【蛍光ペンの落とし方】服の洗濯や染み抜き方法【インク汚れを消す!】

蛍光ペンの汚れ

インクの種類

インクの主な成分としては、インクを液状に保つための「溶剤」と呼ばれる物質や、発色するための物質が含まれています。

 

溶剤は「水性」か「油性」かに分かれ、発色する物質は「染料」と「顔料」に分かれます。

 

以上の分け方から、主にインクは4種類に分類されます。

 

水性と油性の違いをご存知の方は多いでしょう。

 

「染料」と「顔料」の違いは、水や溶剤に溶けるものを染料、溶けないものを顔料として分けています。

 

染料は紙などに染み込んで色がつく一方で、顔料は染み込むのではなく表面に色が付着することで色がついています。

 

◆水性染料

水に落ちやすい性質を持っていますが、定着すれば色も鮮やかで裏写りしくにいです。

 

色褪せしやすく、紙以外の材質に利用することができません。

 

水性顔料

「サインペン」や「筆ペン」、「蛍光ペン」など多くのペンは主にこちらに属しているでしょう。

 

耐水性・耐光性に優れているので、光に当てても色褪せしづらいです。

 

油性染料

紙以外に布やガラスなどの材質にも書くことができ、「マジック」や「マーカー」がこれに分類されます。

 

光に当たると色褪せしやすい傾向にあります。

 

油性顔料

「ペイントマーカー」と呼ばれ、ホワイトボードマーカーの多くはこれに属します。

 

色々な材質に書くことができ、鮮やかな色を保って色褪せしづらいです。

 

 

蛍光ペンのインクの成分

蛍光ペンのインクは水性がほとんどを占めます。

 

蛍光ペンに含まれる染料や顔料の量によって、汚れの落ちやすさは変わってくるでしょう。

 

基本的に、水性のシミは水に溶けるという性質を持っています。

 

汚れがついてすぐの場合は、水で洗い流せば簡単に落とすことができます。

 

 

水性蛍光ペンの落とし方

 

先に話した通り、蛍光ペンの多くは水性です。

 

時間が経過していない場合は水で洗い流すか、弱アルカリ性洗剤で十分に落とせます。

 

時間が経過してしまった場合は、漂白剤などを利用すると良いでしょう。

 

落とす際の注意点

汚れを落とすことを実践する前に、下記の点に注意しましょう。

 

水に浸け置きしない

通常どんな汚れも基本的に水につけておくことが多いですね。

 

蛍光ペンの場合はシミが広がる可能性や繊維に深く染み込む可能性があります。

 

水に浸けておくのは止めましょう。

 

シミ取り前に色落ちチェックをする

衣類にシミがついた場合、シミ取りの溶剤や薬剤によっては生地の色を落とす可能性があります。

 

衣類などのシミ取りを行う時は色落ちチェックをするようにしましょう。

 

インクがついた衣類の目立たない箇所に溶剤(除光液やエタノールなど)をつけて5分ほど放置した後、タオルで色移りがあるか確認します。

 

もし色がついてしまう場合はご家庭での処理は避け、クリーニングに出すようにしましょう。

 

ここまでの注意点をふまえ、さっそく汚れの落とし方を見ていきましょう!

 

石鹸で洗う【手や衣類に!】

蛍光ペンを製造する各社メーカーでも紹介されている落とし方です。

 

必要な物

・固形石鹸(手洗い用や洗濯用)

 

・水

 

 

手順

①汚れた箇所に水をつけ、石鹸で揉み洗いします。

 

 

②流水ですすぎ洗いしましょう。

 

汚れが薄くなるまで、この作業を繰り返して下さい。

 

歯磨き粉を使う【壁などに!】

歯磨きを行う要領で、歯磨きに含まれる研磨作用で綺麗にする方法です。

 

注意

特殊加工された壁などは素材を傷める可能性があるので使用しないで下さい。

 

必要な物

・歯ブラシ

 

・歯磨き粉

 

・タオル

 

・水

 

手順

①汚れた箇所に水と歯磨き粉をつけます。

 

 

②歯ブラシで汚れを磨いていきます。

 

 

③最後は水に濡らして固く絞ったタオルで、汚れと歯磨き粉を取り除きましょう。

 

重曹を使う【壁や衣類などに!】

水に溶かした重曹をスポンジやタオルに染み込ませて壁を擦る方法です。

 

壁に使用する場合は、材質によって傷める可能性があるので、確認した上で作業を進めて下さい。

 

