汚れの落とし方
水拭き
プラスチックの簡単な汚れは、水拭きで落とすことができます。
雑巾に水を含ませて、固く絞ってから、ゴシゴシと拭き取りましょう。
コーヒーなどの食べこぼしや、水性クレヨンなどが付着した着色汚れなどは、すぐに拭き取れば、水拭きだけでもきれいに落ちます。
キーボードやマウスなど、機器周りのプラスチックには、アルコール成分を含んだウェットティッシュがお薦め。
乾きが早いので、水分に弱い精密機器にも使いやすいです。
そして、雑巾よりも薄手なので、細かな場所にまで手が届きやすく、丁寧な拭き取りができるというメリットがあります。
マイペット
◆マイペットと汚れ
エアコンなど、しばらく掃除をしていないプラスチックの汚れには、マイペットなどの住居用洗剤を使いましょう。
時間が経って落ちにくくなった着色汚れや、ホコリやゴミがへばり付いた汚れ、手垢などによる汚れを落とすことができます。
マイペットなどには、簡単な洗浄成分が入っているため、水拭きだけよりも汚れが落としやすくなります。
◆落とし方
・雑巾で拭き取る
マイペットでは、そのままスプレーができる容器となっていますが、プラスチックに直接スプレー掛けをするのはやめたほうがいいです。
乾いた雑巾などを折りたたみ、その雑巾の面に、何回かプッシュしてスプレーしましょう。
雑巾の表面が軽く濡れたら、その面で、プラスチックを拭き取ります。
たとえば、エアコンほどの大きさのものならば、3~4回スプレーした雑巾で、全体を拭き取るとちょうど良いです。
・歯ブラシでこする
拭き取るだけでは落とせない汚れには、歯ブラシを利用しましょう。
歯ブラシの先に、マイペットを少量付けてから、軽くこすります。
歯を磨くときのように、力を入れずにリズミカルに、歯ブラシを動かすのがコツです。
汚れが浮き出たら、乾いた雑巾で拭き取ってください。
漂白剤
◆漂白剤と汚れ
家庭用の漂白剤を使って、プラスチックの黄ばみを落とすことができます。
とくに、手垢や着色汚れ、紫外線や化学変化が原因でできた黄ばみなどによく効きます。
使う漂白剤は、衣類の洗濯用として売っている、酸素系漂白剤がお薦め。
たとえば、衣料用のワイドハイターEXでは、過酸化水素水と漂白活性化剤が含有されており、プラスチックの黄ばみ取りにも効果的です。
◆落とし方
洗面器やバケツなどに、水を張り、適量のワイドハイターEXを入れてかき混ぜます。
その中に、汚れを落としたいプラスチックを浸け込み、数日から一週間ほど放置してください。
置いておくときには、日光などの紫外線を当てると、黄ばみを落とす効果をより高めることができます。
そのため、ベランダなどの日当たりのいい場所で、放置するのがお薦めです。
◆注意点
・金属を取り外す
漂白剤の成分は、金属などの素材によっては相性が悪く、サビなどの原因となることがあります。
黄ばみを落としたいプラスチック素材に、金属などが付属している場合は、あらかじめ外しておくといいです。
・紫外線をよく当てる
日光などの紫外線を均等に当てるには、透明な容器を使って漬け込むといいです。
そして、浸けたプラスチックは、たまに裏返すなどして向きを変えるのがいいでしょう。
また、虫などが混入しないようにフタをするときには、サランラップがお薦め。
透明なので、紫外線の通りを邪魔せずに、虫などの混入や、水分の蒸発を防いでくれます。
・触らないように注意
漂白剤は皮膚などに刺激が強く、目や口に入ると危険です。
汚れを落とすときには、ゴム手袋などをはめて、皮膚に直接触れないように装備してください。
とくに、プラスチックを浸けた洗面器を放置するときには、漂白剤の入った液体に、家族が誤って触れることがないよう、よく注意してください。
屋外に置く場合には、猫や鳥などが飲みに来ないような場所を選びましょう。
メラミンスポンジ
◆メラミンスポンジと汚れ
プラスチックにこびり付いた頑固な汚れには、メラミンスポンジを使うのがお薦めです。
たとえば、プラスチックの表面に染み込んだ手垢や、タバコのヤニ汚れなど、外的要因による黄ばみには、とても効果があります。
メラミンスポンジは、激落ちくんなどの名前で、スーパーやドラッグストアなどで販売されています。
元値が安いものなので、100均でも大きなサイズのメラミンスポンジを買うことができます。
◆落とし方
メラミンスポンジに水を含ませてから絞り、プラスチックの表面に当てて、軽くこすります。
力を入れずに、キュッキュッとこするぐらいで充分です。
すぐに汚れが浮いてくるので、水拭きや洗い流しを行い、汚れを取り除いてください。
◆注意点
メラミンスポンジは、すべてのプラスチック素材に使用できるわけではありません。
たとえば、表面にコーティングがされているプラスチックなどでは、コーティングが剥がれて、本来の効力を発揮できなくなるため、使用しないでください。
メラミンスポンジでは、表面を削り取るようにして汚れを落とすため、表面を傷つけたくないものには使用しないほうが無難です。
オキシドール
◆オキシドールと汚れ
オキシドールを使って、プラスチックの黄ばみを落とすことができます。
オキシドールには、過酸化水素が含まれているため、漂白作用があります。
確かに、ワイドハイターなどの漂白剤に比べると、漂白する力は弱いです。
しかし、オキシドールは、皮膚などへの刺激が弱いため、漂白剤よりも手軽に使用できます。
◆落とし方
オキシドールをそのまま、キッチンペーパーや薄手のクロスに染み込ませます。
それを、プラスチックの汚れた部分に貼り付けて、数分ほど置きます。
その後、水拭きなどで拭き取ります。
◆注意点
オキシドールは刺激が弱いといえども、多少なり、プラスチックを傷めてしまうリスクがあります。
そのため、オキシドールを付着させておく時間は、数分程度までにして、長い間放置するのは避けましょう。