【ワセリンの落とし方】髪の毛や服などについたベタベタを洗い流す方法を紹介!

 

ワセリン

 

肌の保湿ケアとして、使われることが多いワセリン。こっくりとしたコクがあり、伸びが良いため、冬場の保湿クリームとして人気があります。また、他の保湿クリームと比べて、純度が高いため、敏感肌や赤ちゃんの肌の保湿にも、欠かせないアイテムです。髪に塗ると、しっとりとした質感が出るため、ヘアオイルやヘアワックスの代わりとして使うこともできます。

 

油分が残りやすい

◆肌にワセリンが残ると・・・

ワセリンを塗ると、油分の膜が、ピッタリと肌を覆ってくれます。この油膜、しっかりと皮膚をガードしてくれるというメリットがある一方、落としにくく肌残りしやすいというデメリットもあります。ワセリンが肌に残ると、ベタベタして不快なだけでなく、毛穴などに詰まって、肌トラブルの原因となることがあります。

 

◆髪にワセリンが残ると・・・

髪に付けたワセリンは、落とすときに大変な思いをすることがあります。髪の毛1本1本に油分が絡み付いてしまい、肌よりも落としにくくなるからです。ワセリンが髪に残ると、油っぽくベタベタとして、まるで何日も洗っていない髪のように、不潔に見えてしまいます。油でしっとりとした髪が、頬や髪にまとわりつき、肌トラブルの原因となることもあります。

 

◆衣類にワセリンが残ると・・・

肌が弱い人や赤ちゃんなどでは、毎日のように、ワセリンを全身に塗ることがあります。身体に塗ったワセリンは、体温や汗などで溶け出して、下着や衣服などに付着することが多いです。下着や衣服などに付いたワセリンは、通常の洗濯では落としにくいため、厄介です。また、下着などにワセリン残りがあると、しっとりと不快に感じたり、シミなどの原因となることがあります。

 

◆洗濯機にワセリンが残ると・・・

ワセリンが付着した衣服などを、そのまま洗濯機に入れると、洗濯槽にワセリンが付着します。微量のワセリンが残るぐらいならば、洗濯機が壊れるなどの害はありません。しかし、毎日洗うたびに、少しずつ蓄積が溜まってくると、洗濯槽や排水管の汚れや詰まりの原因となりかねません。また、洗濯槽に残ったワセリンが、他の洗濯物に移ってしまい、洗い上がりがしっとりと油っぽく感じることがあります。

 

ワセリンを落とすときのポイント

温めてから落とす

◆ワセリンは温めると溶ける

ワセリンには、温めると柔らかくなる性質があります。だいたい40度から60度の温度になると、ワセリンは溶けて、ぬるっとした液体状になります。ちなみに、ワセリンを塗るときに、手のひらで馴染ませてから肌に乗せるのは、人肌の温度で液体状にするためです。液体状のワセリンは、固体のときよりも、肌に乗せたり、落としたりがしやすくなります。

 

◆熱いお湯を使う肌リスク

ワセリンを温めてから、落とす方法では、肌にとっては刺激が強いことがあります。まず、ワセリンを溶かすどきの適温とされる、40度から60度。これは、肌にとっては、かなり熱く感じる温度です。そして、敏感肌や荒れた肌にとっては、負担が大きいため、肌トラブルを悪化させてしまうリスクがあります。皮膚が薄い赤ちゃんに対しても、熱めのお湯を使うことは危険が伴います。

 

石けんを使って落とす

◆純石けんを使うのがお薦め!

ワセリンを肌から落とすときには、石けんを使って洗い流すのがお薦めです。ボディーシャンプーやハンドソープではなく、石けんです。しかも、純石けんと呼ばれる、脂肪酸を主原料として作られたものがピッタリです。

 

◆天然で無添加なので肌に優しい

純石けんといえば、無添加石けんというイメージが強いかもしれません。しかし、厳密に言うと、純石けん=無添加石けんではありません。純石けんとは、脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カリウムが98%以上のものと決められており、脂肪酸から作られる天然の洗浄剤です。プラスして、界面活性剤や防腐剤など、肌に刺激が強い成分を含んでおらず、無添加であることが多いです。

 

◆無添加白い石けん

肌に優しい純石けんとして人気なのが、ミヨシの無添加白い石けんです。香料などの添加物を含んでおらず、石けん素地100%で作られています。原料となる脂肪は、国産の牛脂なのでとても安全。赤ちゃんの肌や敏感肌に使っても大丈夫です。

 

 

油で乳化させて落とす

◆油で落とすことができる

ワセリンは油分が強いため、お湯や石けんを使っても、なかなか落とせないことがあります。そのようなとき、お薦めなのが、油を使って落とす方法です。ワセリンの油分に、さらに油を足して混ぜ合わせることで、両方が溶け合い、肌から落としやすくなります。

 

