ワキガの方の洗濯にお困りではないですか?
「洗濯物を通してワキガがうつる?」「黄ばみ・臭いが洗濯しても落ちない…」など、わからないことが多いですよね。
本記事では、洗濯によってうつることはあるのか、臭いや黄ばみを落とす洗濯方法をご紹介します。
ワキガと洗濯
洗濯物でうつることはある?
「ワキガは洗濯でうつらない」という情報があります。
しかし、それは体質や洗濯中のことであり、洗濯物に臭いがうつることは十分にあります。
例えば、ワキガの方の衣類の上に他の方の衣類を置いたり、同じ洗濯カゴに入れて時間が経ってしまうと、ワキガの強い臭いが密着して他の衣類にうつってしまいます。
嫌な匂いがとれないのはなぜ?
ワキガの方の特徴として、「服が黄ばむ」というものがあります。
「洗濯しても落ちない」という経験のある方もいるかと思います。
「臭いが取れないこと」と「服が黄ばんでいること」は関係しており、黄ばみはワキガ菌、ニオイ菌以外に、皮脂やたんぱく質などの臭い成分が含まれて酸化することで着色しています。
衣類についた黄ばみは、リボフスチンなどの色素成分だけでなく、皮脂やたんぱく質などの臭い成分に含まれて、着色しているからです。
ですから、黄ばみをよく落とすということは、皮脂やたんぱく質などの臭い分子を洗い流すことでもあるのです。
この黄ばみを落とすことが臭いも落とすことに繋がるのですが、洗濯しても落ちないのはこれらのニオイ菌などが皮脂などに囲われているからです。
皮脂は水と馴染まず、洗濯しても黄ばみが取れないので、臭いも同時に取れないのです。
また、脇は肌と擦れやすいため、擦れるたびに汚れが繊維の深くに浸透し、衣類にしみ込んで汚れが取れにくくなります。
洗濯方法
お湯
洗濯する温度は非常に大切で、40~50℃がイチバン洗浄力が高くなります。
40℃を下回ると洗浄力が弱くなってしまい、水温が高すぎると皮脂などのタンパク質を熱凝固してしまいます。
そのため、洗濯時やつけ置きする際は、水の代わりに50℃程のお湯を使用するのがよいでしょう。
ワキガ専用洗剤
今回紹介する洗濯方法の中で一番簡単な洗濯方法です。
ワキガのために作られた洗剤ということで、実際に効果を実感している方が多くいらっしゃいます。
使い方は非常に単純で、ワキガの匂いが気になるポイントに、しっとり濡れる程度(10cm程離して約3~5回)吹き付けて5分ほど待ち、匂いが変わったら15分以内に洗濯するだけです。
重曹
様々な場面で消臭剤、消色剤として使われる重曹はアルカリ性です。
そのため、ワキガ菌と一緒に存在している酸性の酢酸や、イソ吉草酸というニオイ菌と中和します。
ただし、ワキガの原因は全てが酸性ではなく、アルカリ性のニオイ菌も存在します。
ですので、重曹で処理したら、その後にミョウバンなどによるの酸性処理を行いましょう。
重曹は様々な方法で使用することができますが、ここでは以下の3つでの使い方をご紹介します。
◆スプレー
スーツやコートなど、洗濯機を使えない衣類には重曹スプレーがオススメです。
◇用意するもの
・重曹
・水
・スプレー容器
◇手順
①スプレー容器に水100mlと重曹小さじ一杯を入れ、よく振り混ぜます。
②①を衣類と10cm程離した所から、ワキガの気になる部分に染み込むまで吹きかけます。
③ミョウバンスプレーや酸素系漂白剤で洗濯し、天日干しするか風通しの良い場所で自然乾燥させます。
◆パック
使用するのは、先ほど紹介した重曹スプレーと同じ重曹水に加えて、コットンまたはガーゼなどです。
使い方は簡単で、コットンやガーゼを重曹水に浸し気になる部分に10分程当てるだけです。
衣類を床に置いておくなら、コットンの上に軽く重しを乗せましょう。
ハンガーにかかっている衣類に使うなら、洗濯ばさみで落ちないようにしてください。
◆つけ置き
洗面器などの容器に水500mlと大さじ1杯の重曹を入れ、よく混ぜた後、その重曹水に衣類を一晩つけ置きします。
その後、ミョウバンか酸素系漂白剤を使い洗濯します。
ミョウバン