基本的なお手入れ方法
革製グローブは手の安全を守るために頑丈に作られています。
そのため、通気性が悪く、雑菌の繁殖源になりやすいでしょう。
しかし、革製なので衣類のように簡単に水洗いして汚れを落とせません。
お手入れ方法(外側)
外側は泥や砂が付着して黒ずみやすい場所です。
また、内側の手汗が滲んで汚れが発生する場合もあります。
プロ野球選手の中には10年以上、1つのグローブを使い続けている方もいらっしゃいます。
◆必要な物
・柔らかめの布やブラシ
・スポンジ
・専用オイルやクリーム
・ツヤ出しクリーム(※必要に応じ)
◆手順
①野球グローブについた汚れを柔らかい布やブラシで拭き取ります。
②スポンジや布を使ってグローブ全体に専用オイルやクリームを塗りましょう。
傷んだ部分や潤いがなくなった箇所は念入りに塗るようにします。
塗りすぎるとグローブを重くし、寿命を縮める原因になるので注意しましょう。
③ツヤ出しクリームをスポンジに少量つけて薄くのばします。
④日陰干しでしっかり乾燥させましょう。
お手入れ方法(内側)
野球グローブの内側は手汗が溜まって汗臭く、湿気や皮脂汚れによって雑菌が繁殖しやすいですね。
◆マイクロファイバー製品で水拭きする
水に濡らして固く絞ったマイクロファイバー製の手袋をグローブの下にはめれば、内側の汚れを綺麗に取り除けます。
手袋タイプがあれば簡単で便利ですがない場合はマイクロファイバーのタオルを細くねじり、指先や手の甲に当てながら拭いても大丈夫です。
◆グローブ内側専用のお手入れ用品を利用する
お手入れ方法(外側+内側)
内側も外側も汚れが気になるので水洗いしたい…という場合は、最終手段として革製品専用洗濯洗剤で手洗いしてみましょう。
ただし、革製品を水洗いすると型崩れや縮みを起こす可能性や、乾燥までに時間がかかるためカビてしまう可能性があります。
洗った後は水気をタオルでしっかり拭き取り、指の間に新聞紙を詰めるなどして早く乾燥させる努力をしましょう。
詳しい洗い方は洗剤の表示項目を熟読した上で、自己責任で行って下さいね。
洗濯機や乾燥機は使用しないようにしましょう。
カビの落とし方
革製品に起こりがちなのがカビの発生です。
皮脂や手汗を吸収した野球グローブは衣類などに比べてもカビが繁殖しやすいといっても過言ではないでしょう。
しばらく放置していたら、出した時に白カビがびっしりついていた…ということにもなりかねません。
表面にカビが発生している場合
表面のカビが内部へ浸透しないよう、カビ菌の根を早めに取り除いておきましょう。
①消毒用アルコールを使う
◆必要な物
・柔らかめの布やスポンジ
・消毒用アルコール
・専用クリーム
◆手順
①消毒用アルコールを柔らかめの布かスポンジに染み込ませ、カビを拭き取ります。
スプレータイプであればカビの部分に直接噴射して布などで拭き取りましょう。
②日陰干しでグローブを乾かしましょう。
親指と小指部分を下にするようにして置くか、指先を地面につけるように置きましょう。
③革用のクリームをのばしながら、全体に広げます。
④余分なクリームは乾いたタオルで拭き取りましょう。
②固く絞った濡れ雑巾で拭く
消毒用アルコールがない場合や少量のカビであれば、固く絞った濡れ雑巾でカビを取り除きましょう。
内部にカビが生えている場合
内部にカビが生えてしまった場合は、クリーニング専門店へ相談することをオススメします。
自宅で何とかしたい!という場合は、水拭きや水洗いを行う方法があります。
革製グローブは水洗いすると型崩れを起こして使用時の感触を変えてしまう可能性があります。
①ぬるま湯で水洗いする
①バケツにぬるま湯を入れて洗います。
②ぬるま湯にグローブを入れます。
③汚れを押し出すように揉み洗いしましょう。
④指の間など細かい部分は歯ブラシなどを使って優しく擦り洗いします。
⑤洗い終わったら指の部分が折れないように、縦に巻くように絞って水気を切ってください。
⑥絞った後は風通しの良い場所で陰干しをして、乾いたらクリームを塗りましょう
②濡らした軍手を使う
水かぬるま湯で濡らした軍手をはめて、その上から野球グローブをつければカビを取り除けます。
その後に乾燥剤を使う、もしくは新聞紙を詰めて日陰干しで乾燥させましょう。
軍手がきつくて入らない場合は、綿素材の手袋でも構いません。
臭い対策
使い始めのグローブは革製品独特の匂いがありますが、手入れをせずに長く使用すると汗や皮脂を吸収して中の臭いはひどくなる一方です。
グローブは構造上通気性が悪く、指先は特に風通りが良くありません。
グローブ専用の消臭スプレーを使う
グローブ専用の消臭スプレーを使えば、効率良く臭い取りができます。
使用後は風通りが良い環境で保管する
使用後は立てて風通りが良い状態にしておくのが一番良いでしょう。
練習鞄などに入れっぱなしにしていると、湿気がこもりやすくなります。
綿手袋や守備手袋を利用する
綿手袋や守備手袋を着用しておくことで手汗による臭いを多少は軽減できるでしょう。