◆乳化させると落としやすい

この、油を使って油を落とす方法を、乳化と言います。水などを馴染ませて乳化させることもできますが、ワセリンでは、油を使うほうが効果的。まさに、油で油を制す!方法です。ベッタリと付いたワセリンを、肌に負担を与えることなく、つるんと落とすことができます。

 

◆乳化に使える油

・クレンジングオイルやマッサージオイル

肌に使う油では、メイク落とし用のクレンジングオイルがお薦めです。肌への負担が少なく、さっぱりとした洗い上がりとなります。また、ホホバオイルやスクワランオイルなど、マッサージ用のオイルなども、肌に優しく使用できます。

 

・オリーブオイルなどの食用油

クレンジングオイルなどの代わりに使えるのが、家庭にある食用油です。基本的に、油であれば乳化は可能。キッチンに常備している、サラダ油などで代用できます。ただし、肌への優しさを考えると、オリーブオイルを使うのがお薦めです。

 

ワセリンを落とす方法

顔や身体に付いたワセリン

◆ティッシュで押さえる

顔などの肌に、ワセリンを塗りすぎてしまったときには、ティッシュでオフするのが便利。余分な油分がティッシュに吸い込まれるので、肌のベタベタ感をなくすことができます。油取り紙を使ってもOKです。

 

①ティッシュを一枚取り、広げてから肌に乗せます。

 

②手のひらを押しつけて、ティッシュをよく押さえてください。手のひらの温かさで、ワセリンが溶けて、油分を吸い取りやすくなります。

 

◆蒸しタオルで拭く

肌のワセリンを、さっと拭き取りたいときには、蒸しタオルを使ってみましょう。

 

①熱めのお湯の中にタオルを浸してから、軽く絞ります。または、水を浸したタオルを絞ってから、電子レンジで1分ほど加熱します。

 

②肌に乗せても熱くない程度に、蒸しタオルを冷まします。

 

③ワセリンの付いた肌の上に、蒸しタオルを乗せて、しばらく置きます。

 

④10秒ほど置いたら、タオルを軽く滑らせて、ワセリンを拭き取ってください。蒸しタオルを置いては、軽く拭き取ることを繰り返します。

 

◆石けんとお湯で洗う

お風呂で身体を流す時間があれば、石けんとお湯で洗うのが確実です。

 

①浴槽に浸かるか、熱めのシャワーを浴びて、身体をよく温めておきます。

 

②タオルやスポンジを使って、石けんをよく泡立てます。

 

③もこもことできた泡を、肌に乗せてから、タオルなどで軽く馴染ませていきます。力を入れずに、タオルをぐるぐると回すようにして洗ってください。

 

④石けんの泡を、お湯で洗い流せば終了です。

 

◆クレンジングオイルやオリーブオイルで乳化

肌に付けたワセリンを、きれいさっぱりと落としたいときには、オイルを使って乳化させましょう。

 

①適量のクレンジングオイルやオリーブオイルなどを、手のひらに取ります。

 

②手のひらを合わせて広げてから、ワセリンの付いた肌に乗せます。

 

③身体などの面積の広い部分では、手のひら全体を使って、グルグルと回しながら、オイルを馴染ませていきます。顔などでは、指の腹を使い、グルグルと馴染ませてください。

 

④優しく馴染ませていくうちに、肌に張り付いていたワセリンが浮き出てきます。

 

⑤さらに少量の水を足して、馴染ませていきます。指や手のひらを回すときの抵抗が少なくなり、軽く感じるようになったら、乳化OKです。

 

⑥ぬるま湯などで、オイルを洗い流してください。必要に応じて、洗顔料や石けんを使い、きれいに落としましょう。

 

髪に付いたワセリン

◆シャンプーで洗う

ワセリンは、基本的には、シャンプーで洗い流すことができます。とくに、毛先に軽く付けた程度ならば、いつもどおり、シャンプーで洗えば充分落とせます。ですが、シャンプーを2~3回繰り返しても、さっぱりと洗い流せないことも多いです。数回洗っても、ベタつきが残る場合は、オイルを使う方法に切り替えましょう。シャンプー洗いを何度も繰り返していると、地肌を痛めてしまうことがあります。

 

◆オリーブオイルで乳化

髪にも、オイルで乳化させる方法が利用できます。ただし、髪に使うときには、クレンジングオイルよりは、オリーブオイルのほうが使いやすいです。オリーブオイルは、クレンジングオイルよりもシンプルな作りであり、安いので、髪にもたっぷりと使うことができます。ウェットヘアやまとめ髪を作るため、ワセリンをベッタリと使ったときに、お薦めの落とし方です。

 

①髪を濡らさずに、オリーブオイルを塗ります。オリーブオイルは手のひらに広げ、両手で髪を挟むようにして塗っていきます。ワセリンが多く付いた場所を中心に、よく伸ばしてください。地肌には、できるだけ付けないようにしましょう。

 

②髪全体にのばしたら、いちど、お湯で洗い流します。

 

