大根のカビ
カビる原因
◆高温で保存する
大根の旬の時期は11月から2月にかけてなので、寒い環境で育っていることになります。
その為、温かい場所が苦手な食材ですし、最適温度が0℃~5℃と他の野菜と比べてもとても低いです。
◆保存前の処理
大根は葉の部分に栄養を吸収されやすいので、買ったまま保存をすると葉に栄養を吸い取られてすぐに悪くなってしまいます。
状態が悪いとカビも発生しやすくなるので、葉を切り落としてから保存するようにしましょう。
カビの見分け方
◆皮に黒い点がたくさんある
大根の皮や表面に、黒い点がたくさんある場合はカビだと考えて下さい。
皮の部分に発生しやすいですが、中には切ってみると発見されたということもあります。
調理前にはチェックしてみて下さい。
◆断面に白い筋が入っている
白カビと勘違いされやすいですが、白い筋のようなものが入っていたり、大根の中身の一部が空洞になっていることがあります。
これはカビではなく、すが入った状態と呼ばれています。
カビではないので食べることができますが、味はやはり普通の大根と比べると落ちてしまっています。
この現象は、大根の葉に栄養を取られすぎて根っこの部分の水分が足らなくなってしまうことから起きます。
◆青っぽい
大根をカットした際に切り口が青っぽく変色していることもあります。
これは、青あざ症と呼ばれる現象で、保存状態が悪いと出てきてしまう野菜の病気みたいなものです。
カビではないので食べることは可能です。
保存していた温度によっては、黒っぽく変色することもあります。
カビの種類
◆白いカビ
大根にふわふわとした白い綿のようなものが付着していれば、白カビになります。
しかし、大根も同じ色をしていますし、日が経った大根には白い筋のようなものが出てくることがあり、見た目が似ているので判断が難しいです。
◆黒いカビ
黒いカビは毒性もあり危険なので、絶対に口にしないように気を付けて下さい。
黒カビは目に見えない部分でも奥深くまで根を張っている可能性が高いので、注意が必要です。
カビても食べられる?
カビが生えている部分は食べない方が良いですし、大根の場合は目に見えない内部にまで浸透している可能性も考えられるのでなるべく処分するようにします。
しかし、切り口に少しだけ。など範囲が狭ければ、その周りも切り落とせば調理することは可能です。
残りの健康な部分のみを使うことと、カビが発生していない部分も早めに使うことをオススメします。
カビ臭いのは大丈夫?
大根からカビ臭い臭いがしたら、まずはカビが生えてきていないのかをチェックします。
包丁で大根を切り、断面もチェックしてください。
カビがなければ食べられますが、切ったら悪臭がしたり、大根がふにゃふにゃになっていたり、茶色に変色して汁が出ていたりすれば、腐敗が始まっている証拠なので、食べずに捨ててください。
カビの対処方法
削り落とす
白カビであれば、洗ってカビを落とし生えていた部分とその周りを削り落として、調理しても問題ありません。
しかしこれが黒カビだった場合、少量であれば白カビと同様のやり方で食べることはできます。
しかし、目に見えないカビが奥深くまで根を張っている可能性があるので、食べることにオススメはしません。
処分する
カビが全体的に生えていて、健康な部分の方が少ない場合は、大根を処分しましょう。
また、カビでなくてもぬめりがあったり、異臭、茶色に変色などしていれば、腐敗している証拠になるので、迷わず捨ててください。
カビの防止方法
葉を切る
大根は葉に栄養を吸収されてしまいます。
その為、買って保存する前に大根の葉を切り落として、根に栄養がいく状態にしておきましょう。
キッチンペーパーで包む
大根は水分がギュッと詰まった野菜なので、乾燥は禁物になります。
乾燥してしまうと風味や食感が落ちてしまうので、乾燥を防ぐ為にも湿らせたキッチンペーパーや新聞紙などを使って保存します。
そうすることによって乾燥を防げるので、10日前後は日持ちさせることができます。
冷凍保存
大根は冷凍保存することが可能です。
1か月は持たせることができますし、旨味も増すと言われているので、一石二鳥な保存方法です。
皮を剥いて、好きな大きさにカットした大根を、フリーザーバックなどの空気の抜けるものに入れて空気を抜いてから保存します。
次に使う分を小分けにして冷凍しておくと、次回の料理の時短になるのでオススメです。