衣類の場合は重曹水に漬け込んで、すすぎ洗いした後に通常通り洗濯をしましょう。

 

除光液やエタノールを使う【壁や衣類になどに!】

身近な除光液やエタノールは、インクに含まれる成分を分解する力があると言われています。

 

壁の汚れを取りたい場合は、除光液やエタノールを汚れた部分につけて擦りましょう。

 

必要な物

・除光液もしくはエタノール

 

・不要なタオル2枚

 

・綿棒や歯ブラシ

 

 

手順

①シミがついた箇所を下にして、汚れがつかないようにタオルを敷きます。

 

 

②シミの後ろ側から除光液もしくはエタノールを少しずつかけます。

 

かけすぎが不安な場合は、綿棒や歯ブラシに浸してたたくようにして染み込ませましょう。

 

 

③除光液やエタノールをかけた表面部分にも同様にタオルを敷き、下に敷いたタオルにシミを転写させるようにたたきます。

 

 

④汚れが取れたら、衣類に合った洗濯方法で洗濯しましょう。

 

台所用中性洗剤+酸素系漂白剤を使う【衣類に!】

注意
塩素系漂白剤は混ぜると危険なガスを発生させる可能性があります。

 

必ず塩素系ではなく、酸素系漂白剤を使用して下さいね。

 

必要な物

・ぬるま湯

 

・洗面器やバケツ

 

・台所用中性洗剤

 

・酸素系漂白剤

 

・不要なタオル

 

手順

①シミがついた服の下に、汚れがうつらないようタオルを敷いておきます。

 

 

②シミの部分に台所用中性洗剤を垂らし、指で押し洗うようにしてなじませましょう。

 

 

③ぬるま湯で洗剤を洗い流し、酸素系漂白剤をつけてしばらく時間を置きます。

 

 

④汚れが落ちたら、ぬるま湯ですすぎましょう。

 

 

⑤すすぎ洗いが終わったら、衣類に合った洗濯方法で洗濯します。

 

洗剤を使ったシミ取り方法として、酸素系漂白剤のオキシクリーンが話題です。

 

黄ばみなどや普通の掃除でも使えるようなので、ご家庭に1つあっても良いかもしれませんね。

 

 

天日干しで落とす【物や衣類などに!】

蛍光ペンに使われるインクの色素は、紫外線に弱いという特徴があります。

 

蛍光ペンの種類や成分によっては、天日干しによる色褪せ効果で汚れを消すことができるかもしれません。

 

しかし、蛍光ペンは乾燥すると汚れを落とすことが難しくなってしまいます。

 

他の落とし方を試してみた後、最後にこの方法を試すようにしましょう。

 

 

油性蛍光ペンの落とし方

 

種類は多くはありませんが、油性の蛍光ペンもあります。

 

油性インクは完全に落とすのは難しい場合もありますが、試してみる価値はあるでしょう。

 

除光液やエタノールを使う【壁や衣類に!】

除光液やエタノールに含まれるアルコール成分と、油性ペンに含まれるアルコール成分が溶け合って汚れが取れやすくなります。

 

基本的に水性の蛍光ペンで紹介した方法と変わりません。

 

必要な物

・除光液もしくはエタノール

 

・不要なタオル2枚

 

・綿棒や歯ブラシ

 

 

手順

①シミがついた部分を下にして、汚れがつかないようにタオルを敷きます。

 

 

②シミの後ろ側から除光液もしくはエタノールを少しずつかけます。

 

かけすぎが不安な場合は、綿棒や歯ブラシに浸してたたくようにして染み込ませましょう。

 

 

③除光液やエタノールをかけた表面部分にもタオルを敷き、下に敷いたタオルにシミを転写させるようにたたきま

す。

 

 

④シミが溶け出さなくなってきたら、固形石鹸を使って手で揉み洗いするか、衣類に合った洗濯方法で洗濯しましょう。

 

日焼け止めや口紅を使う【手に!】

日焼け止めや口紅には油分を乳化させる成分が含まれていることが多いため、油性ペンにも効果があります。

 

その他にもクレンジングオイルやハンドクリームも似た成分が含まれているので、手元にある場合は試してみても良いかもしれません。

 

インクがついた箇所に日焼け止めや口紅を塗り付け、しばらく時間を置きます。

 

その後はティッシュで拭き取るだけです。

 

最後は固形石鹸で綺麗に洗い流しましょう。