駆除方法
乾燥機を使用する
アタマジラミの駆除方法の1つに、熱による駆除があります。
熱駆除方法として以下のような説明があります。
アタマジラミが付着したタオルなどは、 55 ℃で 10 分、または 60 ℃で 5 分を目安に熱湯処理してください。
以上のように、アタマジラミは基本的に55℃以上で死滅する事が確認されております。
しかし、個体によっては完全に死滅しない場合もあるため、十分気を付け温度を高くすることで、確実な駆除が可能となります。
国立感染症研究所の「アタマジラミ駆除方法の手引き」では、対策方法として熱風乾燥による駆除方法が有効であることを紹介されています。
漂白剤を使用する
漂白剤を使用する方法は、アタマジラミの駆除には向いていません。
粉末洗剤と塩素系液体漂白剤につけ置きしてから洗っても、衣類のアタマジラミが生きていたという事例があります。
ちなみに、洗剤や除菌剤入り洗剤も効かないので注意してください。
洗濯機で洗う
洗濯機で洗うだけでは、アタマジラミは駆除できません。
実はプールの水の塩素レベルでは頭シラミは死なないので、頭シラミは水中で数時間生きているのです
洗濯に利用する漂白剤はもちろん、洗濯中の数十分では窒息死する事はありません。
また、非常に強い力で衣類に捕まっており、洗濯中の遠心力でも取れないようです。
ただ洗濯機で洗うだけでは駆除できませんが、洗濯の方法によってはアタマジラミを有効に駆除できます。
その方法をご紹介します。
洗濯方法
アタマジラミの方の洗濯物は、いつも通り洗濯してはいけません。
アタマジラミは以下の3つの方法で、確実に駆除することが出来ます。
①洗濯機の前に熱駆除を行う
乾燥機でアタマジラミの処理を行えることをご紹介した際に、アタマジラミは55℃以上で死滅することが確認されていると説明しました。
洗濯する前に衣類を55℃のお湯に10分程浸けるか、60℃のお湯に5分程浸けることで駆除できます。
お湯につける事が出来ない場合、アイロンをしっかりとかけることでも大丈夫です。
②熱処理したものだけで洗濯する
洗濯する際は、必ず熱処理したものだけを洗うようにします。
熱処理により死滅している状態、あるいは弱っている状態でなければ、アタマジラミは洗濯中も生きているため、他の衣類にうつる可能性があります。
他にも重要なこととして、以下のポイントがあります。
上記のように、一度に大量の洗濯物を洗濯しない、出来るだけ毎日洗うことで駆除と予防ができます。
③熱風乾燥する
熱風乾燥でさらに熱処理を行い、確実に駆除します。
自宅やコインランドリーの乾燥機であれば、60℃以上になるので問題ありません。
乾燥機で乾かすときも、一度に衣類をたくさん入れ過ぎないよう注意してください。
衣類にまんべんなく熱を加える必要があるからです。
いつまで駆除や洗濯を行うべき?
衣類の洗濯は正しい方法で行えば一度で駆除が可能です。
どうしても気なる方は、同じ方法を繰り返すことで不安を解消できるでしょう。
アタマジラミの卵は7~10日程で孵化し、1~2週間で成虫になります。
成虫は約1ヵ月もの間生息・滞在して、1日におよそ3・4個、1ヵ月で約100個もの卵を産み付けます。
このように、アタマジラミは非常に強い繁殖力を持ち、数が一気に増えていくので、早期発見・早期駆除が非常に重要です。
ちなみに髪の駆除期間については、有効とされるスミスリンシャンプーとクシを使う場合
1日一回3日間隔で3~4回行います。10日経っても駆除が終わらない場合は保健所に相談してください。
とあります。
髪に寄生したアタマジラミについては具体的は駆除の期間はなく、見られなくなるまで駆除を行う必要があるでしょう。
まとめ
◆アタマジラミの駆除は熱風乾燥(乾燥機などによる)が有効
◆洗濯するときは、以下のポイントを押さえて洗うと効果的
・洗濯前の熱処理
・熱処理したものを適量ずつ洗う、毎日洗う
・洗濯物を熱乾燥で乾かす
◆衣類に付いたアタマジラミは正しい方法であれば一度の洗濯で落ちる