【乾燥わかめの保存方法】期間や場所、容器など【戻した後の保管方法も!】

乾燥わかめの賞味期限

乾燥わかめは保存食

乾燥わかめは、名前のとおり、わかめを乾燥させて作ったものです。乾燥させることで、生のわかめよりも長く保存することができます。冷蔵庫がない昔は、長く食べ物を保存することが生活に不可欠。ですので、乾燥できる食べ物は、乾燥させてから保存したというわけです。実は、わかめのような海草は、古くは縄文時代から乾燥させて食べられたという痕跡もあるようです。昔からの生活の知恵が、今も息づいているなんてなんだか不思議ですね。

 

市販の乾燥わかめ

現在では、乾燥わかめを、生のわかめから作る人はほぼいませんよね。ほとんどの人は、スーパーなどで売っている、市販の乾燥わかめを使っていると思います。ところで、この市販の乾燥わかめには、何個かの種類があります。たとえば、わかめをただ乾燥したもので、水で戻してつかうもの。また、塩漬けにしたわかめを乾燥させたもので、炊きたてのごはんなどに混ぜて、そのまま食べられるもの。他にも、複数の海草と一緒に乾燥させており、水で戻して、サラダなどとして食べるもの、などが挙げられます。

 

開封前の乾燥わかめ

賞味期限

市販の乾燥わかめには、賞味期限が記載されています。賞味期限はかなり長く、1~2年後の日付が記載されていることが多いです。ですので、開封さえしなければ、賞味期限となる1~2年後までは日持ちします。でも、スーパーのワゴンセールなどで買うと、わずか1ヶ月後に賞味期限が迫っている場合もあります。すぐに食べる場合はそれでもいいのですが、しばらく保存するときには、賞味期限は長い方がいいですよね。乾燥わかめと言えども、購入するときには賞味期限を確認しましょう。

 

賞味期限が過ぎても食べられる?

賞味期限が過ぎた乾燥わかめは、すぐに食べられなくなるわけではないです。過ぎてから1~2ヶ月であれば、食べてもほぼ大丈夫です。ただし、これはあくまでも、開封していない乾燥わかめに限られます。そして、食べる前には必ず、変色や臭いなどが生じていないかを確認してくださいね。

 

1~2ヶ月の誤差は許容範囲!?

そもそも、乾燥わかめの賞味期限は、月単位で表示されていることが多いです。たとえば、2022年3月と記載されている場合、3月の1日から31日までを含めて、3月ということになりますよね。ですので、1日に食べても、31日に食べても、ほぼ大丈夫!ということです。このように考えると、1~2ヶ月の誤差は、大して影響はないと言えます。

 

未開封でも密閉が弱いことがある

市販の乾燥わかめは、きっちりと密閉してパッキングされています。封を開けるまでは、空気や水気が入らないような作りになっているはずです。しかし、ごく稀に、しっかりと密閉がされていない包装で売られているものがあります。これは、スーパーで誰かが触わったり、落としたりするなど、人災がひとつの理由です。また、小さなお店で手作りしている商品では、機械やチェックの不備で、パッキングが弱くなっていることもあります。見た目からして、密閉具合が弱そうに見える乾燥わかめは、賞味期限まで置かず、早めに食べてしまうのが無難です。

 

開封した乾燥わかめの賞味期限

1ヶ月を目安に食べて

開封した乾燥わかめは、賞味期限までは持たないです。開封した日から、1ヶ月を目安にして食べ切りましょう。もちろん、開封したときの条件や環境によっては、1ヶ月も持たないこともあります。開封した後は、使うたびに、わかめの色や状態を確認してから食べるのがいいです。

 

水戻しした乾燥わかめ

いちど水で戻した乾燥わかめは、日持ちしません。できるだけ早めに食べるようにしましょう。水戻しした乾燥わかめは、生のわかめとほぼ同じです。冷蔵庫に入れて保存し、翌日までに食べるのが安心です。

 

 

乾燥わかめを保存するとき

常温で保存OK

高温や直射日光は避けて

乾燥わかめは、常温で保存できます。開封した後も、とくに冷蔵庫などに入れることなく、その辺に置いておいてOKです。ただし、電子レンジの上やコンロの近くなど、高温となる場所は避けてください。また、窓辺など、直射日光が当たる場所も避けた方がいいです。どちらの環境も、乾燥わかめが変色するなど、劣化しやすくなります。

 

冷蔵庫はお薦めしない

乾燥わかめを、冷蔵庫や冷凍庫に入れる必要はないです。冷蔵庫に入れた方が長持ちするかな・・・と思いがちですが、乾燥わかめにとっては意味がない、というか余計なお世話です。実は、冷蔵庫や冷凍庫の中は、適度に湿気があります。ここに、きちんと密閉できていない乾燥わかめを入れてしまうと、湿気が付き、劣化しやすくなることがあります。乾燥わかめは、常温でも充分日持ちするので、冷蔵庫に入れなくても大丈夫です。もし冷蔵庫に入れて保存する場合は、とにかくしっかりと密閉してからにしましょう。

 

湿気を避けて保存

湿気を吸いやすい

乾燥わかめは、湿気が苦手です。水気が入ると、一気に劣化しますのでご注意ください。とくに乾燥わかめは、水やご飯の水分で戻して使うため、水気をよく吸います。空気中に漂っている湿気も、ぐんぐんと吸い込んでしまいます。乾燥わかめを保存するときには、何よりも湿気に敏感になってくださいね。

