ゴミとしての分類
インクカートリッジはプリンタなどで使われるインクの容器でありインクを供給する装置でもあるため、印刷をする際に必要不可欠なものです。
そこで一般家庭から出る使用済みのインクカートリッジをゴミとして分類する方法を紹介します。
不燃ゴミ(燃えないゴミ)
使い終わったインクを捨てる場合、基本は不燃ゴミに分類します。
これは、中にインクがあるかどうかに限らず、処理する手段が不燃ゴミとなります。
ただし、自治体の中には小見として回収を行わないところが結構あるので、その際は一般ゴミで出さないように注意が必要です。
回収しているかどうかはホームページのゴミ分類表や分別の記載された配布用紙などで確認することができるでしょう。
燃えるゴミ
自治体の中にはプランターのインクを燃えるゴミ(可燃ゴミ)として処分しているところがあります。
たいていは不燃ゴミですが、地域によっては不燃ゴミでは回収せず、燃えるゴミとなっているなど、お住まいの地域ごとに差があるので分別先をしっかりと確認しておきましょう。
お店のリサイクル回収
プリンタのインクカートリッジは、一般家庭のゴミに出す以外にリサイクルで出す方法があります。
主に家電量販店、インクの販売店に設置してある箱に入れてリサイクルに出すというのがゴミを分別する際にほとんどの自治体で勧められていることです。
一応、一部自治体でゴミとして回収できることにはなっていますが、インクカートリッジはできる限りリサイクルをすべく買ったお店で回収するように促しています。
その理由は、回収箱の設置を自治体の建物などの中に行う、「インクカートリッジ里帰りプロジェクト」の取り組みが全国的に行なわれているからです。
電池ボックスなど他の回収箱との見分け方は、里帰り君のキャラクターが描かれていることであり、それが専用ボックスの目印です。
また、郵便局などで回収箱を設置していますし、学校などの教育団体が行うベルマーク回収としてインクカートリッジを回収対象としています。
資源ゴミには出せない
リサイクルする場合、勝手に資源ゴミには出さないように注意しなければなりません。
資源だからリサイクルできると思っている方もいるかもしれません。
ですが、資源ゴミの回収に出してもインクカートリッジのゴミはリサイクルできるようにはなっていません。
間違って資源ゴミで回収されると、多くの場合、処理場ではインクを破棄するかそもそも回収を行わないのが普通です。
回収箱を探すのが面倒な人は、製品のメーカーの中には宅配回収の実施を行う会社もあるのでそちらを利用しましょう。
捨て方・廃棄方法
不燃ゴミ(燃えないゴミ)、燃えるゴミ
◆必要なもの
・透明なビニール袋、紙袋
◆手順
①インクカートリッジが使用済み(インク交換の指示が出ている)であることを確認します。
②インクがつかないように①を小さいビニール袋などに入れます。
③ゴミの回収日に、燃えるゴミや不燃ゴミと一緒に入れて回収ステーションにもって行きます。
純正品でないカートリッジは、回収ボックスには入れられないため、不燃ゴミや燃えるゴミで捨てます。
それ以外では収集できないことがほとんどです。
地域によってはプラスチックゴミを指示されることがあるので、分別の用紙(しおりやカレンダーなど)や役所などでインクカートリッジの細かい分別を確認しておきましょう。
お店のリサイクル回収
◆必要なもの
・透明なビニール袋、紙袋
◆手順
①近くにインクカートリッジの回収箱が設置されているところを確認します。
②捨てるインクを確認した後、ビニール袋に入れて汚れないように持ち運びます。
③後日、お店の回収ボックスに入れるだけです。
お店で回収箱に入れられたインクカートリッジは、回収後ゆうパックで作業所に送られ、メーカー別に仕分けします。
純正インクだけというのも大事なポイントです。
注意点として、壊れたカートリッジや分解されたものなどは入れないようにします。
特に破損のひどいものはリサイクルできないので気をつけましょう。
捨てる以外の処分方法
カートリッジに外からインクを注入する
製品によっては、カートリッジが空になっても外からインクを入れると使えるものがあるのでカートリッジを再利用しましょう。
純正品のほとんどは、そういった利用の仕方ができないようになっていて、インクを入れてもエラーになることがあるなど、素直に捨てるのがベストです。
未使用の買取・出品をする
プリンタを買い換えたり、間違えて別のインクを買ってしまったなど、未使用のインクカートリッジが不要になるという事例は意外とあります。
新品の場合、捨てたり分別でリサイクル回収に出すことももちろんできますが、売れるところに出せば新しいインクを買う費用の一部を捻出することができるでしょう。
エプソンなど知名度の高い未使用のインクカートリッジはある程度需要があるので、オークションやリサイクルショップで売ることができます。