【れんこんが腐る】見分け方(色・臭い)や対処・防止方法【腐るとどうなる?】

れんこんの消費期限

れんこんは傷みが分かりにくい

れんこんを買ったけれど、食べないうちに傷んでしまったことはありませんか? れんこんは、元々が固く、色が鮮やかではないため、古くなったかどうかが分かりにくい野菜です。

 

新鮮なれんこんであっても、土で汚れていたり、泥臭い匂いがすると、新しいかどうか自信がなくなりますよね。また、旬のれんこんを貰ったけれど、献立レパートリーが思い付かないまま、冷蔵庫に眠らせてしまうこともあるかもしれません。

 

消費期限

冷蔵庫で1週間ほど

れんこんの消費期限は、冷蔵庫で保管して1週間ぐらいです。ちなみに、れんこんを買うとき、節が繋がっているものと、節ごとにカットされたものがありますよね。節が繋がった長いものの方が、やや日持ちがします。また、スーパーでは、泥が付いたまま、洗っていない状態のれんこんも売られています。日持ちさせたいときには、泥付きのものを買った方が断然に長く持ちます。だいたいの目安ですが、泥付きで繋がったれんこんを買うと、冷蔵庫で2週間は日持ちがします。

 

カットされたれんこんの日持ち

節ごとにカットされたれんこんが、長持ちしなくなる理由は、カットされた断面にあります。断面を見ると、れんこんの穴がむき出しになっていますよね。この穴から、空気や雑菌などが入り、乾燥やカビなどが生じやすくなるからです。ですので、カットされたれんこんを買ったときには、包装を取らずに保管するのが基本です。裸のれんこんでは、断面をラップで覆っておくと、乾燥などを防ぐことができます。

 

泥付きれんこんは長持ちする

キレイに洗われたれんこんよりも、泥が付いたままのれんこんの方が、長持ちします。これは、収穫時の泥を付けておくことで、土の中に生えていたときと似た環境をキープできることが、理由のひとつです。

 

れんこんに付いた泥は、見た目が悪いですが、れんこんを乾燥や雑菌から守る大切な役目を請け負っているのです。しかし、実際は、冷蔵庫の中が汚れるからや、洗うのが面倒くさいからといって、泥付きれんこんは敬遠されがちかもしれません。

 

常温で保管できる?

れんこんは、冷蔵庫で保管するのが基本です。しかし、涼しい時季であれば、常温で保管することもできます。しかし、いくら寒い時季であっても、常温では一定した温度を保ちにくく、冷蔵庫で保管するのにはかないません。

 

常温では、2~3日を目安に食べるようにしてください。

 

また、冬場の常温保管で注意したいのが、暖房の温風が届く場所を避けるということ。キッチンやパントリーなどの場所は、暖房で温度が上がっていることが多く、傷みやすくなります。

 

新れんこんは傷みやすい

旬に出荷されるれんこんには、新れんこんと呼ばれるものがあります。新れんこんは、普通のれんこんよりも柔らかく、白くてみずみずしいです。この新れんこんは、普通のれんこんよりも日持ちがしません。

 

冷蔵庫に入れたとしても、2~3日中には食べるようにしましょう。

 

 

れんこんが腐ると

れんこんが腐ると・・・

・断面や表面にカビが生える

・柔らかくなり、指で押すとへこむ

・黒っぽい場所ができる

・カットすると、断面が黒色や濃い茶色に変色している

・ヌルヌルとネバついて、糸を引く

・腐敗臭のような嫌な臭いがする

・汁気が出て、溶け出している

 

腐ったかどうかの見分け方

カビが生えていないか確認

れんこんが腐っているかどうかは、見た目でほとんど分かります。

 

古くなったれんこんが、突然、真っ黒になったり、溶けるほどに腐ることはありません。

 

少しずつ傷み始めるなかで、まずは、カビや変色が生じてきます。カビは、れんこんの表面に生えるので一目瞭然。白くてフワフワな白カビや、黒っぽい斑点ができる黒カビが、よく生える種類です。

 

変色していないかを確認

れんこんの表面や断面が、変色していないかを確認しましょう。れんこんの泥をキレイに洗い流してから、黒く変色した部分がないかをチェックします。

 

