スポンサーリンク
目次
リチウムイオン電池
内蔵バッテリーとして普及
リチウムイオン電池とは、主に、モバイル機器のバッテリーとして使われている電池です。
リチウムイオン電池単体では馴染みがなくても、スマホやノートパソコンの中に内蔵されているため、身近にあふれている電池です。
いわゆる充電式バッテリーであり、充電をしながら繰り返して使うことができる電池です。
充電できる二次電池
リチウムイオン電池のように、充電して、何度も繰り返して使うことができる電池のことを、二次電池と呼んでいます。
一方、アルカリ電池やボタン電池など、使い切りタイプのものを、一次電池と呼びます。
二次電池は、蓄電ができるため、寿命が長いです。
そして、二次電池は、一次電池と比べると、電圧が非常に高く、エネルギー密度が高いです。パワーが強く、小型・軽量化にも対応できるので、モバイル機器に適しているのです。
リスク
◆単体では売っていない
リチウムイオン電池は、原則、電池単体で販売はしていません。
通常は、デジカメやタブレットなどの機器の中に内蔵されている状態でしか、購入することができません。
というのも、リチウムイオン電池には、安全回路を設置することが必須となっているからです。
パワーがとても強い電池であるだけに、それなりのリスク管理を行うことが義務づけられています。
◆発火などのリスク
リチウムイオン電池は、一次電池よりも、発火などのリスクが高いです。
電池の容量以上に、充電や放電を行うことにより、発熱や発火、爆発などが生じるおそれがあるからです。
過去には、飛行機やスマホなどの、充電用バッテリーとして使われていたリチウムイオン電池が、発火や発煙したなどという事件もありました。
しかし、最近では、研究や改良を重ねながら、発火などを起こしにくい安全なリチウムイオン電池が、普及するようになりました。
それでも、乾電池などの一次電池に比べると、まだリスクは高く、取り扱いにも注意が必要です。
もちろん、ゴミとして捨てるときにも、リスクを避けるために、正しく処分する必要があります。
スポンサーリンク
ゴミとしての分類
普通ゴミはダメ?
リチウムイオン電池を、そのまま燃えるゴミに出すのはNGです。
リチウムイオン電池に、強い圧力をかけると、発火や爆発につながる可能性があるからです。
たとえば、ゴミ収集車の扉で押しつぶされたり、重い積み荷の下敷きとなることで、発火などが生じるリスクがあります。
とくに、古い電池では、小さな衝撃が原因で発熱することもありえます。
また、非常に高温な環境では、熱で電池が膨張して、発火などの原因となることがあります。
もし、ゴミ収集の過程で発火してしまうと、大きな事故やケガにつながるリスクがあるでしょう。
そのため、リチウムイオン電池は、普通ゴミに出すのは厳禁。生ゴミなどにこっそりとしのばせて捨てるのは、絶対に避けましょう。
資源ゴミとして捨てる
◆資源ゴミになる場合
自治体によっては、リチウムイオン電池を資源ゴミとして回収しています。
資源ゴミの中に、乾電池や水銀含有製品という分類がある場合は、そこに含まれることが多いです。
リチウムイオン電池が、資源ゴミの対象となるかどうかは、あらかじめ居住地の自治体に確認しておきましょう。
資源ゴミとなる場合は、回収指定日に、乾電池などと記載されたコンテナやカゴに捨ててください。
◆捨て方
・電池を取り外す
機器に内蔵されているリチウムイオン電池は、取り外してから捨てます。
スマホやデジカメなどの内蔵電池は、簡単に取り外しができるものがほとんどです。
なお、モバイル機器などから取り外しにくいリチウムイオン電池は、モバイル機器と一緒に、モバイル機器の捨て方に従って処分するのがいいでしょう。
・テープで絶縁する
自治体によっては、資源ゴミに出す電池に、テープを貼るように指示していることがあります。
テープを貼るときには、リチウムイオン電池の電極部分を、しっかりと覆うようにしてください。
テープで電極を覆うことで、絶縁ができ、電気ショートによる発熱や破裂を防ぐことができます。
なお、使うテープは、文房具のセロハンテープでOKです。
