【まな板のカビ取り方法】黒カビ・黒ずみの落とし方や除菌方法、洗い方【木、プラスチック製など】

まな板のカビ取り

まな板がカビる原因は?

毎日色々な食材を切っていれば継時劣化するのは当然の話。まな板が黒ずむ理由としては、カビの他に食材に含まれる鉄分が流れ出たことも考えられます。黒ずんだ部分がカビか、鉄分によるものかは判断しづらいです。そのため発生した時点で早めに対処するようにしましょう。特に、まな板がカビやすい原因は以下のことが考えられます。

 

◆まな板の表面に傷がついているから

食材を包丁で切る時に、まな板の表面も少なからず傷跡がつきます。そこから菌が増殖して結果的にカビを発生させる場合も多いです。まな板の使用用途から避けられないことですが、傷つきにくくする方法を行えば、より長持ちさせることができるでしょう。

 

食材の汚れが落ち切っていないから

洗浄不足がある場合や、包丁でできた傷跡に汚れが入り込んで取りきれない場合は劣化する原因になります。野菜や果物など少し切っただけだからと水洗いだけですますと、汚れが残っていることがあります。

 

水気を拭き取っていないから

洗浄後の乾燥作業でも注意が必要です。水洗いしてそのままにしていると、乾燥中に雑菌が増殖する危険性があります。乾いたふきんでさっと水気を取り除いてから乾燥させるようにしましょう。

 

 

カビの落とし方

 

まな板は消耗品なので永遠に使うことはできません。しかし、日頃のお手入れや汚れた時の対処法を正しく行えば、お気に入りのまな板の活躍を長くすることもできます。お手入れの一つとして、カビを落とすことが挙げられますね。カビと言えば、黒ずんで見た目からも不衛生な印象を持たせてしまいます。例え使用感があってもカビの有無で印象は大きく変わります。カビが生えてしまった時は以下の方法を試しましょう。

 

木製まな板の場合

木製まな板の場合は漂白剤等の薬剤に耐性がありません。薬剤が内部に浸透してしまい、すすいだだけでは取りきれない危険があります。そのため、そうした薬剤を使用する以外での方法でカビを落とす必要があります。

 

粗塩で落とす

塩には殺菌効果があります。また、粗塩を使うことで研磨剤としての役割が加わり、汚れをかき落とす効果も発生します。カビの部分に粗塩をかけ、その上からふきんをかぶせて、塩をすりつぶすように上下させながら擦りましょう。

調味料として使う機会が多い細かい粒子タイプの塩は、研磨効果が下がるのであまりおススメできません。カビがそこまで進行していない場合、レモン汁を使ってもかいません。レモン汁をかけて15分~30分時間を置き、タワシで擦り洗いしても良いかもしれません。

 

サンドペーパーで削る

DIYをやる人にとってはなじみ深いサンドペーパーを使う方法もあります。カビができた表面をサンドペーパーで削り取ります。サンドペーパーは数字が小さくなるほど目が粗いものになります。表面をなめらかに仕上げるためにも、目の粗いものと目の細かいサンドペーパーを両方使って削り取ると良いでしょう。目が粗いものとしては80~150番、目が細かいものとしては180~250番前後がオススメします。表面にできた傷もキレイに削り取れば、新品のように使うことができるかもしれませんね。一回に削り取る厚さは約5㎜でOKです。

 

研磨剤入り商品を使う

研磨剤入りのスポンジが自宅にあるようであれば、擦り洗いしてみましょう。また、クレンザーを使ってスポンジで擦り洗いする方法でも効果が期待できるでしょう。クリームタイプのクレンザーは初心者向けです。表面を傷つけにくく、伸びも良いので擦りやすいです。頑固なカビの場合はクリームタイプよりも粉末状の方がより落とすことができます。

 

 

プラスチック製まな板の場合

プラスチック製まな板は木製まな板よりも薬剤に強いため、市販の薬剤等を使用することもできます。以下の方法を試してみましょう。

 

重曹を使う

カビた部分に重曹と少量の水をかけて、ふきんやスポンジで擦り取りましょう。

木製まな板に重曹を使うと、重曹のアルカリ性と反応して黒ずむ原因になる場合もあります。木製まな板で試す場合は、汚れがひどいからといって長時間重曹と接触させず、すばやく作業するように十分に注意して下さい。

 

キッチン用漂白剤を使う

キッチン用漂白剤を吹き付けて、カビを落としましょう。魚や肉の生臭さが気になる場合にも効果的です。キッチン用漂白剤は塩素系が多く、使用時は十分注意する必要があります。ゴム手袋の着用や十分な換気が必須になります。使用上の注意を確認の上、作業するようにしましょう。

