コットンは伸縮する
コットン100%の綿素材は、水洗いをすることで5~7%伸縮します。
また、アイロンをかけたり、着用したりしているうちに元通りになるというように伸縮を繰り返しています。
コットンを紡いで糸にするとき、引っ張りながら力をかけて作っています。
これにより元に戻ろうとする力が働くことで、縮みが起きます。
縮むのを防ぐ洗濯方法
最初の洗濯は手洗いする
一回目の洗濯や乾燥の工程で、コットン素材は最も縮みやすくなっています。
最初の一回だけでも手洗いをするか、もしくは洗濯機のドライコースで洗いましょう。
洗濯というよりも、水通しという感覚で行うと良いでしょう。
手洗い方法
最初の洗濯や、生地を傷めたくないものの洗濯は手洗いをしましょう。
手洗いは生地に負担をかけず、風合いを保って縮みを防ぐことができます。
①洗い桶に30~40℃のぬるま湯をはり、洗濯表示に従った洗剤を入れて溶かします。
②洗濯物の汚れがある部分が外側になるように畳んで洗濯液に浸けます。
③20~30回手のひらで押したり持ち上げたりして押し洗いをします。
④畳んだまま洗濯機で30秒ほど脱水します。
⑤洗い桶にすすぎ水をはって、脱水した洗濯物を入れて洗うときと同じように押してすすぎます。
⑥一度水を替えてもう一度すすぎます。
⑦30秒ほど脱水にかけます。
洗濯機で洗うときの注意点
■洗濯表示を見る
洗濯表示を見て、水流の強さや水温、洗剤の種類を確認しましょう。
洗濯機での洗濯可能と書いていても、その他の注意点を守らないと縮みの原因になります。
■洗濯ネットを使う
洗濯機で縮む原因は、衣類の絡まりや型崩れによるものです。
汚れやすい襟、袖口、前身ごろ、ひじなどの汚れやすい部分が外側になるように畳んでから洗濯ネットに入れて洗濯することで、しっかり汚れを落としつつ縮みを防いでくれます。
干すときの注意点
■すぐに干す
洗濯機での脱水が終わったら、できるだけ早く取り出します。
縦からと横からの二回くらい畳んで叩いてしわを伸ばします。
そして広げて軽く叩きながら形を整えて平干しをします。
平干し台がなければピンチハンガーの上に広げるか、浴槽のフタで代用することもできます。
■直射日光に当てない
コットン100%素材のものは、直射日光に当てると縮む原因になります。
また、完全に乾かすと縮んでしまうので、縮みとしわを防止するには生乾きの状態でアイロンをかけましょう。
しわや縮みを防ぐアイロンの掛け方
■コットン100%の綿の生地の適温である「高温」でかける。
■ゆっくりとしわを作らないように、繊維に沿ってまっすぐかける。
■てかりが気になる場合は当て布を使う。
■細かいパーツから大きいパーツの順でアイロンをかける。
(襟、肩、袖から前身ごろ、背中という順番)
■てかりの原因になるので、強く押しながらアイロンをかけない。
■アイロンのスチームを使うよりも、全体にまんべんなく霧吹きで水を吹きかけてドライアイロンをかける。
コットン100%の素材は、縮みやしわに注意する必要がありますが、他にはない肌に優しい風合いがあります。
コットンの特徴を理解していれば、取り扱いも難しくありませんね。
スポンサーリンク