サンダル共通・汚れの落とし方
脱いだ後は汚れ落とし
サンダルを脱いだ後、片手ずつにサンダルをはめてから、パンパンと両手を合わせます。泥汚れや靴底の汚れを、さっと払い落とすことができます。
泥汚れは乾かして落とす
ビーチやアウトドアで履いたサンダルには、湿った土や枯れ草などの汚れがベッタリと付いています。湿った汚れは、そのまま布などで拭っても、きれいに落としにくいものです。それどころか、さらに汚れが広がり、もっとサンダルを汚くしてしまうことも。泥汚れなどの湿った汚れは、いちど乾かしてから、汚れ落としに取り掛かりましょう。泥汚れが乾いた後は、剥がしたり、払い落としたりして、簡単に落とせます。
サンダル素材別の洗い方
ビーチサンダル
◆水洗いでOK
ビーチサンダルは、ジャブジャブと水洗いしてOKです。海で履いたビーチサンダルには、塩分が、白く粉を拭いたように残ることがあります。ビーチで履いた後は、その都度、水洗いしましょう。
◆洗い方
シャワーなどで流水を掛けるか、洗面器に水を張ってから、浸け置きして洗ってください。汚れがひどいときには、使い古しの歯ブラシを使って、こすり洗いをしましょう。食器洗い洗剤などの中性洗剤や石けんを使うと、汚れが落ちやすくなります。
合成樹脂、ゴム、ビニール製のサンダル
◆水洗いでOK
クロックスなどの合成樹脂製やゴム製、ビニール製サンダルについても、水洗いをしてOKです。これらの素材では、比較的、汚れが落ちやすいです。ビーチサンダルと同じく、中性洗剤や固形石けんを使っても大丈夫です。
◆軽い汚れの落とし方
軽い汚れならば、次のような方法でも落とすことができます。
・消しゴムで汚れをこする
・ウェットティッシュで汚れを拭き取る
・メラミンスポンジで汚れをこする
◆水洗いの洗い方
①洗面器などに水を張り、サンダルを浸します。
②スポンジに固形石けんを塗り、よく泡立ててから、サンダルをこすります。
③汚れが落ちたら、流水で洗剤を流してください。風通しのいい場所で陰干しをして、乾かしてください。
布製サンダル
◆ブラッシングや水拭きで
布製のサンダルは、水洗いできないことが多いです。これは、接着剤や縫製の仕方によっては、水に浸けると壊れてしまうからです。そのため、布製サンダルの汚れは、優しく叩いたり、ブラッシングして落とすのが基本です。また、カビや黒ずみなどの頑固な汚れは、水拭きで落とすのがお薦めです。
◆水拭きでの洗い方
①洗面器などに水を張ってから、食器洗い洗剤などの中性洗剤を溶かしてください。
②洗面器の中にタオルを浸し、よく洗剤水を含ませてから、固く絞ります。
③絞ったタオルで、サンダルの汚れを拭き取ります。力を入れてこすると、表面のコーティングが剥がれたり、色が落ちてしまうことがあります。力を入れずに、優しく拭き取りましょう。
④次に、きれいな水に浸したタオルを、固く絞ってから水拭きを行います。ポンポンとタオルで表面を叩き、布地に洗剤が残らないよう拭き取りましょう。
⑤風通しのいい場所で、陰干しを行い、サンダルをよく乾かしてください。
革製サンダル
◆内側のお手入れも忘れずに
ファッション性の高いサンダルは、足の甲部分が革製であるものが多いです。たとえば、ビルケンシュトックなどの高級サンダルでは、足の甲部分や中敷きが、スエードなどの革で作られています。足の裏や甲が触れる部分は、汗や皮脂などでとても汚れやすいもの。革製のサンダルでは、表面だけでなく、内側も忘れずにお手入れしましょう。
◆革用クリームやシュークリーナーで汚れ落とし
革製のサンダルでは、革靴のお手入れとほぼ同じです。革製では、水洗いや水拭きは、基本的にNG。革用クリームやシュークリーナーなどを使って、丁寧に汚れを落としてください。革用クリームを使うときには、古布などに少量のクリームを取り、革に馴染ませながら、汚れをこすり落とします。
コルク製のサンダル
◆足底(インソール)がコルク製
