納豆のカビ
納豆は豆を腐らせて作られているので、カビが生えないと思われがちです。
他の食品に比べればカビは確かに生えにくいですが、保存方法や放置する期間が長いと生えることもあるのです。
しかし、カビにもいくつか種類があり、食べても問題ないものもありますので、きちんと見分けるようにしましょう。
カビる原因
◆常温放置
納豆はスーパーなどでも冷えている場所に置かれていますよね。
賞味期限が1週間程度の納豆に対して、約3週間程度の期間冷蔵庫で保管せずに常温保存してしまうとカビが生えてくることがあります。
特に夏場は部屋の温度も上がりますし、食材が腐りやすい季節でもあるので、カビが生えやすいです。
◆大豆が腐っていた可能性
納豆を作る段階で、雑菌が多かったり付着してしまうと、納豆になる前の大豆が菌にやられてしまい、カビが生えることがあるようです。
しかし、スーパー等で販売されている納豆は、雑菌などがない工場を使って作られているのでこのケースはまれです。
ただし、手作りの納豆や、藁を使って作る場合藁に雑菌が付着することも考えられます。
そのため、その藁カビが納豆に付着してしまうこともあります。
カビの見分け方
◆白い粒
納豆をよくみてみると、白い粒がたくさんついていたり、隅の方に塊でできていたりします。
特に賞味期限を過ぎたあたりから出やすいと言われているので、カビじゃないか・・・と不安になる人も多いと思いますが大丈夫です。
これはチロシンと呼ばれるものです。
このチロシンは水に溶けにくい性質を持っているので、納豆菌の発酵が進んだ際に溶けきれなかったチロシンは結晶化します。
見た目通り食べてみるとじゃりじゃりとした感触で、苦手な人が多いのですが、食べても体に害はないので安心して食べてください。
◆納豆の一部が変色
納豆になる前の大豆には芽が出る部分と、おへそがあります。
これらの部分のみが黒っぽい色に変色していたり、ピンク色になっている分には問題なく食べられます。
カビではなく変色と呼ばれるもので、通常の大豆と同じ成分です。
◆臭いで判断する
納豆全体が黒っぽい色をしていたり、「青カビかも!」と思ったら、すぐに食べずに一度かき混ぜてみましょう。
食べても問題のない納豆はきちんと糸を引きます。
なので、糸を引かなかったり、アンモニア臭がしている納豆は食べないようにして下さい。
中には茶色っぽいカビが生えることもあるので、納豆の元々の色と区別がつかないこともあるので気を付けてください。
カビの種類(白、黒、緑)
納豆だけでなく、食品に現れるカビはたくさん存在します。
健康被害に問題もないカビもいますが、代表的な3つのカビを詳しく紹介します。
◆黒
黒カビは湿気や汚れが溜まりやすい場所を好む厄介なカビです。
食品だけでなくお風呂場などにも発生しやすいカビとなっています。
他のカビに比べて生命力も強いですし、とても頑固なので、完全に退治するには時間がかかってしまいます。
◆緑
緑色のカビですが、青カビと呼ばれることもあるカビで、正式にはペニシリウムと言います。