【ニンニクのカビ】食べられる?カビの対処法や見分け方などを紹介!

 

ニンニクのカビ

 

カビる原因

 

ニンニクには、生ニンニクと乾燥ニンニクがあります。

 

違いについて最初にご説明します。

 

生ニンニクの場合、茎の長い状態で販売されており、表面が綺麗な白色をしています。

 

一方、乾燥ニンニクでは、茎が切り取られて短く、表面の皮も茶色味を帯びたパリパリした状態です。

 

普段、私達は乾燥ニンニクを目にする機会が多いかと思います。

 

それぞれカビる原因が少しずつ異なるので、順に見ていきましょう。

 

◆生ニンニク

実は、生ニンニクは足が速いと言われており、収穫後にガクンと鮮度が下がっていきます。

 

乾燥ニンニクと比較すると一目瞭然ですが、水分量が断然多く、カビが発生しやすい状態と言えます。

 

鮮度が大事になってくるため、保存状態が良いとしても、収穫後1週間~10日以内に食べ切る必要があります。

 

乾燥ニンニク

乾燥ニンニクは収穫後に乾燥させ、水分を飛ばした状態で販売されています。

 

しかし、天候の影響や乾燥が不十分だった等で、湿気が籠ってしまい、カビる原因となってしまいます。

 

保存状態

どの野菜にも言えますが、保存状態は重要です。

 

ニンニクは袋やネットに入って販売されていることが多いですね。

 

購入時にはネットに入ったニンニクを購入すると良いでしょう。

 

袋に入ったものと比べると、収穫後から販売中を通じて、通気性が良い保存状態であるからです。

 

 

カビの見分け方

 

ニンニクにカビが生えると、どんな状態になるのでしょうか?

 

見分け方について簡単にご紹介します。

 

皮表面の状態を確認

ニンニクを皮付きのままで保存していた場合、まずは表面に黒ずんでいる所や白いふわふわした付着物がないかを確認して下さい。

 

また、皮の一部がただれた状態になっていたり、極端に柔らかい部分は、湿気を吸ってカビが発生し始める可能性があります。

 

実の状態を確認

皮に問題なくても、カビは内部発生している可能性があります。

 

実の一部または全体が変色していたり、ぶよぶよと柔らかい場合は、腐ってカビが進行し始めています。

 

諦めて捨ててしまいましょう。

 

 

カビの種類

 

一口にカビと言っても種類が豊富です。

 

カビの色によって、特徴が異なることがあるので、例を挙げて確認していきましょう。

 

白いカビ

ニンニクに生える白いカビとしては、ふわふわした綿状の白色のカビです。

 

菌糸が伸びてタンポポの綿に似た形状をしています。

 

また、色は同じでも、斑点粉状の白いカビを見かけることもあります。

 

黒いカビ

ススのように一部黒くなっていたり、黒く凹んでいる場合は、黒カビの可能性が高いです。

 

黒カビの中にはアレルギーを引き起こす場合もあるので、免疫力が低い方は注意が必要です。

 

発見した場合は速やかに捨てましょう。

 

青いカビ

皮や実の一部に緑色の粉状のものが付着している場合は、青カビの可能性が高いです。

 

青カビの中には、マイコトキシンという毒性が高いものもあるので、食べないように注意して下さい。

 

 

カビても食べられる?

 

結論から言えば、カビたものは食べないに越したことがありません。

 

カビはとても奥深くまで根を張って縄張りを広げています。

 

カビを取り除いて、一見問題なさそうに見える部分も、カビの胞子が付着して蔓延している危険性があります。

 

特に、免疫力が低い方は下痢や腹痛を引き起こしかねません。

 

 

カビの対処方法

 

実際カビてしまったニンニクはどうすればいいのでしょうか?

 

続いて、カビの対処方法を紹介していきます。

 

カビたニンニクは捨てる

カビてしまったニンニクは、見えない場所までカビの胞子が広がっている可能性があります。

 

勿体ない気持ちがありますが、丸ごと1個捨ててしまった方が良いでしょう。

 

カビた部分のみ取り除き、高温加熱する

捨てるのではなく、どうしても食べたい!という方は、ニンニクを高温加熱しましょう。

 

皮や実の一部のみにカビが発生している場合は、カビた部分を取り除いて、高温加熱することで格段に安全度が高まります。

 

皮がカビていれば、皮と、皮に接触した実を取り除きましょう。

 

実の一部にカビがあれば、カビた実の欠片は丸ごと捨てて、他の欠片だけを使うようにして下さい。

 

煮焼きだと加熱が足りずに毒素が消えない可能性があるので、揚げ調理するのがベストです。

 

薄くスライスしたフライドニンニクであれば、色々な料理の味付け・香りづけに利用できますね。

 

すぐに調理できない場合は、カビを取り除いて洗浄した後、水気を切った状態で袋に入れて冷凍しましょう。

 

 

カビの防止方法

 

カビを防止する方法を知って、どんな食材でも腐らせないようにしたいですよね。

 

ニンニクは見た目が乾燥しているので、常温保管でも大丈夫と思われがちです。

 

しかし、例えば温度が高い夏場だと、発芽して劣化が進みやすくなります。

 

そのため、風通しの良い場所や冷蔵庫での保管が必要になります。

 

いくつかの防止方法を挙げましたので、参考にして下さい。

 

ネットに入れて風通しの良い場所で吊るす

玉ねぎやニンニクがネットに入って、吊るされる様子を見たことがある人もいるのでは?

 

気温が高くなる季節を除けば、一番手っ取り早くて効果的な保存方法です。

 

数週間~1カ月の保管が可能です。

 

尚、暗い場所でニンニクを保管すると、緑色をした根が生えてくることがあります。

 

これはニンニクが発芽した証拠です。

 

じゃがいもの発芽は毒性が高いことで知られていますが、発芽したニンニクは食べても何ら問題ありません。

 

「ニンニクは発芽する際に抗酸化作用を高め、免疫力を高める効果がある」

 

という一説もあります。

 

丸ごと保存の場合は、新聞紙に包んで冷蔵保存

使用前など丸ごとの状態なら、新聞紙に包んで冷蔵保管すれば、約1カ月の保存が可能です。

 

暑くなり始めたら、この方法を活用すると良いでしょう。

 

新聞紙などの紙類は、湿気や水分を取り除いてくれます。

 

定期的に新聞紙をかえることで、より効果が高まり、美味しい状態をキープできます。

 

使いかけのニンニクは、1欠片ずつキッチンペーパーに包んで冷蔵保管

使いかけのニンニクをそのままで保管すると、数日程度しかもちません。

 

長持ちさせるためには、1欠片ずつ薄皮を剥いて、キッチンペーパーに包みます。

 

包んだニンニクを保存袋へ入れて、冷蔵庫に保管します。

 

この方法だと、最長で約2カ月の保存が可能です。

 

スライスや擦り下ろしして、フリーザーパックに入れて冷凍保存

スライスや擦り下ろしたものを、フリーザーパックへ平らに入れて冷凍保存します。

 

フリーザーパックに擦り下ろしニンニクを平らに入れ、菜箸で十字型に跡を残して冷凍すれば、パキっと割って1回分として使えるので便利です。

 

また、私は擦り下ろししたものを製氷機に入れて、1個ずつ取り出して使うようにしています。

 

冷凍方法を工夫すれば、長持ちできるだけでなく、調理の時間も省け時短になりますね。

 

保存期間はスライスであれば2カ月ほど、擦り下ろしであれば1カ月程度が目安です。