 

 

酸素系漂白剤を使う

カビには塩素系漂白剤よりも酸素系漂白剤の方が効果的だと言われています。バケツなど、まな板がしっかり浸かる大きめの容器に酸素系漂白剤と水を入れ、数時間つけこみましょう。商品によって漂白剤と水の割合も変わるので、表示内容を確認して下さい。塩素臭が苦手な方や強い薬剤が苦手な方は、酸素系漂白剤なら塩素臭もなく、より安全ですね。

 

大きい容器がない場合は、漂白剤を溶かした水にふきんを浸し、カビの部分にふきんをかぶせてもかまいません。浸したふきんは絞らずに、水が滴る状態でそのまま使いましょう。乾燥が気になる場合はふきんの周りをラップで巻き、浸透率を高める方法もあります。

 

カビ取り用洗浄剤を使用する

まな板のカビの部分にキッチンペーパーを被せ、その上からカビ取り用洗浄剤を噴射します。しばらく経ってから水で流します。洗剤が残らないように十分にすすぎましょう。

 

 

汚れの防止方法

 

まな板の汚れやカビを防ぐために、日頃のお手入れを気遣うことで長く使うことができます。

 

使用前は水で濡らす

まな板を使用する前に水で十分濡らした後に使い始めることで、表面をコーティングして汚れの付着を防げます。木製まな板であればオリーブオイルを塗って、油分を含ませる方法もあります。

 

魚や肉などのタンパク源を切った後は水洗いする

魚や肉などタンパク質を含む食材を切った時はまず水洗いします。食材に含まれた油脂分がべとついてお湯で洗い流したくなりますが、タンパク質はお湯で固まってしまいます。水洗いでタンパク質をしっかり流した後に、通常通り食器用洗剤で洗えばキレイに汚れを落とせます。

 

お湯をかける(※プラスチック製まな板に限る)

60℃以上のお湯をかけることで除菌ができます。週に2~3回を目安に行いましょう。しっかり除菌をしたい時は、プラスチック製まな板の種類によっては煮沸消毒しても良いでしょう。プラスチックの種類によっても変わりますので、耐熱温度は必ず確認して下さい。

ただし、木製まな板の場合は、お湯をかけたり煮沸することで、反り返りやひび割れの原因になります。お湯による殺菌は避けましょう。

 

水洗い後は水気を拭き取る

乾いたふきんで水気を取るとよりカビを防げます。早く乾燥させるために食洗機の乾燥機能を使う場合や、直射日光に当てて乾燥させる場合があるかもしれません。しかし、木製まな板の場合はひび割れ、変色などを招くこともあるので、水気を拭いてから自然乾燥する方法を行うようにしましょう。

乾燥させる際は、吊るして干すと効率的かつ衛生的です。すべての面が空気に触れる状態で完全に乾かすことで、内部に残った湿気からカビを発生させる心配もありません。

 

汚れ防止シートを使う

汚れを防止するまな板専用シートがあります。これをまな板の上に敷くことで野菜や果物の色移り、魚や肉などのニオイや汚れがまな板に定着することを防げますよ。

 

 

汚れ防止効果が高いまな板を選ぶ

木製まな板の場合は「青森ヒバ」と呼ばれる種類を使ったまな板が汚れに強いとされます。ヒノキキチオールとβドラブリンという成分が強い抗菌効果をもたらしてくれます。ヒバでできた家屋や家財には虫が寄り付かないとしても有名です。まな板としてはポピュラーなヒノキは刃あたりが良いとされますね。使い勝手や優先したい項目を考え、木の種類を使い分けしましょう。

プラスチック製まな板の場合は抗菌仕様で傷がつきづらいものを選ぶようにすると良いでしょう。

 

使用用途で使い分ける

1枚のまな板で色々な食材を切るのではなく、まな板を複数持ち、使い分けることでニオイや色移り、汚れなどを防ぐことができます。魚や肉などの生モノには食中毒などの観点からも使い分けが効果的とされ、食品工場では常識となっているそうですよ。

 

まな板の寿命は?

 

皆さんがお持ちのまな板は、今どのくらい使っているものでしょうか?まな板には木製、プラスチック製、シリコンなどを使った物が多いですね。それぞれの平均寿命は、木製まな板は7年前後、プラスチックやシリコン製まな板は2年前後だと言われています。もちろん使用状況やお手入れ頻度などによっても寿命は異なります。どんな物もずっと使い続けることはできません。衛生面や安全面などから、古くなったら新しい物と交換してあげることも必要です。