【ビーズクッションのダニ掃除・洗濯方法】洗い方や手入れの仕方、干し方など【クリーニング】

ビーズクッションのお手入れ

 

一見するとどれも同じようで、触ると触感の違いを実感することはありませんか?それは、ビーズの「大きさ」と「硬さ」などの種類が異なるからです。ビーズの大きさは2~3㎜の極小のものから、数cmの大きさのものまで様々な種類があります。最近はマイクロビーズなど微細構造のものも注目されています。このビーズの大きさによって、値段や耐久性、感触が違ってくるわけですね。一般的には、ビーズが小さいほど高価で耐久性があり、大きいものは安価ですが耐久性は劣るという傾向があります。また、クッションに入れられたビーズの量でも感触に差が出ます。ビーズが多く密度が高いほど、低反発を連想させる様な状態を作り出してくれます。

 

 

ビーズクッションの洗い方

 

普通のクッションと異なり、ほとんどのビーズクッションはカバーだけを取り外して洗濯することはできないでしょう。そのため、丸洗いが基本になります。水洗いが可能かどうかは、洗濯表示を確認しましょう。手洗いのみ可、洗濯機も可の場合など書かれていますので、表示内容を守って洗って下さい。水洗い不可のマークがある場合は、残念ですが自宅での洗濯はできません。専門のクリーニング業者、もしくは製造元のクリーニングサービスを利用するようにしましょう。

 

洗濯機による洗い方

洗濯表示で洗濯機マークがついている場合は、基本的に洗濯しても良いでしょう。ただし、洗濯時の摩擦によってビーズの形状が変わってしまい、水に触れることで多少の劣化を招く場合があります。型崩れや劣化を心配する場合は、手洗いした方が無難です。

 

洗濯機を利用する際は、下記の点に注意しましょう。

 

◆洗濯ネットに入れる

洗濯時の衝撃で生地が破れてビーズがこぼれ出る可能性も否定できません。ビーズが出てしまうとなると、後処理が大変ですし最悪の場合は洗濯機が故障することもあるでしょう。必ず洗濯ネットに入れて予防しましょう。

 

単独で洗う

ビーズクッションは中の密度が高いので、他の洗濯物といっしょに洗うと中まできちんと洗えているかが心配なところです。できるだけ単独で洗うようにしましょう。また、単独で洗うことで衣類同士の摩擦が減るので、生地に負担をかけず優しく洗うことができます。

 

脱水時間を短めに設定する

通常の衣類よりも脱水時間を短めに設定しましょう。高速回転を始動し始めてから、10秒程度で止めるようにします。足りない場合は少しずつ脱水時間を追加します。ただし、脱水時間が長いと、生地が破れてビーズが飛び出すこともあるのでご注意を。脱水が不十分な場合は、バスタオルなどでタオルドライし、余分な水分を取り除きましょう。マイクロファイバータオルだと大量吸収も可能ですよ。

 

手洗い方法

ビーズクッションは中に入った大量のビーズも洗うことになるので、水に濡らすと重く乾燥させるのにも十分な時間を要します。そのため、一部が汚れた場合は部分洗いをして、たまに丸洗いする方法をおススメします。

 

手洗い方法(部分洗い)

一部分だけ汚れてしまった場合は、洗うのも乾燥させるのも簡単な部分洗いがおすすめです。

 

手順

①ぬるま湯に中性洗剤を溶かし、タオルなどに染み込ませます。

②タオルを絞り、余分な水気を取り除きます。

③汚れた箇所に②のタオルを使い、叩くようにして拭きます。

汚れが薄くなり落ちるまで何度も繰り返しましょう。

④水に濡らした別のタオルで拭き、洗剤成分をしっかり取り除きます。

⑤風通しの良い日陰干しで乾燥させましょう。

 

手洗い方法(丸洗い)

クッションはよだれや皮脂汚れ、汗などが吸着するので、長い間お手入れしないと黄ばみや臭いがついてしまいます。季節の変わり目など、折を見て丸洗いしてあげましょう。

 

手順

①クッションの大きさに合わせた容器を用意します。

大きいものの場合は、洗面台やお風呂場に栓をして利用しましょう。

②容器に40℃前後のぬるま湯をはり、オシャレ着洗剤を溶かしましょう。

分量は各商品表示に沿って入れて下さい。ただし、洗濯表示に洗剤不可と記載があるものはぬるま湯だけにしましょう。汚れがひどい場合は、1時間ほど浸け置きします。

③②にビーズクッションを入れて、押し洗いします。

ビーズクッションは水に入れると浮き上がるため、内部まで浸透させて汚れを落とすのは一苦労です。お餅をつくように体重を乗せながら繰り返し押し洗いすると良いでしょう。

④綺麗な水にはりかえて、すすぎ洗いします。

⑤バスタオルに包んでタオルドライしましょう。

タオルドライができない大きいサイズは、洗濯機の脱水機能を利用します。脱水時間は長くとも20~30秒に抑えて下さい。

⑥風通しの良い日陰干しで乾燥させましょう。

大きいサイズだと乾かすのに数日かかることもあります。乾燥が十分でないと、雑菌が繁殖するだけでなく、使った時に中から残った水分が流れ出る場合もあります。

 