 

湿気ると香りが変わる

湿気を少しぐらい吸っても、水戻ししたときのように柔らかくなるわけではありません。見た目や質感は、乾燥わかめのままなので、湿気を吸ったことに気付きにくいです。しかし、いちど湿気を吸うと、まず、匂いがちょっと変わります。わかめ独特の磯の香りではなく、ちょっと古めかしい匂いと言うのでしょうか。あまり美味しくなさそうな匂いになります。ですので、匂いがちょっと変わってきたなと思ったら、すぐに使ってしまうに限ります。

 

湿気によるカビに注意

湿気を吸った乾燥わかめを、そのまま置いておくと、カビが生えることもあります。ですが、わかめのカビというのは、本当に分かりにくいです。まず、匂いを嗅いでみて、カビ臭さを感じたら、完全にNGです。また、乾燥わかめをワサワサと降ってみて、白っぽい粉のようなものが付いていたら、やや注意です。なお、おにぎり用の乾燥わかめでは、あらかじめ塩を振ってある状態です。わかめに付いている白い粉は、おそらく塩分ですので、安心してくださいね。

 

乾燥わかめの保存方法

密閉して冷暗所へ

封を開けた乾燥わかめは、湿気が入らないように密閉して、冷暗所に保存しましょう。この二点を守れば、1ヶ月は余裕で持ちます。きちんと密閉ができていれば、数ヶ月は問題なく食べられると思います。言わば、乾燥わかめの保存は、密閉しだい。いかにして、水気と空気が入らないようにして保存するかが、長持ちさせるコツです。

 

食品クリップで留める

それほど長く保存しない場合は、封を留めておくだけでOKです。食品クリップなど、封をしっかりと閉じられるものを使ってください。口を縛ったり、輪ゴムで閉じる方法は、密閉が弱いのであまりお薦めしません。なお、食品クリップで留めた乾燥わかめは、さらにビニール袋に入れて口を縛っておくと、密閉度が高くなります。

 

ジップロックに入れる

乾燥わかめは、ジップロックなどの密閉袋に入れて保存すると安心です。乾燥わかめの袋ごと入れてもいいし、中身だけをジップロックなどに移してもいいです。わかめを入れた後は、しっかりと空気を抜いてからジッパーを閉じましょう。なお、中身のわかめだけを移した場合は、ジップロックに必ず、わかめである旨と開封日を書いておきましょう。乾燥わかめは、黒くて縮れている見た目なので、何か分からずに見ると結構ドッキリします。腐って萎びた食品に見えないこともないですからね。

 

ガラス瓶を利用する

空いたガラス瓶などがあれば、乾燥わかめを保存するのに利用できます。たとえば、ジャムの瓶や、海苔やなめ茸などの入っていた瓶が使いやすいです。乾燥わかめが少量の場合は、あまり大きくない瓶の方が、一緒に入る空気が少ないため、保存に適しているからです。なお、ガラス瓶に移したときも、わかめである旨と開封日を、忘れずに書いておいてください。

 

保存容器に入れる

タッパーや保存瓶へ

長く保存するときには、食品用の保存容器に入れると分かりやすいです。タッパー容器のほか、セリアなどで売っている保存瓶なども利用できます。さらに、この容器に、シリカゲルなどの乾燥剤を入れることで、長期保存が可能となります。シリカゲルについても、セリアなどの100均で購入できますので、探してみてくださいね。

 

保存方法

① 買ったばかりの保存瓶は、埃などが付いていることがあるので、いちど水洗いします。しっかりと乾かして、水気を残さないようにしましょう。また、耐熱ガラスを使った保存瓶では、熱湯を通して、殺菌消毒を行っておくと安心です。

② 保存瓶がきちんと乾いたら、シリカゲルなどの乾燥剤を入れます。乾燥剤は必ず、食品用のものを使ってください。海苔やお菓子に付いていた乾燥剤を、再利用してもOKです。

③ 乾燥わかめを、保存瓶の中に入れ、キャップをしっかりと閉じてください。ラベルなどに、開封日などを記載して貼っておきましょう。

 

 

使うときの注意点

濡れた手で触らない

乾燥わかめを使うとき、濡れた手で触わってはいけません。基本的に、袋の中に手をグイッと突っ込むのはNGです。袋を軽く振って、使う分だけを器に出すといいです。清潔で乾いたスプーンを使い、すくい取ってもOKです。

 

お鍋などの蒸気に近づけない

フライパンやお鍋に直接、乾燥わかめを入れるのはNGです。いちど器に入れてから、お鍋などに投入しましょう。と言うのも、熱したお鍋からは、蒸気がふつふつと湧き上がっています。乾燥わかめの袋をお鍋に近づけて入れると、袋の中に蒸気が入り、湿気る原因となります。炊きたてご飯のときも然り。わかめご飯の素を、ホカホカのご飯に直接掛けると、袋の中が湿気りやすくなります。実は、乾燥わかめが湿気る原因で、一番多いのがこのやり方です。面倒なのは分かりますが、乾燥わかめの袋は蒸気に当てず、いちど器に移してから使いましょう。また、わかめご飯の場合は、ご飯を入れる前に、乾燥わかめを投入するといいです。