をデータ保存できるものがほとんどです。撮影後、専用サイトに画像が転送され、閲覧することができます。一定期間のうちに、ダウンロードすることができる場合が多く、スマホなどに取り込んで保管することができます。
撮影してデータ保管
プリクラをスマホなどで撮影し、データとして保管する方法があります。プリクラを、シールとして利用するつもりがなく、記録としてだけ残したいときには、お薦めです。データ化した画像は、画質は荒くなりますが、ほぼ永久に保管することができます。
スキャンしてデータ保管
スマホやデジカメで撮影するよりも、画質がきれいになるのが、スキャンして保管する方法です。家庭用プリンターのスキャナー機能を使えば、簡単に、プリクラをデータ化することができます。後々、画像を印刷するときにも、プリクラに近い画質で出力することができます。