浴槽に赤茶色いシミのようなものができたことはありませんか?
浴槽だけではなく、キッチンのシンクにも空き缶や鍋を置きっぱなしにしていると跡が残っていることがあります。
こすれば取れるだろうと時間が経ってから磨くと、全く取れる気配がなし…
思った以上に頑固なシミになって取れないこともしばしばあります。
浴槽のサビの落とし方
サビができる原因は「もらいサビ」
鉄製品が酸化したことにより、サビが発生することをご存知の方も多いでしょうか?
しかし、浴槽はプラスチックやタイルでできているものが多いです。鉄製ではない浴槽がどうしてサビてしまうのでしょうか?その理由として、「もらいサビ」していることが原因と考えられます。
もらいサビとは、鉄を含む金属製品から他の物にサビが移る現象をいいます。浴槽でよくあるのがカミソリやヘアピンなどを置いたり、水道水に含まれた鉄分が移って起こります。
浴槽だけではなく、キッチンのシンクに缶や鉄製鍋を置いておくと跡が残ることもあります。他にも、金属製品が装飾としてついた服や鞄などを浴槽で洗う機会があれば、それが原因となって、もらいサビする可能性もあるでしょう。
もらいサビを防止するには?
もらいサビを防止するには、金属製品を長時間接触させないこと・サビ止め剤を使うことで対策になります。鉄製品を長い時間接触させていると、それだけサビの成分が浸透して取れづらくなります。
そうはいっても忘れてしまう場合もあるので、事前にサビ止め剤をつけて予防しておくことも大事です。ちなみに、我が家ではヘアピンやヘアゴム入れを脱衣所に設置し、お風呂場の壁に吸盤でくっつけられる入れ物へカミソリを置くようにして定位置を決めています。物の定位置を決めることで、置き忘れや戻し忘れも防止できるので良いですよ。
サビの落とし方
サビは時間の経過とともにどんどん落としづらくなります。初期であればこすることで取れるものもあれば、頑固なものであれば専用剤を使う必要がでてきます。サビの度合いに応じて、対処方法を変えてみましょう。
歯磨き粉と歯ブラシを使う
歯磨き粉には研磨剤が含まれており、この力を利用してサビをこすり取ります。そこまでサビが定着していない場合であれば、根気よくこすって取れるかもしれません。ただし、こすりすぎると浴槽を傷めますので、力加減には注意しましょう。
クレンザーを使う
クレンザーも歯ブラシ同様に研磨剤が含まれたものです。こちらも軽度のサビに有効的な方法です。適量のクレンザーを柔らかいスポンジやメラミンスポンジにつけて、サビをこすりましょう。キッチン用などは粒子が粗いため、浴室用など粒子が細かいタイプを選べば、浴槽に傷がつきづらいですよ。
トイレ用塩酸洗剤を使う
鉄が酸に溶けることを利用した方法です。トイレ用塩酸洗剤をキッチンペーパーなどに浸してサビた部分をパックします。ゴム手袋やマスクを着用し、十分な換気が行える環境で作業しましょう。
パックした状態で約30分時間を置きます。サビが薄くなっていたら、キッチンペーパーやスポンジでこすり洗いし、その後しっかり水ですすぎ洗いましょう。場合により浴槽を傷める可能性もあるので、必ずご自宅の浴槽のお手入れ方法を確認してから使用して下さいね。
ハイドロハイタ―を使う
ハイドロハイタ―とは弱アルカリ性の「還元型漂白剤」と呼ばれる漂白剤の一種です。使い方は通常の漂白剤と変わりありません。漂白したいものに漂白剤で浸け置きしたり、直接かけて時間を置きます。
色柄物には使えず、白物のみに使用するように作られています。聞いたことがない方も多いかもしれませんね。
漂白剤といえば、塩素系や酸素系漂白剤が主流ですが、これらの漂白剤は「酸化型漂白剤」に当たります。
還元漂白剤と何が違うのかというと、漂白する過程に違いがあります。
汚れを落とす働き方が違うので、酸化型漂白剤で落とせなかった汚れも還元型漂白剤を使うことで落とせるケースもあるそうです。試してみる価値がありそうですね。
必要なもの
・お湯(40~60℃前後)
・還元型漂白剤
・ラップやキッチンペーパー
・スポンジ(効果を高めたい場合はストッキング)
手順
①約40~60℃のお湯に還元型漂白剤を溶かし、その中にキッチンペーパーを浸します。
②サビの上に①のラップやキッチンペーパーをしっかりかぶせ、20分時間を置きます。
③柔らかいスポンジでこすり、キレイに洗い流しましょう。