【卵焼き器にくっつくのを解消】くっつかない方法やフライパンが焦げる原因【だし巻き卵対応】

 

卵焼き器にくっつく原因

温度が低い

◆卵焼き器を熱していないと・・・

よくある原因のひとつが、卵焼き器が充分に熱されていないことです。コンロに置いてすぐに、卵を流し入れてしまうと、ほぼ確実に卵がくっつきます。卵焼き器は最初に充分に熱し、少し強めかと思うぐらいの火力で調理するのが、卵焼きをくっつきにくくするコツです。

 

◆対策

卵焼き器やフライパンは、卵を入れる前にじっくりと温めてください。コンロを中火からやや強火に設定して、30秒から1分ほど熱します。熱くなりすぎていたり、焦げることが心配なときは、濡れ布巾に一瞬置いて、卵焼き器を冷ますとちょうど良くなります。

 

 

焦げつき

◆焦げカスが残っていると・・・

卵焼き器に、前に調理したときの焦げカスが残っていると、卵焼きがくっつきやすくなります。表面が黒いフライパンなどでは、焦げなどの汚れが見えにくいため、洗い残りが生じていることがあります。焦げカスが残っているかどうかは、ライトの真下で照らして見たり、手で触るなどして、確かめましょう。

 

◆対策

卵焼き器やフライパンに残った焦げなどの汚れは、気付いたときに素早く落としましょう。通常の洗い方で落ちなかった、卵焼き器の焦げ付きは、重曹やクエン酸などを使って洗うのがお薦めです。フライパンでは素材に応じて、クレンザーやタワシなどを使って落としましょう。

 

卵の水分

◆溶き卵の水分が多いと・・・

溶き卵に含まれる水分が多いと、卵焼き器にくっつきやすくなります。たとえば、だし巻き卵を作るときには、だしや酒、醤油などを入れるため、溶き卵の中の水分が多くなります。そして、醤油やみりんなどを入れると、卵が焦げやすくなるという難点もあります。

 

◆対策

卵をくっつかせないことは大事ですが、それ以上に味付けは大事です。くっつき防止のために、だしや醤油などをわざわざ減らす必要はありません。ただし、だしなどを多めに入れた溶き卵は、ひとときも目を離さないぐらいの気持ちで、調理に専念しましょう。また、粉末のだしを使うと、だしの水分を減らすことができます。

 

 

卵焼き器にくっつくのを防ぐには

 

油をひく

 

◆油をひく理由

卵焼きを作るときは、ふんだんに油をひくのが、うまく作るコツです。油が、溶き卵とフライパンなどの間に膜を張るので、卵がくっつきにくくなります。油は、まんべんなく全体にひくのがポイントです。

 

◆卵焼き器でのひき方

卵焼き器の場合は、油を垂らしてから、キッチンペーパーなどで薄く全体に伸ばします。四隅や縁にも、忘れずに油を塗りましょう。また、溶き卵を入れて一巻きした後も、油を塗り直します。このときは、最初に使ったキッチンペーパーの残り油を、さっと塗るぐらいで充分です。卵焼き器で作るときには、卵を一巻きするごとに、こまめに油を補給するようにしましょう。

 

◆フライパンでのひき方

フライパンでは、底に小さな円を描くように、やや多めの油を垂らします。そして、フライパンを持ち、左右前後に底面を動かして、油を隅まで流します。うまく流せないときは、キッチンペーパーなどで全面に伸ばしてください。

 

適温に調整する

◆適温に調整する理由

卵焼き器のくっつき防止には、卵を適温で焼くことが大切です。卵焼き器は、温度が低いとくっつきやすくなり、温度が高いと焦げやすくなります。

 

◆適温にするには

卵焼き器は、最初によく温めておきましょう。中火で一分程度熱しておき、熱くなりすぎていたら、濡れ布巾の上に置いて冷まします。適温の目安は、溶き卵は菜箸の先で落としたときに、ジュワーと長い音が出るぐらいです。

 

◆ガスコンロは温度調整しやすい

卵焼き器を使うときには、ガスコンロのほうが扱いやすいです。ガスコンロでは、火力の調節がしやすいため、卵焼き器を適温に保つのに便利です。つまみでの調整だけでなく、卵焼き器を持ち上げて、火から離して温度を冷ますなどして、微調整することも可能です。

 

卵の取り扱い

◆卵は常温に

卵を常温にしておくと、卵焼き器にくっつきにくくなります。卵焼き器を適温に設定しても、卵の温度が低いと、全体を熱するのに時間がかかり、卵がくっつきやすくなります。卵は調理する少し前に、冷蔵庫から出して常温に置いておきましょう。

 

◆適度に混ぜる

卵は、黄身と白身を混ぜて、溶き卵にしてから焼きましょう。卵焼き器の上で卵を割って、かき混ぜながら焼くのは、くっつきやすくなるのでNGです。ただし、卵の混ぜすぎには注意。あまり長く混ぜていると、卵のとろみがなくなって、卵焼きを作りにくくなります。

 

◆何度かに分けて流し入れる

溶き卵は、少しずつ流し込むのが、うまく作るポイントです。何度も流し入れるのが面倒だからといって、溶き卵を多めに入れるのはNG。溶き卵が温まるのに時間がかかり、卵焼き器にくっつきやすくなります。卵焼き器で作るときには、少なくとも3回から4回には分けて、溶き卵を流し入れるようにしましょう。

 

卵焼き器の取り扱い

◆洗剤で洗わない

卵焼き器のお手入れを誤ると、卵がくっつきやすくなることがあります。たとえば、卵焼き器では、洗剤を付けて洗うのは、あまり好ましくありません。ぬるま湯で流すか、スポンジで軽く洗うのに留めてください。

 

◆銅製の卵焼き器

料理好きの人には、銅製の卵焼き器が人気です。お店の一皿のように、ふんわりと柔らかい卵焼きが作れるのが特徴です。使うごとに馴染むので、ひとつの卵焼き器を、長く愛用できるのも魅力です。ただし、銅製の卵焼き器といえども、調理方法やお手入れ方法を間違えると、卵がくっつきやすくなります。最初に使うときには、よく油を馴染ませておき、使用後は、さっと水洗いして、キッチンペーパーで拭き取りましょう。

 

◆加工の卵焼き器

卵焼き器やフライパンは、テフロン加工のものを使うと、卵がくっつきにくいです。テフロン加工したものでは、油をひかなくても調理ができるほど、滑りがいいのが特徴です。そのため、油を入れ忘れたり、温度が低すぎたとしても、卵をくっつけずに調理することができます。ただし、テフロン加工であっても、使ううちに剥がれや傷みが生じて、卵がくっつきやすくなることはあります。

 

アルミホイルを敷く

テフロン加工が剥げて、くっつきやすくなった卵焼き器などでは、アルミホイルを敷いて調理するといいです。アルミホイルは、シリコン加工などが為された、調理用のホイルを使ってください。たとえば、クックパー・フライパン用ホイルでは、調理面がつるつるとしており、卵焼きが作りやすいです。強くて破れにくいので、菜箸でかき混ぜるときなどにも安心です。

 

マヨネーズを入れる

油をひくのにプラスして、溶き卵に油分を足すと、卵がくっつきにくくなります。といっても、普通にサラダ油を足すと、味付けの配分が崩れてしまいます。そこで、油分をプラスしたいときにお薦めなのが、マヨネーズです。マヨネーズの油分が、卵をくっつきにくくするとともに、卵焼きにコクとまろみを加えてくれます。