朱肉は落としにくい
◆練り朱肉(銀朱)
硫化水銀を昇華させ、顔料や植物の繊維などを加え、ひまし油や松脂で練り固めたものです。
◆スタンプ朱肉
植物性の油脂に合成樹脂や化学物質を加え、顔料で色をつけてインク状にしてスポンジに染み込ませたもの。
このように朱肉は、様々な原料を使用し、「色が薄れることなく長持ちする」ことを目的に作られています。
そのため、誤って紙や衣類、机などに付いた場合でも、完全に落とすのはとても難しいです。
紙に付いた朱肉の取り方
朱肉やインクは紙に付いたら消えにくいように設計されているので、紙(書類)に付いた朱肉は特に落としにくいです。
紙に付いた朱肉は消せないということを前提に、誤魔化す方法や対処方法などをご紹介します。
消しゴムで誤魔化す方法
朱肉が付いてしまった部分を白い消しゴムでこすってみましょう。
こすっていると多少は薄くなってきます。
砂消しを使って朱肉の付いた部分を削るという方法もあります。
朱肉の付いた部分を優しく円を描くようにこすってみましょう。
砂消しは慣れていないと使い方が難しく、力が入りすぎて紙に穴が開くということが多々あります。
紙が薄い場合は使用を避け、チャレンジする場合は練習してから行うことをオススメします。
印刷し直す方法
印刷し直すことが可能であれば、朱肉の付いた部分を修正テープや修正液で隠し、コピーして印刷することをオススメします。
消しゴムを使って失敗し、穴を空けてしまうよりも、印刷し直すほうが安心です。
服に付いた朱肉の落とし方
洗濯前に前洗いする
◆必要なもの
・洗濯洗剤
・タオルや布
◆手順
⓪色落ちが心配な場合は、色落ちテストを事前に行っておきます。
タオルや布に洗濯洗剤を少量付け、目立たない部分を優しく叩きます。
タオルなどを確認して、色がついていなければ問題ありません。
①朱肉汚れに直接 洗濯洗剤を付けます。
②汚れ部分をつまむようにして揉みます。
③通常通り洗濯して完了です。
朱肉汚れがしっかり付いている場合は、固形石鹸でこすってから洗濯してみましょう。
固形成分(不溶性汚れ)が含まれている朱肉汚れには、液体洗剤よりも固形石鹸が効果的です。
細かな粒子が、繊維の奥に入り込んだ汚れを掻き出してくれます。
◆必要なもの
◆手順
①朱肉が付いた部分を軽く濡らし、固形石鹸で直接こすります。
②こすったら水で流すを2~3回繰り返します。
③朱肉汚れが薄くなったら、通常通りの方法で洗濯して完成です。
まとめ
◆朱肉(インク)汚れを完全に落とすのは難しい
◆紙に付いた朱肉の対処方法
・白い消しゴムでこする
・砂消しゴムで削る
・書類をコピーして印刷し直す
◆服に付いた朱肉の落とし方
・汚れた部分に直接洗剤を付け、つまみ洗いしてから、通常通り洗濯する
・汚れた部分を濡らし、「固形石鹸でこする→水ですすぐ」を繰り返してから、通常通り洗濯する