また、れんこんをカットして、断面が黒ずんでいないか、全体的に濃い茶色に変色していないかをチェックしてください。ちなみに、新鮮なれんこんは、表面の皮は薄い茶色、断面は白っぽいクリーム色をしています。新しいれんこんは色が薄い、と覚えておきましょう。

 

黒ずんでいても大丈夫なことも

買ってすぐのれんこんなのに、表面が黒ずんでいたことはありませんか。スーパーに並んでいるれんこんにも、こすれたように黒い線が入っていたり、黒い斑点ができているものが混ざっています。

 

このようなれんこんを買ってしまった場合、とにかくカットして、断面を確認しましょう。断面が白くみずみずしい場合は、外側が黒ずんでいても、れんこんは傷んでいません。

 

これらの黒ずみは、ぶつかったり擦れたりしたことによる傷などが原因によるものです。収穫や流通の過程で生じたものであり、中身には問題がないことがほとんどです。

 

嫌な臭いがしないか確認

カビ臭さや腐敗臭など、あからさまに嫌な臭いがする場合は、れんこんは腐っています。また、ブヨブヨと柔らかく、触るとグニャとへこむようなれんこんも、完全に腐っています。さらに腐ると、黄色い汁が出て、れんこん自体が溶け始めます。

 

 

腐ったれんこんは食べられる?

腐ったれんこんは、食べずに捨てましょう。腐るまでは至っていないが、変色やカビなどが生じている場合は、変色などしていない部分だけを食べることはできます。

 

この場合は、変色やカビた部分を、大きめにカットして捨ててください。ただし、残りの部分にも、変色や臭いなどがある場合は、リスクがあるので食べないでくださいね。

 

紫色やピンク色に変色していたら

紫やピンクの変色

れんこんを輪切りにしたとき、断面が紫やピンクに色付いているように見えたことはありませんか。れんこんらしくない色であるため、一瞬、目の錯覚かと思うほどです。しかし、この変色は、れんこんによく起こること。決して傷んでいるわけではなく、食べても問題はありません。

 

食べても大丈夫

紫色やピンク色になるのは、れんこんに含まれているタンニンという成分のしわざです。タンニンは鉄と反応することで、ピンク色などの赤っぽい色に変色する性質があります。

 

ちなみに、この変色は赤しぶと呼ばれています。赤しぶは、れんこんが生えていた地面の土や水、フライパンや包丁などの調理器具などに含まれる鉄分が原因で起こります。

 

 

れんこんを腐らせないためには

新鮮なれんこんを買う

れんこんを腐らせないためには、新鮮なものを買うのが一番です。

 

・ふっくらとして、丸みがある(細長くない)

・手で持つと、ずっしりと重量感がある

・黒い傷がなく、皮にツヤがある

・断面に黒ずみやカビが生じていない

 

冷蔵庫で保管する

れんこんは、冷蔵庫の野菜室に入れて保管しましょう。できるだけ空気に触れないよう、包装したままやビニール袋などに入れて保管するといいです。泥付きのものは、泥を落とさずにそのまま保管します。

 

泥が落ちないか気になる人は、ジップロックなどに密閉してから仕舞うといいですよ。また、新聞紙にクシャクシャと包んでおくと、湿気が保たれるので長持ちします。

 

食べないものは冷凍保管

冷凍すると長持ちする

なかなか出番の来ないれんこんは、冷凍保存するといいです。冷凍したれんこんは、1ヶ月は安心して食べることができます。ちょっと野菜が足りないときに、さっと取り出して調理できるのも便利ですよね。

 

なお、冷凍する場合は、生のまま冷凍する、茹でてから冷凍する、調理してから冷凍するという3つの方法があります。解凍するときの食べやすさを考えると、茹でてからか、調理してから冷凍するのがお薦めです。

 

茹でてから冷凍する方法

①れんこんは洗ってから皮をむき、輪切りにカットしてください。薄切りにカットしたほうが、調理するときに使いやすいです。

 

②沸騰させた水に、少量のお酢を加えたものに、①のれんこんを入れて茹でます。お酢を加えることで、変色を防ぐことができます。れんこんは、2~3分茹でればOK。いつもよりも少し固めに茹でるのがコツです。

 

③キッチンペーパーの上に並べて、熱を冷まし、水気を切ります。ジップロックなどに入れ、空気を抜いて密閉してから、冷凍庫で保管します。