サンダルでよく見るタイプに、足底がコルク製のものがあります。コルクは吸水力が高いので、足の裏の汗を吸い取るのに効果的。汗をかく夏場でも、サラッとした履き心地を保てるため、サンダルのインソールとしてよく使われています。
◆黒ずみや臭いが発生
汗や皮脂をよく吸い取るコルクは、汚れやすいのが少々難点。ひとシーズン履き古すと、足の裏の汚れを吸って、真っ黒に汚れてしまうことがよくあります。さらに、黒ずんだコルクからは、足の嫌な臭いが発生してくることもあります。
◆水拭きで汚れ落とし
コルクは、少しならば濡らしても大丈夫です。と言っても、ジャブジャブと水洗いをすると、コルクが傷んでしまう可能性はあります。そのため、固く絞ったタオルなどで、水拭きを行うのがお薦めです。なお、水拭きを行った後は、陰干しでよく乾かしてから、履いてください。また、足の臭いが気になるときには、重曹水で水拭きを行うと、消臭作用が期待できます。
インソール(中敷き)の汚れ
◆インソールを付け替えてみる
サンダルの中敷きが汚れているときには、新しいインソールに付け替える方法があります。サンダルやミュール用のインソールは、靴の専門店やアウトレットショップなどで販売しています。コルク製や革製などの素材や、いろいろな色のものから、サンダルに合うインソールを選んでみましょう。なお、靴用のインソールを、サンダルに利用することもできます。
◆付け替え方法
①サンダルの足底の汚れを、水拭きなどで落としてから、しっかりと乾かします。
②インソールを、サンダルの大きさにカットします。
③強力タイプの両面テープを使って、インソールを足底に貼り付けてください。
④すぐに剥がれてしまう場合は、接着剤を使って接着してもOKです。普通の布製ボンドを使うと、足裏がゴロゴロとするときには、裁縫用ボンドを使ってみましょう。
カビや臭いを除去する方法
重曹で水拭き
重曹には、汚れを落とし、臭いを消す作用があります。
①洗面器などに水を張り、重曹を大さじ1杯入れて、よく溶かします。
②①の中にタオルを浸してから、固く絞ります。
③絞ったタオルで、汚れた部分を拭き取ってください。
アルコールスプレー
◆市販のアルコールスプレーでOK
アルコール消毒を行うときには、市販で手に入る、アルコールタイプのスプレーを使うと便利です。エタノールなどのアルコールを使うよりも、布地などの素材を傷めにくく、手荒れを防げるというメリットもあります。たとえば、ドーバーのパストリーゼ77は、お酒を造るときに出る醸造用アルコールで、菌や臭いの元をしっかりと除菌することができます。
◆拭き取り方法
①柔らかい古布などに、アルコールスプレーを吹き掛けます。布がしっとりと濡れるまで、シュッシュッと何度もスプレーしてください。
②古布で、サンダルの表面や足底などを、優しく拭き取ってください。
サンダルのお手入れ
こまめに汚れを落とす
サンダルが汚れたときには、こまめに汚れを落しましょう。ウェットティッシュなどを使って、汚れた部分を拭き取るだけでも効果的。日々の汚れは、その日のうちに落とすことで、サンダルを長くきれいに使うことができます。なお、泥汚れが付いたときには、いちどよく乾かしてから、手で払って落とすといいです。
防水スプレー
◆スプレーするタイミング
サンダルを買ったタイミングで、すぐに防水スプレーを掛けておきましょう。また、水洗いや水拭きなどで、汚れを落としたタイミングにも、忘れずに防水スプレーを掛けるようにしましょう。布や革など、オールマイティーに使える防水スプレーを備えておけば、いろいろな素材のサンダルに使えるので便利です。
◆効果
防水スプレーをしておくと、雨やなどによる水気を弾き、泥汚れが付きにくくなります。さらに、砂や塵などの、乾いた汚れも付きにくくなります。
◆やり方
防水スプレーを振ってから、サンダルの上からスプレーします。防水スプレーが付いた部分は、つるつると滑りやすくなるので注意。できるだけ、サンダルの裏や足底部分には、スプレーが掛からないようにしましょう。中敷きを新聞紙などで覆っておくと、スプレーが付きにくくなります。