テープの幅が足らず、電極を全部覆いきれない場合は、複数枚を重ねて覆うようにしてください。
◆リサイクルする意味
リチウムイオン電池に含有されているリチウムは、希少な資源、いわゆるレアメタルです。
レアメタルは、正しい方法で選別し、抽出分離することで、もう一度資源として役立てることができます。
スマホなどのモバイル機器が普及して、リチウムイオン電池が多く出回っている近年では、リチウムイオン電池に含まれるレアメタルをリサイクルしようという動きが高まってきています。
リサイクルボックスに捨てる
◆リサイクルボックスとは
電池などを回収するためのリサイクルボックスに、リチウムイオン電池を捨てる方法があります。
リサイクルボックスは、家電量販店など、モバイル機器などを販売しているお店に設置されているものと、JBRCの協力店に設置されているものとがあります。
◆家電量販店のリサイクルボックス
家電量販店では、乾電池などを回収する、リサイクルボックスを設置していることが多いです。
たとえば、ヤマダ電機やビックカメラ、エディオンなどの主要な家電量販店では、入り口や家電コーナーの片隅に、リサイクルボックスが置かれています。
このボックスにリチウムイオン電池を捨てるだけで、リサイクル関連業者が、選別と廃棄を正しく行ってくれます。
近所に家電量販店がある場合は、リサイクルボックスがあるかどうかを問い合わせてみましょう。
◆JBRCのリサイクルボックス
JBRCとは、リチウムイオン電池などのリサイクル活動を行っている団体です。
JBRCでは、資源有効利用促進法に基づき、小型充電式電池の回収や再資源化を推進する活動を行っています。
こちらの団体の協力店では、要らなくなったリチウムイオン電池を回収しています。
協力店は日本全国にあり、電気屋さんやドラッグストア、ホームセンターやショッピングモールなど多業種にわたっています。
自分の住まいの近くにある協力店を探したいときには、JBRCのホームページにて、地域ごとに検索することができます。
◆捨て方
リチウムイオン電池の捨て方については、リサイクル回収ボックスや協力店などの指示に従いましょう。
回収ボックスによっては、電池の電極にテープを貼ったり、専用の回収袋に入れるように求められることがあります。
スポンサーリンク
捨てる以外の処分方法
買取りに出す
◆リサイクルショップや中古買取り店へ
スマホやタブレット、ノートパソコンなどに内蔵されているリチウムイオン電池は、モバイル機器と一緒に、買い取ってもらう方法があります。
たとえば、ブックオフやゲオなどのリサイクルショップや、パソコン機器専門の中古買取り店では、モバイル機器を買い取ってくれます。
電池が内蔵されている機器の状態によっては、ほとんど値段が付かないことがありますが、無料で引き取ってもらえることもあり便利です。
ただし、リチウムイオン電池単体での買取りは、行っていないことが多いです。
◆買取りの出し方
リサイクルショップや中古買取り店にモバイル機器を出す場合には、事前に、データ移行や消去などを行う必要があります。
電話帳などの個人情報、画像や動画などのデータを移行してから、モバイル内のデータを完全に削除するのがいいでしょう。
LINEなどのSNSデータや、ゲームなどのアプリ情報についても同様です。
リサイクルショップなどに買い取られたスマホは、修復や改修などを行った後、中古品として販売されることがほとんどです。
データを残したまま渡してしまうと、次に使う人が、悪意を持ってデータを転用することがあるため、注意が必要です。
ヤフオクなどへ出品する
モバイル機器については、ヤフオクやメルカリなどでの取引きも積極的に行われています。
この場合も、リチウムイオン電池を内蔵したままのモバイル機器を、出品することがほとんどです。
これらのサイトでは、自分で売値を決めることができるので、リサイクルショップよりも高い値段で売り払うことができます。
お小遣い稼ぎとなると同時に、リチウムイオン電池の処分もできるので、一石二鳥の方法です。
スポンサーリンク