手軽にできる消臭方法
陰干し
買ったばかりの鞄の臭いなど、ちょっとした臭いならば、陰干しで消すことができます。
陰干しは、風通しが良く、屋根がある日陰で行うのがいいです。たとえば、ベランダや軒下、窓を開け放した縁側などがお薦めです。直射日光の当たる場所はNGです。
①ファスナーやボタンを開けて、鞄の口を大きく開きます。
②布製などの軽い鞄は、ピンチハンガーやズボンハンガーなどに吊します。革製などの重たい鞄は、ビニールシートを敷いた上などに置きます。
③臭いが消えるまで、何日か干しておきます。干しっぱなしにせず、毎晩、家の中に仕舞い、翌朝干し直すことを繰り返してください。
水拭き
食べ物がこぼれたことによる臭いは、水拭きでさっと消すことができます。水拭きでは、固く絞ったタオルで、鞄の中を軽く拭き取ってください。ここで、鞄に水気が残ったまま、物を入れてしまうと、生乾きの嫌な臭いが発生しやすくなります。水拭きの後は、鞄の中をよく乾かしてから、使うようにしましょう。
ウェットティッシュ
お手ふきシートなどのウェットティッシュで、鞄を拭き取るのもOKです。ウェットティッシュは、除菌作用のあるアルコールタイプのものがお薦め。臭いを消し去る効果が高く、拭き取った後の乾きも早いです。
消毒用アルコール
消毒用アルコールで拭き取ると、さらに消臭効果が高まります。ただし、鞄の素材によっては、アルコールの成分が強く当たり、変色や変質に繋がることがあるので注意しましょう。手指の消毒用に売っている、アルコールジェルなどを利用するのもOKです。
出がらしで消臭サシェ
コーヒーやお茶の出がらしで、消臭サシェを作ることができます。
①コーヒーやお茶を煎れた後の出がらしは、新聞紙の上などに広げて、天日干しで乾かします。オーブントースターで乾かすと時短できます。
②出がらしがカラカラに乾いたら、袋に詰めてサシェにします。袋の代わりに、お茶パックや、排水口のゴミ取りネットなどを利用してもOKです。
炭
消臭効果が高い炭は、鞄の臭い消しにも活躍します。炭は軽いので、日頃から鞄に入れておくにも手ごろです。消臭用の炭では、細かく割ったものや、かわいい袋に詰めたものなどが売っています。
消臭スプレー
ファブリーズなどの消臭スプレーは、鞄の臭いにも効果的。鞄にさっと吹き掛けるだけで、すぐに臭いが消えるので便利です。消臭スプレーは、カーテンやソファーに使用できるので、布製やビニール製のバッグならば問題なく使えます。
重曹を使って臭いを取る!
消臭作用のある重曹を使って、鞄の臭い消しができます。
重曹水で拭き取る方法
①コップ1杯の水に、小さじ1~2杯の重曹を溶かして、重曹水を作ります。
②重曹水をスプレーボトルに入れてから、鞄にスプレーします。
③柔らかい布やキッチンペーパーなどで、重曹水を拭き取ります。
重曹に臭いを吸い取らせる方法
①鞄の中に、重曹の粉末をそのまま入れます。入れる量は、臭いの強さによって加減してください。鞄が大きいときや、臭いがキツいときには、重曹一袋を全部、思い切って投入してしまいましょう。
②ファスナーなどを閉めて、鞄の口を閉じます。
③鞄を手に持って、ユラユラと軽く揺らしてください。鞄の中で、重曹をサラサラと流し、臭いをよく染み込ませます。
④重曹を取り除きます。鞄を逆さにし、ゴミ袋に受けるようにして、重曹を全部ぶちまけてください。
⑤残った重曹は、掃除機やハンディクリーナーなどで吸い取ります。水拭きなどで拭き取ってもOKです。
重曹サシェを作る方法
日頃から鞄の臭いが気になるときには、重曹サシェを鞄に入れておくと安心です。重曹サシェで使うのは、要らなくなった靴下や軍手などと、重曹だけ。靴下などに重曹の粉末を詰めてから、輪ゴムで口を固く絞れば完成です。鞄に携帯すると、消臭効果が期待できます。
洗濯して臭いを取る!