乾燥時の注意点

ビーズクッションは大量の細かいビーズが密集して入っているため、乾燥にとても時間がかかります。その上、水を吸った状態のクッションは移動させるのも大変です。中に水分が残ったままだとカビてしまうこともあるので、十分な乾燥は重要なポイントになります。天気予報をチェックして、晴れ間にしっかり乾燥させるようにしましょうね。乾燥させる際の注意点を見てみましょう。

 

陰干しする

適切な干し方は、風通しの良い場所での日陰干しです。直射日光による変色やビーズの劣化を防げます。急な雨が降っても大丈夫なように、屋根のある場所に干すようにすると良いかもしれません。大きいサイズになると、水を吸った状態のビーズクッションを何度も移動させるのは大変なので、事前に乾燥場所を確保しておきます。ローラー付きのメッシュ生地の椅子に乗せて乾燥させても良いでしょう。

 

ビーズの位置をかえる

ビーズクッションは密度が高いので、中に水分が残ったまま表面だけ乾いてしまうことがあります。数時間に一度、中のビーズを移動させるように動かしてビーズの位置をかえてあげましょう。また、上下左右などあらゆる方向に風が当たるように置き方を変えましょう。最後にビーズを動かしながら色々な箇所を押してみて、水が染み出る部分がないか念入りに最終確認しましょう。

 

コインランドリーの乾燥専用機を使う

家庭用乾燥機に比べ、乾燥能力も高く、脱臭や殺菌効果も期待できます。乾燥専用機を使ってしっかり乾燥させるのも一つの手です。雑菌の繁殖やダニの発生を抑えてくれるため、カビや生乾き臭も大幅に軽減できるでしょう。利用する場合は余熱が残っており、大きめサイズの乾燥専用機を選べば、よりキレイに乾燥できますよ。ただし、素材によっては温風乾燥が不向きな場合もあります。洗濯表示を確認の上、実施しましょう。

 

ダニを予防するには?

クッションとダニは切っても切れない関係です。衣類などと違って厚みがあり、産卵場所としても最適な環境なので、ダニが寄生しやすくなります。ダニが寄生した状態だと、痒みなどのアレルギーを招くこともあります。早々解決しましょう。

しかし、ダニは洗濯や日光照射だけでは完全に死滅しないという恐ろしい生命力を持っています。そんなダニの弱点は熱と乾燥です。中でも50℃以上の環境下に20分以上放置すれば死滅させることができるそうです。ダニ退治するにはどうすればいいのでしょう?見ていきましょう。

 

乾燥機を利用する

家庭用乾燥機だとしても50℃以上にはなるので、ダニ退治にはもってこいです。定期的に乾燥機にかけてあげることでダニを軽減できますよ。最後は掃除機を使って、死骸を吸い込むようにしましょう。

 

専用のダニ取り用品を利用する

専用のダニスプレーやダニシートを利用しましょう。ダニシートの良い点としては生きたまま捕獲できるので、死骸が残らずに心情的にも嬉しいです。

 

 

 

掃除機をかける

掃除機をかけることで、完全とは言わないまでもダニを減少させることができます。週に1度の習慣にしても良いかもしれませんね。

 

夏場は車中で放置

夏場の車中は非常に高温なので、通常の天日干しによる殺菌を上回る効果が期待できます。

 

 

ビーズクッションを長持ちさせる方法

 

商品によっては高額なビーズクッション。何年も使っているとへたって当初の触り心地や座り心地がなくなってきますね。長持ちさせるためにはどんなことをすればいいでしょうか?

 

風通しをする

こまめに風が当たる場所で乾燥させましょう。中まで風を通すイメージで、一定時間ごとにビーズを撹拌させて動かしましょう。変色を避けるために短時間で天日干しするだけでも、雑菌を減少させることができますよ。

 

除菌消臭スプレーを噴射する

日頃のお手入れの一環として、除菌消臭スプレーを利用しましょう。除菌もしつつ、ニオイも軽減できるので気持ちが良いですね。

 

カバーを取り付ける

ビーズクッションはカバーを取り外せない場合が多いです。丸洗いするとなると億劫になってしまいますよね。汚れを防止するためにも大きさに合わせたカバーを取り付けてあげましょう。

 

ビーズを補充する

使用年数が経つと中身のビーズ自体の耐久性が落ち、形が変わったためにヘタリが生じることがあるでしょう。そんな時はビーズを取り出して補充しましょう。自分好みにビーズの量をかえることもできるのでおすすめです。中身を取り出せない場合は縫い合わせを覚悟して、一部の糸を切って、サランラップの空芯などに通してビーズを取り出していきます。触感にこだわりを持つ方は、メーカー専用品のビーズもあるのでチェックしてみて下さいね。