汚れの種類
チャイルドシートについた汚れはどんな種類があるでしょうか?
◆ホコリや毛
赤ちゃんや子供の毛は細くて柔らかいので、シートの繊維の間に入り込んでいる場合があります。
また、外からの空気が入りホコリがつくのも避けられません。
◆食べこぼしや飲みこぼし、オシッコ汚れ
ジュースなどの果汁やヨダレ、オシッコは水溶性の汚れになります。
お湯で汚れを洗った後に、通常の衣類用洗剤もしくは漂白剤を使って洗濯する方法で十分に汚れが落とせます。
ミルクや食事の食べ・飲みこぼしは非水溶性の汚れになるため、中性洗剤などの油に強い洗剤が適しているでしょう。
◆皮脂汚れや汗による汚れ
皮脂汚れや汗による汚れは、基本的に衣類用洗剤を使えば同じ要領で取り除けます。
◆カビ
色々な汚れが付着し、雑菌の繁殖が始まるとカビが発生してしまうこともあります。
特にシートベルトは一度ついた水分が放出しくにいのでカビやすい箇所です。
◆土、砂汚れ
お子さんが大きくなって外で遊ぶようになると、土や砂汚れが目立つようになりますね。
土や砂がチャイルドシートの間に入り込み、泥汚れの場合は時間が経過すると取りづらくなってしまうでしょう。
チャイルドシートの洗い方
チャイルドシートはメーカーや品番によっても洗い方は異なります。
まずは取扱説明書でお手入れ方法を確認し、内容に従った方法で実施しましょう。
ご家庭で実施する場合は、手洗いによる方法と洗濯機で丸洗いする方法があります。
チャイルドシートは取り外し場所や備品が多いですね。
洗濯後に元の状態に戻すのには手間がかかる場合があります。
そんな場合は洗濯前の状態を写真に残しておくと分かりやすいです。
下準備
①チャイルドシートにゴミが付着している場合は、掃除機や粘着テープで取り除きます。
②チャイルドシート本体からシートやスポンジ、シートベルトなど取り外せるものは全て外しておきましょう。
水洗い以外の方法については、後でご説明しますね。
③ウンチ漏れや嘔吐物の汚れが酷い場合は、洗剤を直付けして歯ブラシなどで擦っておくと良いでしょう。
プラスチック部分の清掃方法
付属品を取り外したプラスチック本体部分は、シートをすり抜けてこぼれた細かいゴミが溜まっています。
掃除機を使っておおまかなゴミは取り除き、固く絞った雑巾で綺麗に拭き上げましょう。
間に入り込んで取りづらい場合は、綿棒や輪ゴムを巻き付けた割り箸で細かい部分を拭いて下さい。
シートやスポンジの洗い方
シートやスポンジなどは、取り外して水洗いできる物が多いです。
〇手洗いでの洗い方
◆必要な物
・ぬるま湯
・大きめの容器やバケツ
・食器用中性洗剤や洗濯洗剤
・洗濯ネット
◆手順
①大きめの容器に、40℃前後のぬるま湯と洗剤を入れて溶かしておきます。
②シートとスポンジを浸します。
③手でしっかり洗います。
④洗い終えたら、容器にお湯を入れ替え、よくすすぎます。
⑤すすぎを終えたら洗濯ネットに入れ、洗濯機で3~5分間脱水します。
⑥直射日光が当たると変色の原因になりますので、日陰干しで乾燥させましょう。
〇洗濯機による洗い方
洗濯機だと一気に洗えて、負担も少ないですね。
洗濯方法を見ていきましょう。
◆必要な物
・洗濯用液体洗剤
・洗濯ネット
◆手順
①汚れが目立つ箇所は、オキシクリーンなどの洗剤を直付けして手や歯ブラシで擦り洗いしておきましょう。
②シートやスポンジなどの付属品をそれぞれ洗濯ネットに入れます。
③洗濯表示に従った方法で洗濯をしましょう。
オシャレ着洗剤や衣類用中性洗剤を使えば、生地を傷めずにすみます。
④脱水が終わったら、直射日光の当たらない場所で日陰干しして乾燥させましょう。
ベルトの掃除方法
◆取り外し可能な場合
①洗面器などに40℃前後のぬるま湯と中性洗剤を入れて、ベルトをつけこみます。
②洗い終えたら新しいお湯を入れて、しっかりすすぎ洗いします。
③すすぎ終わったらタオルで水気を取り、日陰干ししましょう。
ベルトの金属部分は濡れた状態が続くとサビてしまいます。
洗い終えたらすぐに水気を拭き取りましょう。
◆取り外し不可の場合
①水で薄めた洗剤や重曹を染み込ませたキッチンペーパーやタオルで擦り拭きします。
②新しく水で濡らして固く絞った雑巾で、汚れと洗剤をしっかりと拭き取ります。
③最後に乾いた雑巾で水気が残らないように拭き上げましょう。
④風通しを良くして乾燥させます。
スポンジ(水洗い不可)の掃除方法
スポンジがウレタン製の場合、水洗いすることで劣化を早めたり、裂けてくる可能性があります。
その場合は水に浸して洗うのはNGです。
その場合は、掃除機で表面の細かいゴミを取り除き、洗剤を溶かした水や重曹水に浸した雑巾で拭き取りましょう。
カビの落とし方
免疫力が低い乳幼児がカビ菌を体内に取り込んでしまうと、アレルギーを発症するケースもあります。
◆取り外せる場合
①50℃前後のお湯に酸素系漂白剤を加え、カビの部分を1時間浸します。
②時間が経ったら、カビが取れているのを確認します。取れていなければ、歯ブラシでこすり落としましょう。
③洗濯ネットに入れ、洗濯機で通常通り洗います。
◆取り外せない場合
取り外せない付属品の場合は、取り付けた状態で消毒用のアルコールスプレーを使います。
色落ちが気になる場合は、見えにくい部分で色落ちチェックをしてから使用するようにしましょう。
①消毒用のアルコールをタオルやキチンペーパーに浸みこませ、カビの部分を叩くように優しく拭き取ります。
②カビを落とし終えたら、風通しを良くして乾燥させましょう。
日頃のお手入れ方法
チャイルドシートの掃除は手間がかかりますし、しっかり行うとなれば難しいですよね。
そんな時は、日頃できる簡単な方法でお手入れしましょう。
定期的にゴミを取り除く
掃除機や粘着テープを使って表面のゴミを取ったり、取り外し可能な部分は取り外してゴミを叩き落としましょう。
汚れた箇所は水拭きする
汚れた箇所は早めに汚れを取り除くのが鉄則です。
除菌スプレー+天日干しする
ゴミやホコリを取り除いた後は、除菌スプレーを噴射して短時間の天日干しも効果的です。
チャイルドシートのクリーニングを利用する
専門業者にクリーニングを任せるという方法もあります。