どうしても臭いが消えないときは、鞄を洗濯すると、汚れも臭いもスッキリと落とせます。
洗濯できるかの確認
鞄を洗濯するときには、水洗いできる素材かどうかを、必ず確認しましょう。たとえば、コットン製のトートバッグや、ナイロン製のショッピングバッグなどは、水洗いできることがほとんどです。一方、革製や合皮製などのバッグは、洗濯するのは厳禁です。
洗い方
①洗面器などにぬるま湯を張り、エマールなどのおしゃれ着洗い洗剤を溶かします。
②鞄をぬるま湯に浸してから、優しく押し洗いします。
③お湯が濁ってきたら、新しく入れ替えてから、すすぎ洗いをしてください。ぬるま湯を何度か入れ替えて、洗剤が落とせたら終了です。
④洗濯機で軽く脱水を掛けるなどして、水気を切ります。その後、陰干しで乾かしてください。
クリーニング
革製のバッグは、クリーニングに出すことで、汚れや臭いを落とすことができます。しかし、鞄のクリーニングは、普通のクリーニング店では取り扱っていないことが多いです。近所に引き受けてくれるお店が場合は、鞄専門のクリーニング店や、宅配で依頼できるネットクリーニング店などを利用してみましょう。
鞄が臭くなるのを防ぐには
物を入れっぱなしにしない
鞄に嫌な臭いを付けないためには、臭いの発生源を長く入れておかないことが基本です。たとえば、汗をかいた服や靴下などの着替えを、鞄に入れっぱなしにするのは厳禁。空のお弁当箱を、ずっと出し忘れるのもNGです。着替えやお弁当箱は、帰宅後すぐに鞄から取り出すようにしましょう。
袋などに収めてから鞄に入れる
鞄に直接、いろいろな物を突っ込むと、汚れや臭いが付きやすくなります。そのため、ポーチや袋などに収めてから、鞄に入れるのがお薦めです。たとえば、お弁当は、巾着に収めてから鞄に入れることで、食べ物の汁などが鞄に直接付くことを防ぐことができます。スーパーで買った生鮮食品も、ビニール袋に入れてからバッグに仕舞っておけば、肉や魚の汁が垂れても安心です。また、使用済のオムツなどは、消臭袋を常備しておき、その中に入れて持ち運ぶようにすると、臭いが残りにくくなります。
鞄に香り付けする
鞄から嫌な臭いがする前に、いい香りをふんだんに付けて、ごまかしてしまうのも手です。たとえば、ポプリやサシェを鞄に入れておくと、お花の香りが充満して、嫌な臭いが気にならなくなります。フローラルな香りの石けんを、鞄にしのばせておくのもいいでしょう。鞄を開け閉めするたびにいい香りが漂うので、自分も周りも気持ちがいいです。
鞄の臭いの原因
買ったばかりの臭い
買ったばかりの鞄から、臭いがすることがあります。たとえば、本革製や合皮製の鞄では、独特の素材の臭いが鼻をつくことがあります。また、本来は臭いがしないはずのコットンバッグなどでも、倉庫などの保管状態によっては、臭いが気になることがあります。
食べ物や飲み物がこぼれた臭い
鞄の中に入れた食べ物などがこぼれると、臭いの原因となります。水筒やお弁当を持ち運ぶ鞄や、スーパーで使うショッピングバッグなどは、食べ物の汚れが付くことが多く、臭いが残りやすいです。
鞄の中に入れたものの臭い
鞄の中に入れているものの臭いが、鞄に移って、嫌な臭いとなることがあります。たとえば、赤ちゃんグッズを運ぶマザーズバッグでは、使用済みオムツを入れる機会が多く、臭いが残りやすいです。
保管場所の臭い
自宅で保管しているうちに、鞄に臭いが付くことがあります。たとえば、キッチンに置きっ放しにした鞄には油っぽい臭い、下駄箱に入れっ放しにした鞄には足の臭いなど、保管する環境によって、臭いはまちまちです。
カビの臭い
保管中に付きやすい臭いとしてもうひとつ、カビ臭があります。押し入れやクローゼットなど、鞄を保管する場所には湿気がこもりやすく、カビが発生しやすい環境です。カビっぽい場所に鞄を保管すると、カビ臭が付くだけでなく、鞄にカビが生える恐れもあるので注意しましょう。