人参の腐敗
人参は腐る?
人参をまとめ買いしたり、箱で大量に頂いたりと、たくさん人参を保存しておくと、一度に使いきれずに後からこれは腐っているの?
と不安になることもありますよね。
人参も保存方法によっては腐ってしまいます。
まずは腐るとどうなるのかを説明していきましょう。
人参が腐るとまずはぬめりが出てきてしまいます。
調理前の人参は固く、サラサラしていますが、腐ってくるとぬめりが出てきて感触も気持ち悪くなります。
中には溶けることもあるので、切って確認してみると良いでしょう。
また、見た目だけでなく異臭がすることもあります。ツンとする酸っぱい匂いがすれば、腐っている証拠ですので、注意が必要です。
このように、人参も腐ることがあるので、腐らせないように気をつけなければいけません。
更に詳しく原因などを見ていきましょう。
腐る原因
◆葉を付けたまま保存
スーパーではあまり見かけることがないので、スーパーで人参を購入する際には大丈夫なのですが、自家栽培や自家栽培をしている人から人参を貰うと、葉っぱがまだついている事があります。
人参の葉の部分は栄養を吸収していく働きがあるので、葉を切り落とさずにそのまま一緒に保存してしまうと、どんどん葉に栄養が吸収されてしまい、腐る原因になってきます。
◆湿度
人参は湿気にとても弱い野菜です。スーパーなどで人参を購入すると袋に入っていることが多いですが、これをそのまま保存してしまうと袋から水滴が出来始めます。
その水滴が人参に付いてしまうと、湿気も集まりやすくなり腐るまでの期間も短くなってしまいます。
そのまま保存は楽なのでついついしてしまいがちですが、腐ることを考えると一手間加えた方が後が楽なので袋から取り出して保存しましょう。
◆切り口を剥き出しに保存
人参を1本丸々使いきれなかった場合、残りを保存すると思いますがきちんと切り口の部分にラップを巻いていますか?
人参は切り口があるとそこから水分が抜けやすかったり、傷がつきやすかったりするので、すぐに腐ってしまいます。
そのため切り口にはしっかりとラップで覆い、保存しておくことをオススメします。
◆低温障害
低い温度の場所で人参を保存しておくと低温障害が起きたり、水分が失われやすいので腐りやすくなります。
夏場でなければ常温保存で十分ですし、夏場は冷蔵庫の野菜室に入れて保存しましょう。
冷蔵庫でも冷えすぎてしまわないように注意して保存します。
腐った場合の見分け方
◆真ん中が白い
人参を切ってみると真ん中が白くなっていることがあります。
これは成長障害の可能性が高く、腐っているわけではないので、食べても問題ありません。
気になるようであればしっかり火を通して、調理してみてください。
◆黒い
人参の先っぽの部分や、断面が黒いことがありますが、これは人参が変色してしまっただけですので、腐っているとは言いきれません。
変色だけの症状であれば削り落として食べることも可能ですし、害もないので大丈夫です。
しかし、変色と共に異臭がしている場合などは食べることを辞めておきましょう。
◆ぶよぶよしていて汁が出ている
人参は通常固いですが、そんな人参がふにゃっと柔らかい状態で、汁が出ている場合は腐っていると言えます。
見分け方も簡単なので、すぐに異変に気づくことが出来るかと思いますし、異臭も伴う可能性が高いのでこのような人参に出会ったら、すぐに処分することをオススメします。
人参が腐った場合の対処方法
部分的であれば削り落として調理
人参が一部分だけ腐っているのであれば、腐っている部分のみを切り落として、残りの部分を調理して使うことも可能です。
しかし、異臭がしていたり、腐っている部分が大半を占めている場合には、食べることはオススメ出来ませんので処分するようにしましょう。
念の為しっかりと火を通して調理することも大切です。
処分する
人参は腐敗が進むと、葉の部分や根元に白カビが生えてくることもあります。
そうなってしまうと、食べることをオススメできませんので、勿体ないですが処分してしまいましょう。
傷まないようにする保存方法
立てて保存する
人参は土の中で成長する際に立ったまま育ちます。
そのため、収穫されてからも立てて保存してあげる方が、腐る期間を伸ばすことも出来ますし、ふにゃっとしにくくなるのでオススメの方法です。
新聞紙
水気や湿気が苦手な人参は、ビニール袋などの水滴が出来やすい場所での保存は適していません。
一本ずつ新聞紙に包んで保存することによって、余分な水分を吸収してくれますし、光からも遮って貰えるので、人参にとっては最適な環境になります。
新聞紙が湿ってきたら、すぐに新しい新聞紙に取り替えて、湿気を集めにくい環境にします。