③シャンプーを地肌に付けて、よく泡立ててから、髪全体にも馴染ませます。泡の中に、髪の毛を包み込むように動かしながら、指を立てて洗いましょう。

 

④お湯で洗い流します。ベタつきが残る場合は、もう一度、シャンプーで軽く洗ってください。仕上げに、いつもどおりトリートメントなどを行いましょう。

 

下着や衣類に付いたワセリン

◆お湯で浸け置き

洗濯機で洗う前に、熱いお湯で浸け置きしてみましょう。お湯でワセリンが溶け出すので、洗濯機で洗うときに、ワセリンが落ちやすくなります。ただし、衣服などの素材によっては、熱湯により、縮みや色落ちなどが生じることがあるので注意してください。

 

①お湯は、温水より熱めの50度~60度ぐらいが適温。ポットややかんで沸かしたお湯を、お水で割って使いましょう。

 

②洗面器などにお湯を張ってから、ワセリンが付いた衣服などを浸し、しばらく放置します。

 

③お湯が冷めてきたら、ワセリンが付いた場所を、優しくつまみ洗いします。ワセリン汚れがひどい場合は、石けんを付けてから、つまみ洗いしましょう。

 

④洗濯機に入れて、いつもどおり洗濯してください。

 

◆ワセリンカット

ワセリンカットは、衣類に付いたワセリンを落とすための専用洗剤です。粉末洗剤をお湯に溶かしてから、浸け置き洗いしてください。汚れ具合によっては、保温ボックスを使って、お湯を保温しながら浸け置きしないと、効果が表れないことも。そして、洗濯機での使用は推奨していません。

 

値段が高く、洗濯方法もやや煩わしいです。そのため、かなり頑固なワセリン汚れが、日常的に生じる家庭にお薦めです。反対に、アトピー持ちで、全身に毎日ワセリンを塗りたくっている家族がいるとかでないと、使いこなしにくいです。

 

ワセリンカットを使用した後の衣類を洗う際は、ベビー服用の洗剤では成分を落としきれません。

 

ですので、普通の洗剤で洗うか、ワセリンカットの使用を控える必要があります。

 

ワセリンカットの成分

■脂肪酸ナトリウム(石けん)

■特殊酵素

 

評判や口コミのまとめ

 

■ワセリン汚れがしっかりと落ちました。

 

■ワセリンを落とせるのはいいのですが、値段がお高めなのでもう少し安いと助かります。

 

ワセリンカット

 

 

衣類に付いたワセリンが気になるときには、クリーニング店に出す方法があります。ワセリン汚れであることを告げて、クリーニングに出すと、専用の薬剤で汚れを落としてくれます。

 

洗濯機に付いたワセリン

◆洗濯槽クリーナー

洗濯槽の中がヌルっとしてきたら、洗濯槽クリーナーで洗浄しましょう。赤ちゃんや敏感肌の家族がいる家庭では、酸素系のクリーナーを使うか、重曹などで掃除するのが安心です。

 

◆セスキ炭酸ソーダ

洗濯機のワセリン汚れにお薦めなのが、セスキ炭酸ソーダです。セスキ炭酸ソーダには、油汚れを分解して落とす作用があるため、ワセリン汚れにピッタリなのです。

 

 

①洗濯機の中に、セスキ炭酸ソーダの粉末を入れます。水30リットルほどで、だいたい大さじ1杯が目安です。

 

②洗濯機を、普通洗いでスタートさせます。数分動かして、セスキ炭酸ソーダが水に溶けたら、洗濯機を停止させます。

 

③このまま数時間置いておきます。

 

④放置後、洗濯機を普通洗いで、再びスタートさせます。最後まで洗濯が終わったら、終了です

 

使い方が簡単な軟膏落とし洗剤

ワセリンカットは、ワセリンや軟膏を落とすのに特化した洗剤です。

 

使用方法は、保温容器にワセリンカットを加え服を12時間浸けてから、通常通り洗濯を行うだけです(詳しい使用方法については、商品に付属のマニュアルをご参考ください)。

まとめ

 

◆顔や手に付いたワセリンの落とし方

・ぬるま湯(40~50℃)でよく洗い流してから、石鹸や洗顔料などを使って洗う

・オリーブオイルを塗り水を少量加えて乳化させ、洗い流してから石鹸や洗顔料などを使って洗う

 

◆髪の毛に付いたワセリンの落とし方

・ぬるま湯でよく流してから、シャンプーを使って洗う

・オリーブオイルを髪に揉みこんでから、シャンプーを使って洗う

 

◆カミソリに付いたワセリンの落とし方

・お湯の中で振ってワセリンを溶かして洗い流す

 

◆衣類や布に付いたワセリンの落とし方

・お湯に洗濯洗剤を加えたものに浸け置きし、通常の方法で洗濯する

 

◆洗濯しても落ちない場合は、ワセリンカット(ワセリン用洗剤)を使って落とすのがオススメ